SWELLでループスライダーを設置する方法を分かりやすく解説します。
結論としては、SWELLでループスライダーを作るときは「ブロック構成」「画像の並べ方」「アニメーションの考え方」の3つさえ押さえれば、コピペベースで誰でも再現できます。
SWELLで作るループスライダーとは?まず全体像を整理しよう

最初に、ループスライダーがどんな動きをするものなのか、そして通常のスライダーとの違いを整理しておきます。ここがぼんやりしたままだと、実装の途中で「これで合ってる?」と不安になりやすいので、軽くイメージをそろえておきましょう。
ループスライダーでできることと通常スライダーとの違い
よく使われるスライダーの種類と役割を表にしてみます。
| 種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 通常の画像スライダー | ヘッダー画像、メインビジュアル | 自動または手動で1枚ずつ切り替わる |
| 記事スライダー | 人気記事、最新記事 | 記事カードを左右に切り替えて見せる |
| ループスライダー | ロゴ一覧、制作実績、バナー列 | コンテンツが横方向に切れ目なく流れ続ける |
ループスライダーは、特にこんな場面でよく使います。
- クライアントロゴを横一列に並べて、信頼感を出したいコーポレートサイト
- 制作実績のサムネイルを途切れなく流したいポートフォリオサイト
- キャンペーンバナーやサービスロゴをまとめて見せたいLP
「パッと切り替わる」というより、「電光掲示板のように、ゆっくり流れていく」イメージに近いです。地味な違いに見えますが、この動きがあるだけでサイト全体が少しだけプロっぽく見えます。
SWELL標準スライダーとループスライダーの役割の違い
SWELLには、メインビジュアルや記事スライダーなど、便利なスライダー機能が最初から用意されています。ただ、いわゆる「ロゴがずっと流れ続けるループスライダー」が専用ブロックとして用意されているわけではありません。
標準のスライダー系ブロックは、次のような役割です。
- メインビジュアルスライダー:トップの大きな画像を切り替える
- 記事スライダー(投稿リスト):記事カードをスライド表示する
- カラムやボックスメニュー:コンテンツを横並びで配置する
これらは「スライドを切り替える」のが基本の動きです。一方で、ループスライダーは「同じ並びを横方向に流し続ける」考え方になります。仕組みが少し違うので、SWELLの標準ブロックを組み合わせて自作する、というスタイルになるわけですね。
SWELLループスライダーを作る3つのパターン

次に、SWELLでループスライダーを実装する代表的なパターンを整理します。どの方法を選ぶか決めるだけでも、作業の難易度やメンテナンスのしやすさがだいぶ変わります。
プラグインなしCSSだけで作るSWELLループスライダー
多くのSWELLユーザーが選んでいるのが「プラグインなし+CSSだけでループさせる」やり方です。テーマの機能を活かしつつ、必要最低限のコードで済むのが魅力です。
| 方法 | 難易度 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| CSSだけでループアニメーション | 中 | 表示が軽い、SWELLと相性がいい、更新も簡単 | アニメーションの考え方を少し理解する必要がある |
| プラグインでスライダー導入 | 低〜中 | リッチなデザインのテンプレートが選べる | テーマとの相性次第で崩れや表示速度低下のリスク |
CSSだけで作る場合のイメージはこんな感じです。
- リッチカラムやカラムブロックでロゴ画像を横一列に並べる
- その並びをもう一列分コピーして、合計2列にする
- 外側のボックスに横方向のアニメーションを設定し、無限に流し続ける
やっていること自体はシンプルですが、動かしてみると一気にプロっぽさが出ます。コードも長くなりすぎないので、個人ブログや小さめのサイトにはかなり向いている方法です。
CSS+少しだけJSを足して安定させるパターン
CSSだけのループスライダーでも十分実用的ですが、場合によっては数行だけJSを足した方が扱いやすいこともあります。私も実案件で、「ここだけはJSで制御した方が早いな」と感じる場面が時々あります。
- 一部の画像だけ遅延読み込みを解除したいとき
- 1ページ内に複数のループスライダーを置きたいとき
- 画面サイズやスクロール位置に応じて動きを変えたいとき
この場合でも、がっつりと大きなスライダーライブラリを入れる必要はありません。例えば「特定クラスの画像だけ属性を書き換える」「特定の要素だけアニメーションを無効にする」など、ピンポイントの処理だけを小さなJSで補うイメージです。
プラグインや外部ライブラリでループスライダーを作る場合
もっと凝った演出にしたい場合は、プラグインや外部のスライダーライブラリを使う方法もあります。例えば次のようなものです。
- Swiperなどのスライダーライブラリを読み込んで、細かくカスタマイズする
- 専用のスライダープラグインを導入して、ショートコードで埋め込む
ただし、SWELL自体がかなり高機能なテーマなので、プラグインを増やしすぎると管理が大変になったり、表示が重くなったりする可能性もあります。個人的には、まずは「SWELL+CSSでどこまでできるか」を試して、それでも足りないと感じたらライブラリを検討するくらいの順番がおすすめです。
実践編:SWELLループスライダーをプラグインなしで実装する手順

ここからは、実際にSWELLのブロックエディタを使って、ループスライダーを作る流れを紹介します。ロゴ画像が横に流れるパターンを例にしながら、「なぜこの構成なのか」という考え方も一緒に解説します。
ブロックエディタでループスライダーの土台を作る
まずは土台となるブロック構成からです。ここを丁寧に作っておくと、あとでCSSを調整するときも迷いにくくなります。
- グループブロックを一つ配置して、レイアウトを「全幅」にする
- その中に「リッチカラム」または「カラム」ブロックを追加する
- カラムの中に画像ブロックを並べて、ロゴ画像を横一列に配置する
- ロゴ画像は高さがそろうように調整して、見た目をきれいにする
ここまでがループスライダーの1セット目です。続いて、このカラムのセットを丸ごとコピーして、2セット目としてすぐ後ろに並べます。こうすることで、アニメーションさせたときにつなぎ目が分かりにくくなります。
構成を分かりやすくするために、階層を表にまとめておきます。
| 階層 | ブロック種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 親 | グループ | ループスライダー全体の枠 |
| 子 | カラム / リッチカラム | 画像を横並びにする箱 |
| 孫 | 画像 | 実際に流れるロゴやバナー |
最初は少ない枚数でもいいので、とにかく「2セット分の画像列ができている」状態を目指してください。ここまで出来ていれば、あとはアニメーションをかけるだけです。
ループスライダー用のクラス名とCSSを設定する
次に、SWELLの設定でクラス名を付け、追加CSSでアニメーションを指定します。後から見返したときに分かりやすいよう、クラス名はシンプルで意味の分かるものにしておきましょう。
- 親のグループに「loop-slider-wrap」のようなクラスを付ける
- 画像の列全体に「loop-slider-row」のようなクラスを付ける
CSSの基本的な考え方は次の通りです。
- wrap側では、横にはみ出した部分を隠すために「overflow: hidden;」を指定する
- row側には、「translateX」で左に流すアニメーションを指定する
- アニメーション時間を変えることで、ループスライダーの速度を調整する
具体的なコードや数値は、画像の枚数や横幅によって変わります。大事なのは、「1周分の横幅」と「アニメーションの時間」のバランスです。ここを意識しておくと、あとで速度や枚数を変えたときにも調整しやすくなります。
SWELLループスライダーの速度や枚数を調整するコツ
実際にブラウザで動かしながら、速度や枚数をどう調整していくかの目安をまとめておきます。私が調整する時に意識しているポイントは次の通りです。
- 画像枚数が多いほど、同じ速度でもゆったりと流れて見える
- アニメーション時間を短くすると速く、長くするとゆっくり見える
- ロゴやテキストが読みやすい速度になっているか、実機で確認する
調整の方向性をイメージしやすいよう、ざっくりとした目安を表にしておきます。
| 状態 | 調整の方向 |
|---|---|
| 速すぎて目が疲れる | アニメーション時間を長くする |
| 遅すぎて退屈に見える | アニメーション時間を短くする |
| 画面上にロゴが少なすぎる | 画像枚数を増やす、画像幅を広げる |
| ゴチャついて読みづらい | 画像枚数を減らす、画像同士の余白を増やす |
特にスマホでは、PCよりも動きが速く感じられがちです。必ずスマホの実機やエミュレータでも確認して、「ちょっとゆっくりかな」くらいの速度に調整すると、ユーザーに優しいループスライダーになります。
よくあるトラブルとSWELLループスライダー改善のコツ

ここでは、私自身やクライアントのサイトで実際に起きたトラブルを例に、SWELLでループスライダーを作る時に気を付けたいポイントをまとめます。同じところでつまずきやすいので、事前に知っておくと安心です。
画像が途切れる・2周目で消えるときのチェックポイント
ループスライダーを作ると、「2周目で画像が表示されない」「途中でブツッと切れてしまう」というトラブルがよく起こります。そんなときは、次の点を順番に確認してみてください。
- 画像の列が2セット分きちんと複製されているか
- 外側のwrapの幅やアニメーションの距離が適切か
- 画像の遅延読み込み(Lazy Load)の設定が影響していないか
遅延読み込みが強く効いていると、画面外の画像がうまく読み込まれず、2周目で空白になってしまうことがあります。この場合は、対象の画像だけクラスや属性を変えて通常読み込みに戻すと改善することが多いです。
サイト全体の遅延読み込みをオフにしてしまうと、ページの表示速度が落ちる可能性もあるので、「ループスライダーに使っている画像だけ個別対応する」という方針がおすすめです。
スマホでカクつく・気持ち悪く感じるときの対策
PCでは滑らかに見えるのに、スマホだとループスライダーが少しカクカクして見えたり、なんとなく酔いそうに感じることもあります。そんなときは、スマホだけ動きをシンプルにするのがいちばん手っ取り早いです。
- スマホではアニメーションを止めて、横スクロールだけにする
- 画像サイズを少し小さくして、1画面に収まる枚数を調整する
- スクロールスナップを使って、指でスワイプしやすくする
「PCでは自動で流れるけれど、スマホでは指でスライドするだけ」という形もよく使われます。SWELLのレスポンシブ設定やカスタムCSSを使えば、画面幅ごとに挙動を変えることも十分可能です。
デザイン面でのループスライダー活用のコツ
ループスライダーは、入れ方を間違えると「やたら動いて落ち着かないサイト」になってしまいます。逆に、ポイントを絞って使うと、ぐっと説得力のある見せ方になります。
- 1ページに入れるループスライダーは多くても2つまでにする
- 「実績」「ロゴ」「お客様の声」など、信頼を高めたいブロックに絞る
- 背景色は単色にして、ロゴや文字が読みやすいようにする
- アニメーションの方向や速度は、サイト全体である程度そろえる
サイト全体のトーンを先に決めておくと、ループスライダーのデザインも決めやすくなります。「静かなサイトにしたいのか」「動きのあるサイトにしたいのか」を軽くイメージしてから配置位置を考えると、バランスのいい仕上がりになります。
よくある質問(SWELLループスライダー編)
Q. プラグインなしでも本当に大丈夫ですか?
A. ロゴや簡単な画像列を流す程度であれば、SWELLと少しのCSSだけでループスライダーを作っても問題ないことがほとんどです。まずはプラグインなしで組んでみて、どうしても物足りなくなったらライブラリやプラグインを検討する、という順番で考えてみてください。
Q. ループスライダーを入れるとサイトが重くなりませんか?
A. 画像のサイズと枚数を適切に抑えていれば、ループスライダーを1つ追加しただけで極端に重くなるケースはあまりありません。むしろ、不要なプラグインを増やさないことや、画像を適切に圧縮することの方が、体感速度には効いてきます。
Q. 投稿リストもループするスライダーのようにできますか?
A. 投稿リストブロックを横並びにしてCSSアニメーションをかければ、ループスライダーに近い見せ方はできます。ただし、記事タイトルや抜粋が読みづらくならないように、流れる速度や文字量には少し気を付けた方がいいです。まずはロゴやシンプルな画像から試して、慣れてから投稿リストにも応用していくのがおすすめです。
まとめ:SWELLループスライダーでサイトの「信頼感」と「動き」を両立しよう
ここまでのポイントを整理します
- ループスライダーは「ロゴや実績を切れ目なく流す」表現に向いている
- SWELLなら、ブロック+CSS(+必要なら少しのJS)でプラグインなしでも実装可能
- 画像列を2セット用意し、横方向のアニメーションをかけるのが基本の考え方
- PCとスマホで挙動を変えると、見やすさと快適さを両立しやすい
- ループスライダーは使う場所を絞ると、サイト全体の信頼感アップにつながる
今日の最初の一歩としては、「自分のサイトのどこにループスライダーがあると一番しっくりくるか」をまず決めてみてください。その上で、グループ+カラム+画像で1セット分の列を作り、同じ列をもう1セットコピーして並べるところまで進めてみましょう。
そこまでできてしまえば、あとはCSSで速度や余白を少しずつ調整していくだけです。自分のサイトに合った、ちょうどいいループスライダーを育てていく感覚で、気楽に試してみてください。




