WordPressでチャットボットを入れてみたいけれど、プラグインが多すぎて何を選べばいいのか分からない…と感じていませんか。
WordPressでチャットボットを入れると何が変わる?

まずは、チャットボットがどんな役割を持っていて、WordPressサイトに入れると何が変わるのかを、ざっくり整理しておきます。ここを押さえておくと、「そもそも本当に必要か?」も判断しやすくなります。
チャットボットとは?他の問い合わせ手段との違い
チャットボットは、サイト上で自動的に会話してくれる、簡易的な受付スタッフのような存在です。人がリアルタイムでチャットに張り付くのではなく、あらかじめ決めたシナリオやAIによって、質問に答えたりページを案内したりします。他の問い合わせ手段との違いを、イメージしやすいように表にまとめてみます。
| 手段 | 特徴 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|---|
| チャットボット | あらかじめ決めたルールやAIで自動対応 | よくある質問への即時回答 | 想定していない内容への細かい対応 |
| メールフォーム | ユーザーがフォームに入力し、後から人が返信 | 内容をじっくり確認してからの回答 | 返信まで時間が空きやすく、急ぎの相談には不向き |
| 電話 | 直接会話でやり取り | 緊急度の高い相談や複雑な説明 | 担当者の時間を大きく使い、人がいなければ対応できない |
| ライブチャット | 担当者がリアルタイムでチャット対応 | 満足度の高いサポートやヒアリング | 人件費やシフト調整が必要で、少人数運営には負担が大きい |
WordPressに置いたチャットボットの役割は、「人の手をかけずに、よくある質問や簡単な案内を任せること」です。人が対応した方がいい相談に、時間とエネルギーを集中させるためのフィルターのようなものだと考えると分かりやすいと思います。
WordPressとチャットボットの相性がいい理由
WordPressは、企業サイト、サービスサイト、ブログ、ECなど、本当にいろいろな目的で使われています。多くの場合、「問い合わせや資料請求につなげたい」「商品購入や予約につなげたい」といったゴールがありますよね。チャットボットは、そのゴールにたどり着くまでの小さな疑問を、画面の端でこっそり支えてくれる存在です。
具体的には、次のような点で相性が良いです。
- チャットボット系のプラグインが豊富で、導入がしやすい
- デザインや表示位置を調整しやすく、既存のサイトに馴染ませやすい
- 問い合わせフォームやメルマガ登録、ショッピングカートなどと連携しやすい
- アクセスが増えても、一次対応はボットがこなしてくれる
特に少人数で運営しているサイトほど、すべての問い合わせにこまめに返事をするのは大変です。チャットボットを「窓口スタッフ」として置いておくと、ユーザーにとっても運営側にとっても、お互いにストレスが減りやすくなります。
導入するとどんなメリットがあるのか
WordPressサイトにチャットボットを導入すると、次のようなメリットが期待できます。
- よくある質問への回答を自動化できる
- 問い合わせフォームに行く前の「ちょっと聞きたい」にも気軽に対応できる
- 資料請求やメルマガ登録など、リード獲得を会話の流れの中で案内できる
- ユーザーごとに、関連性の高いページへスムーズに誘導できる
- 人が対応するチャットや電話の件数が減り、本当に重要な対応に集中できる
私のクライアントでも、チャットボットを入れたことで、メールで来ていた「よくある質問」が目に見えて減ったケースがありました。一方で、ボットの案内を読んだうえで来る問い合わせは内容が具体的になり、商談につながりやすくなった、という声もよく聞きます。
wordpressでチャットボットを実現する3つの方法

ここからは、実際にWordPressでチャットボットを動かす方法を3つのパターンに分けて整理します。それぞれの特徴を知ることで、自分のサイトに合うルートが見えやすくなります。
プラグインで実装する方法(初心者におすすめ)
もっとも手軽なのが、WordPressプラグインを使う方法です。管理画面からチャットボット系プラグインを検索してインストールし、有効化して初期設定をすれば、基本的なチャットウィジェットを表示できます。代表的なタイプをざっくり分類すると、次のようなイメージです。
| タイプ | 特徴 | 向いているサイト |
|---|---|---|
| AIチャットボット型 | 自然な会話で、幅広い質問に対応しやすい | 情報量の多いブログやメディア、コンテンツ案内を重視するサイト |
| FAQ特化型 | よくある質問を登録し、選択式で案内 | 料金やサービス内容の質問が多い企業サイトやサービスサイト |
| マーケティング連携型 | メールアドレス取得やスコアリングと連携 | BtoBサイトやオンラインスクールなど、見込み客育成をしたいサイト |
| サポート特化型 | ボット対応から、人へのチャット引き継ぎをスムーズに行える | ECや有料サービスなど、アフターサポートが重要なサイト |
プラグインの良いところは、WordPressの管理画面だけで設定が完結しやすく、テーマやプラグインをある程度触ったことがあれば導入しやすい点です。その一方で、プラグインの数が非常に多いので、「とりあえず有名だから」のような理由で選ぶと、機能が過剰だったり、逆に足りなかったりしがちです。
外部サービス+埋め込みで実装する方法
次によく選ばれているのが、チャットボット専用の外部サービスを使い、それをWordPressに埋め込む方法です。チャットボットサービス側の管理画面でボットを作成し、発行されたスクリプトコードを、WordPressのヘッダーやフッターなどに貼り付けて設置するイメージです。
外部サービスを使う主なメリットは、次のような点です。
- チャットボット専用の管理画面があり、シナリオ作成や分析がしやすい
- 複数のサイトや多言語のサイトにも同じボットを展開しやすい
- WordPressのテーマ変更やリニューアルをしても、ボット側の設定は基本的にそのままで済む
そのぶん、無料プランには件数や機能の制限があったり、有料プランでは月額料金が発生したりします。「どこまでボットに任せたいか」「どんな機能があれば十分か」を整理したうえで、料金とのバランスを見るのがおすすめです。
API連携・カスタム開発で実装する方法
社内にエンジニアがいたり、開発会社と一緒に作る予定があったりする場合は、API連携やカスタム開発でオリジナルのチャットボットを作る選択肢もあります。たとえば、OpenAIなどのAPIを使って、独自のUIや会話フローを設計する方法です。
この方法のメリットは、次のような点です。
- デザインや動きを自由にカスタマイズできる
- 自社のデータベースや会員情報、在庫情報などと連携しやすい
- 回答の制御や制限を独自のルールで細かく設定できる
一方で、PHPやJavaScript、APIの基礎知識が必要になり、メンテナンスも含めて自分たちで面倒を見る覚悟が必要です。「まずはチャットボットとはどんなものか試したい」という段階なら、プラグインや外部サービスからスタートし、手応えがあればカスタム開発を検討する流れが現実的です。
【wordpress】チャットボットの種類と選び方

ここからは、チャットボット自体の種類と、失敗しにくい選び方について整理します。自分のサイトの目的に合ったタイプを選ぶことで、効果の出方が大きく変わります。
ルールベース型とAI型の違い
チャットボットは、大きく分けると「ルールベース型」と「AI型(生成AI型)」、そしてその中間のハイブリッド型があります。それぞれの違いを表にすると、次のようになります。
| 種類 | 仕組み | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ルールベース型 | あらかじめ決めた質問と回答で動く | 意図しない回答をしにくく、運用の挙動を読みやすい | 想定外の質問に弱く、登録していない内容には対応しにくい |
| AI型 | 文章を理解し、AIが回答を生成する | 幅広い質問に柔軟に対応しやすく、文章も自然になりやすい | 設定次第では的外れな回答を返す可能性があり、監視とチューニングが必要 |
| ハイブリッド型 | まずルールで対応しつつ、必要に応じてAIで補う | 安定性と柔軟さのバランスを取りやすい | 設計に一工夫が必要で、最初の設定に少し時間がかかる |
問い合わせ内容がある程度決まっている場合は、ルールベース型やハイブリッド型が向いています。コンテンツ案内や幅広い相談に乗りたい場合は、AI型のボットをうまく使うと、ユーザー体験を大きく変えやすくなります。
目的別に見るチャットボットの選び方
なんとなく雰囲気だけでチャットボットを入れてしまうと、「入れたけれど使われていない」「問い合わせが逆に増えた」という残念な結果になりがちです。先に目的を決め、その目的と相性のよいボットを選ぶ方がうまくいきます。
よくある目的を整理すると、例えば次のようなものがあります。
- 問い合わせ件数を減らしたい
- 問い合わせの質を上げたい
- 資料請求やメルマガ登録を増やしたい
- 商品購入までの迷いを減らしたい
- 記事やコンテンツをもっと読んでもらいたい
- 多言語で案内できる窓口がほしい
目的とボットのタイプの組み合わせを表にすると、イメージがつかみやすくなります。
| 目的 | 向いているボットのタイプ | 意識したい機能 |
|---|---|---|
| 問い合わせ件数を減らしたい | FAQ特化型、ルールベース型 | 質問テンプレ、カテゴリー別の誘導 |
| 問い合わせの質を上げたい | ハイブリッド型 | シナリオ分岐、人への引き継ぎ機能 |
| 資料請求やメルマガ登録を増やしたい | マーケティング連携型 | メール取得フォーム、タグ付けやスコアリング |
| 商品購入を増やしたい | サポート特化型 | 商品レコメンド、カートへの誘導 |
| 記事を読んでもらいたい | AI型 | 記事検索、関連記事のレコメンド |
| 多言語での案内が必要 | 多言語対応型 | 言語切り替え、翻訳機能との連携 |
「自分たちのサイトで、一番伸ばしたい数字はどれか?」を決めてからチャットボットを選ぶと、導入後に効果を評価しやすくなり、投資の判断もしやすくなります。
予算・技術レベル・運用体制から考える
どれだけ良いチャットボットでも、予算や体制と合っていないと、途中で止まってしまいます。次の3つの観点で、自社の状況をざっくり整理してみてください。
- 月額で使える予算はどれくらいか
- 自分たちの技術レベル(設定に手をかけられるか)
- 運用に割ける時間や担当者はどれくらいいるか
イメージとしては、次のような感じです。
- 予算少なめで、技術もあまり自信がない場合は、シンプルなFAQ型プラグインから始める
- ある程度予算があり、サポートやマーケ施策も強化したい場合は、外部サービスで分析機能などがしっかりしたツールを検討する
- 社内にエンジニアがいて独自の体験を作りたい場合は、API連携やカスタム開発でオリジナルのボットを視野に入れる
この3つのバランスが取れていると、導入後も無理なく改善を続けやすくなります。
【wordpress】チャットボット導入ステップ(初心者向け)

ここからは、初めての人でもイメージしやすいように、チャットボット導入までの流れをステップごとに整理します。ツールごとに細かい画面や文言は違いますが、考え方の流れはほとんど同じです。
導入前に決めておくこと
いきなりプラグインやサービスを探し始めると、「結局どれがいいのか分からない」状態になりがちです。その前に、次の4つだけはメモに書き出しておきましょう。
- チャットボットを入れる目的
- 想定しているユーザー像
- よく聞かれる質問のリスト
- ボットに任せたいこと、任せたくないこと
簡単な例を表にまとめると、こんなイメージです。
| 項目 | 例 | チャットボットでの対応 |
|---|---|---|
| 目的 | 問い合わせ件数を減らしたい | よくある質問をQ&Aとして登録し、自動回答させる |
| 目的 | 資料請求を増やしたい | 会話の途中で資料請求フォームにやさしく誘導する |
| 想定ユーザー | サービスを初めて知った人 | サービス概要や料金ページを優先的に案内する |
| 任せたいこと | 基本的な案内やよくある質問 | ボットが自動で対応し、人の対応を減らす |
| 任せたくないこと | クレームや重要な契約に関わる相談 | 人が対応する問い合わせフォームや電話窓口に誘導する |
ここまで整理してからツール選びをすると、「この機能は要る」「これはなくても大丈夫」と判断しやすくなり、選定で迷う時間を減らせます。
プラグイン導入〜設置までの流れ
プラグインを使ってWordPressサイトにチャットボットを導入する場合の、大まかな流れは次の通りです。
- WordPress管理画面で、チャットボット系プラグインを検索する
- 候補のプラグインをいくつかチェックし、評価やインストール数、直近の更新状況を確認する
- 使いたいプラグインをインストールして有効化する
- 初期設定ウィザードがある場合は、それに沿って基本設定を行う
- ユーザーへの最初のひと言(例:「お困りのことはありませんか?」)を設定する
- よくある質問や案内したいページを登録し、簡単なシナリオを組む
- PCとスマホで表示を確認し、位置や色、アイコンなどを微調整する
最初から完璧な会話にしようとすると、どうしても手が止まりがちです。まずは「よくある質問を3〜5個だけ登録して動かしてみる」くらいの気持ちで始めて、実際のログを見ながら少しずつ育てていく方が、結果的にうまくいきます。
外部サービスの埋め込みのイメージ
外部のチャットボットサービスを使う場合も、基本的な流れは似ています。大まかには次のようなステップになります。
- チャットボットサービスに申し込み、管理画面にログインする
- サービス側でボットを作成し、質問と回答、必要に応じてAIの設定を行う
- サイトに設置するためのスクリプトコードやタグを取得する
- WordPress側のヘッダーやフッター、あるいは専用のコード挿入プラグインにそのコードを貼り付ける
- テスト用の固定ページや限定公開ページで動作を確認する
コードを貼り付ける位置や方法は、利用しているテーマや環境によって変わります。公式のマニュアルや、同じサービスを使ったWordPress向けの解説記事なども参考にしながら、慎重に進めると安心です。
【wordpress】チャットボットの会話設計と運用で失敗しないコツ

チャットボットは、設置して終わりではなく、ユーザーの反応を見ながら調整していく存在です。この章では、会話設計と運用でつまずきやすいポイントと、その回避方法をまとめます。
チャットボットの「性格」と「話し方」を決める
細かいシナリオを作る前に、ボットの「性格」と「話し方」を決めておくと、文章作りがずっと楽になります。ここがあいまいなままだと、担当者ごとに文体がバラバラになり、ユーザーから見て違和感のあるボットになってしまいます。
例えば、次のようなポイントをチームで話し合っておくと良いです。
- 敬語で話すのか、少しくだけた口調にするのか
- 会社の雰囲気やブランドイメージと合っているか
- ボットに名前やアイコンを付けるかどうか
- 一人称を会社名にするのか、「私」にするのか
例えば、「丁寧だけどフレンドリーなですます調で、難しい言葉は使わず、一文を短めにする」といったルールを決めておけば、誰が文章を作ってもトーンを揃えやすくなります。
よくある質問の洗い出しとシナリオ作り
シナリオ作りは、ゼロから考えると大変ですが、「すでにある情報」をベースにすると一気に楽になります。たとえば、次のような情報源を見返してみてください。
- 過去に届いた問い合わせメールや問い合わせフォームの内容
- チャットサポートや電話でよく聞かれる質問
- アクセスが多いページや、滞在時間が長いページ
そこから、「よくある質問」と「それに対して普段答えている内容」を抜き出し、次のような表に整理していきます。
| 質問のパターン | 返答のポイント |
|---|---|
| 料金はいくらですか? | ざっくりとした金額の目安と、詳しい料金表ページへのリンクをセットで案内する |
| 無料で試せますか? | 体験版やトライアルの有無をはっきり伝え、申し込み方法が分かるページを示す |
| どんな人に向いていますか? | おすすめの利用シーンや向いている人の特徴を、具体例を交えて伝える |
| 他社との違いは? | 強みを1〜2点に絞って、分かりやすい言葉で比較する |
| 解約やキャンセルはできますか? | 手続きの流れと注意点を短くまとめ、詳細ページに誘導する |
まずは10〜20個ほどの質問と回答をシナリオとして用意し、実際の利用状況を見ながら追加・修正していくと、現場感のあるボットに育っていきます。
ログ分析と改善サイクル
WordPressのチャットボットをうまく機能させるには、「動かしてみて、ログを見て、少しだけ直す」というサイクルを続けることが大切です。難しい分析ツールを使わなくても、次のような数字を定期的にチェックするだけでも十分です。
- チャットボットが起動された回数
- よく使われている質問やメニュー
- 会話が途切れやすい場面(離脱ポイント)
- 人への引き継ぎがどのくらい発生しているか
これらを見ながら、次のような改善を少しずつ行っていきます。
- よく使われる質問の回答を、より分かりやすく、短く整理し直す
- 離脱が多い場面の案内文や選択肢を見直し、ユーザーが迷わないようにする
- 人への引き継ぎが多いテーマについては、新たにシナリオを追加する
このように小さな修正を何度か繰り返すことで、「使われているチャットボット」へと近づいていきます。
【wordpress】チャットボットを安心して使うための注意点(コスト・速度・セキュリティ)

最後に、WordPressでチャットボットを運用するうえで、特に注意しておきたいポイントを整理します。ここを意識しておくと、思わぬトラブルやコストの膨張を避けやすくなります。
サーバー負荷と表示速度に気をつける
チャットボットは、ページ表示のたびにスクリプトを読み込んだり、外部サーバーと通信したりします。設定によっては、サイトの表示速度に影響が出ることもあるので注意が必要です。
代表的な対策としては、次のようなものがあります。
- 不要なページ(問い合わせ不要のランディングページなど)にはチャットボットを表示しない
- 複数のチャット系プラグインを同時に有効にしない
- キャッシュ系プラグインとの相性をテスト環境などで確認する
- 重要なページでは、ページ表示後に少し遅れてチャットボットを出す設定を検討する
サイトの表示が重くなると、そもそもユーザーがページから離脱してしまい、チャットボットにたどり着きません。アクセスが多いページほど、速度と動作の確認をしっかり行っておきましょう。
API料金・従量課金の考え方
AIを使ったチャットボットの中には、APIの利用量に応じて料金が発生するタイプもあります。使いすぎて後から請求に驚かないように、あらかじめ次のような点をチェックしておくと安心です。
- 1回のやり取りで送る文章量が多すぎないかどうか
- 会話が必要以上に長く続く設計になっていないかどうか
- 管理画面で利用量や費用を確認できるか、定期的にチェックする習慣を作れるか
- 上限やアラート機能がある場合は、あらかじめ設定しておくかどうか
本格導入の前に、一部のページだけで試験的に運用してみると、だいたいどのくらいの費用になるかイメージしやすくなります。いきなり全ページに展開せず、段階的に広げるのもおすすめです。
個人情報とプライバシーへの配慮
チャットボットは、ユーザーの名前やメールアドレス、相談内容などを扱う可能性があります。ここを軽く考えてしまうと、後からトラブルになることもあるので注意しましょう。
具体的には、次のような点を意識しておくと安心です。
- 必要以上に詳細な個人情報をボット経由で入力させないようにする
- 個人情報が必要な場面では、利用目的を分かりやすく示す
- プライバシーポリシーに、チャットボットで得た情報の扱いを追記する
- ログの保存期間やアクセス権限を社内でルール化する
AIを使うチャットボットの場合は、入力された内容がどのように扱われるのか、ツールごとの仕様や利用規約も確認しておくとより安心です。
wordpress チャットボットのよくある質問(FAQ)

最後に、WordPressでチャットボットを導入しようと考えている人から、よく聞かれる質問に答えておきます。
Q1. wordpress チャットボットは本当に効果がありますか?
A. きちんと目的を決めて設計すれば、チャットボットは十分に効果が期待できます。ただ設置しただけではなく、「どの質問に答えるのか」「どのページに案内するのか」「最終的にどんな行動につなげたいのか」をはっきりさせておくことで、問い合わせ削減やコンバージョンの向上につながりやすくなります。
Q2. 無料のチャットボットでも大丈夫ですか?
A. 初めてWordPressサイトにチャットボットを導入するなら、無料プランから試してみるのは良い選択です。実際の画面を触りながら、自分たちにとって必要な機能が何かを確認できます。ただし、無料プランは利用回数や機能が制限されていることが多いので、「ずっと無料で使い続ける」と決めてしまうのではなく、運用しながら有料プランの必要性を判断するのがおすすめです。
Q3. プラグインと外部サービス、どちらがおすすめですか?
A. 「WordPressの管理画面だけで完結させたい」「自分で細かく設定をいじってみたい」という場合はプラグインが向いています。一方で、「シナリオ作りや分析も含めてしっかり運用したい」「複数サイトで同じボットを使いたい」という場合は、外部サービス型の方が合うことが多いです。サイトの規模、予算、運用にかけられる時間を踏まえて、どちらが現実的かを考えてみてください。
【wordpress】チャットボットまとめ
最後に、ここまでの内容を簡単に振り返ります。
- チャットボットは、よくある質問や案内を自動化し、人が対応すべき問い合わせに集中するための「受付スタッフ」のような存在です。
- WordPressでチャットボットを動かす方法は、プラグイン、外部サービスの埋め込み、API連携やカスタム開発の3パターンがあります。
- ルールベース型とAI型、ハイブリッド型の特徴を理解し、自分のサイトの目的と相性の良いタイプを選ぶことが大切です。
- 導入前に「目的・想定ユーザー・よくある質問・任せたいこと/任せたくないこと」を整理しておくと、ツール選びもシナリオ作りもスムーズになります。
- 表示速度やAPI料金、個人情報の扱いなどの注意点を押さえておくことで、安心して長く運用できます。
今日できる最初の一歩として、「チャットボットを入れる目的」と「よくある質問のリスト」を10個だけ書き出してみてください。それが決まれば、あとは自分たちの状況に合うタイプのチャットボットを選び、小さく動かしながら育てていくだけです。



