WordPressの費用はいくら？初期費用・月額・外注料金が一気に分かる5ステップ

WordPressでサイトを作りたいけれど、正直いくらかかるのかよく分からなくて、手が止まっていませんか。

結論から言うと、WordPressの費用は「自分で作るか外注するか」と「どんなサイトを作るか」でだいぶ変わります。ただ、仕組みを一度理解してしまえば、ムダな出費を抑えながら、必要なところにはきちんとお金をかけられるようになります。

WordPressの費用はどれくらい？ざっくり全体像をつかもう

WordPressサイトの費用イメージ（自作・外注・運用）

WordPressの費用は、大きく分けると「初期費用」と「毎月のランニングコスト」に分かれます。ざっくりのイメージを表にするとこんな感じです。

パターン	初期費用の目安	月額の目安	こんな人向け
自作：個人ブログ	数千円〜1万円前後	数百円〜1,500円前後	趣味ブログや副業ブログを始めたい人
自作：小規模コーポレートサイト	1万〜3万円前後	1,000〜3,000円前後	個人事業主や小さな会社の公式サイト
外注：フリーランス	5万〜20万円前後	0〜1万円前後	デザインや構成をプロに任せたい人
外注：制作会社	20万〜100万円以上	5,000〜3万円前後	しっかり作り込みたい企業や店舗

あくまで目安ですが、個人ブログなら「初期費用は飲み会1〜2回分、月額はサブスク1〜2個分くらい」、企業サイトなら「よく使う名刺をしっかり作る感覚」に近いと思ってもらうとイメージしやすいです。

初期費用にはサーバー契約やドメイン取得、有料テーマの購入などが含まれます。月額費用はサーバー代やドメイン更新費、必要に応じて保守費用と考えておくと分かりやすいです。この「初期＋月額」という考え方を頭の片隅に置きながら、次のパートを読んでみてください。

WordPressの費用が発生する仕組みとは？「無料なのにお金がかかる」理由

WordPress本体は無料、でも「家賃」と「住所」が必要

WordPressはオープンソースのソフトウェアで、本体は無料で配布されています。私も最初は、「じゃあタダでサイト作れるじゃん」と軽く考えていました。

ただ、インターネット上にサイトを公開するには、次のようなお金がどうしても必要になります。

つまり、「WordPressの本体ソフトは無料だけど、サイトとして運営するための環境づくりにお金がかかる」というイメージです。家を建てるソフトは無料でも、実際に建てる土地や設備にはお金がかかる、という感じですね。

WordPress.comとWordPress.orgの費用の違い

よくある混乱ポイントが、「WordPress.com」と「WordPress.org」の違いです。どちらもWordPressという名前が付いているのでややこしいですが、費用の考え方はけっこう違います。

種類	サーバー契約	ドメイン取得	カスタマイズ自由度	費用のイメージ
WordPress.org版	自分で契約が必要	自分で取得が必要	高い	自分で全部用意する代わりに自由度大
WordPress.com版	サービスに含まれる	プランによる	低め〜中程度	月額プランにサーバー費用などが含まれる

この記事では、多くの人が選んでいる「WordPress.org版」、つまりレンタルサーバーを契約して自分でインストールするスタイルを前提に、WordPressの費用を解説していきます。

自作でかかるWordPress費用の内訳

レンタルサーバーの費用相場

レンタルサーバーは、サイトのデータを置いておく場所です。個人や小規模サイト向けの共用サーバーなら、だいたい次のような価格帯が多いです。

プランのイメージ	初期費用の目安	月額費用の目安	特徴
エントリープラン	0〜3,000円前後	500〜1,000円前後	個人ブログや小規模サイト向け
スタンダードプラン	0〜5,000円前後	1,000〜2,000円前後	アクセス増にも対応しやすい
ビジネスプラン	0〜10,000円前後	2,000〜5,000円前後	法人サイトや中規模メディア向け

サーバー会社によっては、「初期費用0円」「長期契約で月額割引」といったキャンペーンを行っているところもあります。個人ブログならエントリープランかスタンダードプランで足りることが多いです。

私の感覚としては、「一番安いプラン」だけで選んでしまうより、少し余裕のあるスタンダード寄りのプランを選んだほうが、後々アクセスが増えてきたときに慌てずに済むので安心だと感じています。

独自ドメインの費用相場

ドメインは、サイトのURLに使う「〜.com」「〜.jp」などの部分です。ドメインは取得時と更新時に費用が発生します。

ドメインの種類例	取得費用の目安	更新費用の目安	備考
.com	1,000〜1,500円前後	1,200〜1,800円前後	無難で人気のドメイン
.jp	2,000〜4,000円前後	3,000〜5,000円前後	日本向けサイトに向く
.netなどその他	1,000〜2,000円前後	1,000〜2,500円前後	サービスによって価格差が出やすい

レンタルサーバー会社が「対象プラン契約でドメイン1個無料」といった特典を付けているケースもあります。サーバーとドメインを別々に考えるのではなく、セットで見てトータルのWordPressの費用を比較すると、余計な出費を抑えやすくなります。

SSL化、テーマ、プラグインなど細かな費用

そのほか、自作で押さえておきたいWordPressの費用は次のとおりです。

自作の場合、まずは「サーバー＋ドメイン＋必要なら有料テーマ」あたりを押さえておけば、WordPressの費用の大部分は見積もれてしまいます。

目的別で見るWordPress費用シミュレーション

個人ブログをできるだけ安く始めたい場合

個人ブログであれば、WordPressの費用はかなり抑えられます。私も最初のブログは、ほぼ最低限の構成でスタートしました。

費用項目	初期費用の例	月額費用の例	コメント
レンタルサーバー	0〜3,000円前後	500〜1,000円前後	エントリープランを想定
独自ドメイン	1,000〜1,500円前後	100〜150円前後	.comドメインを1つ取得した想定
有料テーマ	0〜15,000円前後	0円	最初は無料テーマでも十分スタート可能
合計	1,000〜20,000円前後	600〜1,200円前後	十分なブログ運営が可能な範囲

とにかく安く始めるなら、無料テーマ＋エントリープランのサーバーという組み合わせで、初期数千円、月額数百円くらいでもスタートできます。デザインや使いやすさを重視するなら、有料テーマに一度だけ投資してしまうのもおすすめです。

小規模コーポレートサイトを自作する場合

個人事業主や小さな会社の公式サイトを自作するケースです。ページ数としては5〜10ページ程度をイメージしてください。

費用項目	初期費用の例	月額費用の例	コメント
レンタルサーバー	0〜5,000円前後	1,000〜2,000円前後	スタンダードプランを想定
独自ドメイン	1,000〜4,000円前後	100〜400円前後	.comや.jpなどを想定
有料テーマ	10,000〜20,000円前後	0円	コーポレート向けの高品質テーマ
合計	11,000〜29,000円前後	1,100〜2,400円前後	信頼感のあるサイトが作れる水準

ビジネスとして使うサイトなら、「とりあえず無料テーマでいいや」と妥協するより、最初から有料テーマに投資したほうが、デザインと運用のしやすさの面で結果的に得をするケースが多いと感じます。

集客に力を入れるメディア・ECサイトの場合

本格的に集客や売上を狙うメディアやECサイトの場合、WordPressの費用も一段階上がります。

• アクセス増に耐えられるサーバープラン（上位プランや専用プランなど）
• 有料テーマ＋有料プラグインの組み合わせ
• 必要に応じてカスタマイズや外注費用

このレベルになってくると、初期費用で数万〜数十万円、月額も数千〜数万円といった世界になります。とはいえ、売上や案件獲得につながるのであれば、広告費や営業コストの一部だと考えると納得しやすいはずです。

外注したときのWordPress費用（制作会社・フリーランス）

制作会社に依頼する場合の費用イメージ

制作会社に依頼する場合の相場は、サイトの規模や内容によって大きく変わりますが、ざっくりとした目安はこんなイメージです。

サイトの規模	ページ数の目安	制作費用の目安	こんなケース
小規模コーポレート	5〜10ページ	20万〜50万円前後	会社概要やサービス紹介、問い合わせフォームなど
中規模サイト	10〜30ページ	50万〜150万円前後	事例紹介やブログ機能なども含む
大規模サイト・メディア	30ページ以上	150万円〜	多機能・多言語・高度なデザインなど

制作会社にお願いすると、次のような作業までまとめて対応してくれることが多いです。

その分、WordPressの費用としては高く見えますが、「企画〜制作〜納品」までを一括で任せる形になるので、自分で手を動かす時間が取れない人には向いています。

フリーランスに依頼する場合の費用イメージ

フリーランスに依頼する場合は、制作会社よりやや安くなることが多いです。ただし、どこまでやってもらえるかは人によってかなり違うので、見積もりの読み解きが大事です。

• テンプレートベースのサイト構築：5万〜15万円前後
• オリジナルデザインのサイト制作：15万〜50万円前後
• ランディングページ制作：5万〜30万円前後
• 既存サイトのカスタマイズ：1万〜10万円前後

フリーランスに依頼するときは、費用だけでなく、次のポイントも確認しておくと安心です。

• サイト構成の提案や文章の添削までやってくれるか
• 画像選定や簡単な写真加工を含んでいるか
• 納品後の修正回数やサポート範囲はどうなっているか
• 保守・更新をお願いする場合の月額費用はいくらか

見積もりでチェックすべきWordPress費用のポイント

制作会社やフリーランスから見積もりをもらったら、次のような点をチェックしてみてください。

このあたりを事前に確認しておくことで、「思っていたより高くついた」「追加費用だらけだった」といった失敗をかなり防げます。

運用・保守にかかるWordPress費用（ランニングコスト）

サーバー・ドメインの更新費用

自作でも外注でも、サイトを持ち続ける限り、サーバーとドメインの費用は毎年かかります。ざっくりとしたイメージは次のとおりです。

この2つが、WordPressサイトのランニングコストの基本部分です。ここに、必要であれば保守・運用の費用が上乗せされるイメージになります。

保守・運用を外注する場合の費用

WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、トラブル対応などに不安がある場合は、保守・運用を外注することもできます。

保守内容の例	月額の目安
軽めの保守（更新＋バックアップ中心）	3,000〜10,000円前後
しっかり保守（監視＋改善提案まで含む）	10,000〜30,000円前後

一般的には、次のような作業を任せることが多いです。

• WordPress本体やプラグインの更新作業
• 定期的なバックアップの取得と復元テスト
• 表示崩れやエラー発生時の調査・復旧対応

「自分で調べながら対応する時間」と「毎月の保守費用」を比べて、どちらが自分にとってコスパがいいかを考えてみると良いと思います。

WordPress費用を抑えつつ、失敗しないためのコツ

サーバー選びは「安さだけ」より「バランス」を重視

サーバーは毎月お金がかかる部分なので、つい「一番安いところ」で選びたくなります。ただ、極端に安いプランには次のようなリスクもあります。

個人ブログなら「安すぎないエントリー〜スタンダード」、ビジネス用途なら「スタンダード以上」を目安に考えると、価格と性能のバランスが取りやすくなります。

有料テーマの「一度の投資」で大きく楽になる

私の体験として、WordPressで一番コスパが良かった投資が「有料テーマ」でした。

• 最初からデザインのベースが整っている
• スマホ対応や基本的なSEO対策が作り込まれていることが多い
• 設定マニュアルがしっかりしていて、迷いにくい

これらのおかげで、デザインに悩む時間や、設定であれこれ試行錯誤する時間がかなり減りました。数万円のテーマでも、作業時間の短縮やサイトの見栄えアップを考えると、十分に元が取れるケースが多いと思います。

無料プラグインを使いすぎない

プラグインは便利ですが、入れすぎるとサイトが重くなったり、エラーの原因になったりします。結果的に、トラブル対応という「見えないWordPress費用」が増えてしまうこともあります。

「なんとなく便利そうだから」と入れていくのではなく、「このサイトの目的に本当に必要か」という視点で取捨選択することが大事です。

自分でやることと、プロに任せることを切り分ける

すべてを自分でやろうとすると、時間も労力もかなりかかります。一方で、全部を外注してしまうと、WordPressの費用は一気に跳ね上がります。

• 文章作成や写真撮影は自分で頑張る
• デザインや構築の核となる部分だけフリーランスに頼む
• 基本は自作しつつ、定期的な保守だけを外注する

こういった「ハイブリッド」な形にすると、費用と効果のバランスが取りやすくなります。どこまで自分でやるか、どこからプロに任せるかを一度紙に書き出してみると、頭の中がかなりスッキリしますよ。

WordPress費用に関するよくある質問

Q1．WordPressは本当に無料で使えるの？完全無料でサイト運営できますか？

A1．WordPress本体は無料でダウンロードして使えますが、レンタルサーバーと独自ドメインが必要なので、現実的に完全無料での運営は難しいです。無料ブログサービスを使えばゼロ円も不可能ではありませんが、広告表示や独自ドメインの制限が多く、ビジネス用途には向きません。

WordPressの費用としては、最低でもサーバー代とドメイン代は必要だと考えておくのが安心です。

Q2．個人ブログなら、WordPressの費用はいくら見ておけば安心ですか？

A2．個人ブログであれば、初期費用は数千円〜1万円程度、月額費用は数百円〜1,000円ちょっとを見ておけば、だいたい想定から大きく外れることはありません。有料テーマを買う場合でも、一度の投資で数万円以内に収まることが多いです。

趣味と副業の両方を兼ねるようなブログであれば、「毎月のカフェ代を少し削れば払えるくらいの金額」とイメージしてもらうと、現実的なラインがつかみやすいと思います。

Q3．制作会社とフリーランス、WordPress費用の違いはどこにありますか？

A3．制作会社はチームで動き、ディレクターやデザイナー、エンジニアなど複数のプロが関わるため、WordPressの費用は高めになりがちです。その分、体制や対応範囲、サポートが手厚いことが多いです。

フリーランスは単価が抑えめな代わりに、対応できる範囲や納期が個人のスキルや状況に左右されます。「予算はいくらまでか」「どれくらいサポートに期待したいか」をはっきりさせておくと、自分に合った依頼先を選びやすくなります。

まとめ：WordPressの費用を理解して、ムダなく賢くサイト運営しよう

この記事のポイントを簡単に整理します。

今日からできる最初の一歩としては、次の3つを紙やメモアプリに書き出してみてください。

• どんな目的のサイトを作りたいのか（ブログなのか、会社サイトなのか、ECなのか）
• 毎月いくらまでならWordPressの費用として払えるか
• その予算の中で、「自作か外注か」「どこまで自分でやるか」のざっくり方針

この3つがはっきりすると、サーバーやテーマ選び、外注の判断基準が一気にクリアになります。ムダな出費を抑えつつ、自分に合った形でWordPressサイトを育てていきましょう。