ハンドメイドが好きで、「これがそのままお金になったらいいのにな」と考えたことはありませんか。
この記事では、そうした悩みを持つ人に向けて、ハンドメイドを副業として始めるときの全体像や、売上のイメージ、具体的な始め方、気をつけたいポイントをまとめてお伝えします。
結論から言うと、ハンドメイドを副業にすることは十分現実的ですが、「一気に大金を稼ぐ」というより「月数千円〜数万円をコツコツ積み上げていくタイプの副業」です。
副業としてハンドメイドを始めたい人が、無理のないペースで続けながら月数万円を狙えるように、具体的なイメージを一緒に作っていきましょう。
副業ハンドメイドを始める前に知っておきたい全体像

まずは、ハンドメイドを副業として考えるときの「全体像」をざっくりそろえておきます。どんな良さがあって、どんな大変さがあるのかを先に知っておくと、「思っていたのと違ってつらい…」という状態を避けやすくなります。
副業でハンドメイドを始める人が増えている背景
ハンドメイドでの副業が注目されている背景には、ネットショップサービスやアプリが増えたこと、SNSで個人の作品が見つけてもらいやすくなったことなどがあります。
スマホやパソコンがあれば出品からお客様とのやり取りまで完結するので、仕事や家事、育児の合間に進めやすいのも魅力です。
まずは、ハンドメイド副業の魅力を整理しておきましょう。
| ハンドメイド副業の魅力 | 内容のイメージ |
|---|---|
| 好きなことをお金にできる | 趣味として作っていたものを販売し、誰かに喜んでもらえる |
| 在宅でできる | 通勤がなく、自宅でスキマ時間に作業できる |
| 小さく始められる | 少ない材料から試せて、少量生産でもスタートしやすい |
| 経験が資産になる | デザイン、写真撮影、文章、接客などのスキルが積み上がる |
もちろん、いいことだけではありません。
手作業なので大量生産はむずかしく、材料費や送料、手数料もかかります。
私も最初のころは、売上から経費を引いて「時給にすると、正直アルバイトより低いかも…」と感じて落ち込んだことがありました。
だからこそ、「ハンドメイドの副業は、楽しみながら少しずつ育てていく小さなビジネス」という感覚で構えるのがちょうどいいと思っています。
副業ハンドメイドに向いている人・向いていない人
ハンドメイドの副業は、やる気さえあれば誰でもチャレンジできますが、人によって向き・不向きはあります。
向いている人の例
- 同じ作業をコツコツ続けるのがそこまで苦ではない人
- 細かい作業や手を動かすことが好きな人
- 写真や文章、世界観づくりにも興味が持てる人
- SNSでの発信に、そこまで強い抵抗がない人
少し相性が悪いかもしれない人の例
- とにかく短期間で大きく稼ぎたい人
- 地道な作業が本当に苦手で、同じ作業を続けるとすぐ飽きてしまう人
- お客様とのやり取りやクレーム対応を一切したくない人
とはいえ、最初から完璧に当てはまっている必要はありません。
私ももともと写真が苦手でしたが、他の作家さんの写真を研究して真似してみたり、少しずつ工夫したりしているうちに、だんだん慣れてきました。
大事なのは、「自分なりに改善していくのを楽しめるかどうか」です。
副業ハンドメイドの収入のリアルと稼ぐイメージ

ここからは、ハンドメイドを副業にしたときの収入イメージについてお話しします。「どれくらい稼げるのか」「どのくらい作ればいいのか」がなんとなくでも見えてくると、無理のない目標を立てやすくなります。
副業ハンドメイドでよくある月収イメージ
ハンドメイドでの副業と聞くと、「いきなり月10万円!」という明るいイメージを持ちがちですが、現実的にはもう少しゆるやかです。
多くの人は、最初は数千円からスタートし、作品づくりや発信に慣れてくるにつれて、少しずつ売上が増えていく流れになります。
ざっくりとした月の売上イメージを、あくまで一例としてまとめてみます。
| 月の売上イメージ | 状態のイメージ |
|---|---|
| 数千円くらい | お試し出品の段階。知り合いやSNSのフォロワー中心に売れている |
| 1〜3万円 | 人気作品がいくつか育ち、定期的に注文が入る |
| 3〜5万円 | SNSやリピーターからの注文も増え、作業時間も増えてくる |
| 5万円以上 | 販売チャネルを複数使い、ブランドとして認知されてきている |
ここで注意しておきたいのは、「売上=手元に残る利益」ではないという点です。
売上から、材料費、発送にかかる送料、梱包材、販売手数料などを差し引いたものが、実際に残るお金になります。
このあと、副業としてハンドメイドを続けるうえで大事な価格設定と利益の考え方も、合わせて見ていきます。
副業ハンドメイドの売上シミュレーションで作業量をイメージする
ハンドメイドを副業にするときは、「どのくらい働いて、どれくらいの売上を目指すのか」をざっくり数字でイメージしておくと、後で楽になります。
なんとなく作って、なんとなく売る…だと、がんばっている割に結果が見えづらく、途中で疲れてしまいやすいです。
目標金額から逆算するイメージをつかみやすくするために、あくまで一つの目安としてのシミュレーションを載せておきます。
| 目標の利益 | 1個あたりの販売価格 | 1個あたりの利益の例 | 必要な販売数の目安 |
|---|---|---|---|
| 月1万円 | 1,500円 | 500円 | 約20個 |
| 月3万円 | 2,000円 | 800円 | 約40個 |
| 月5万円 | 3,000円 | 1,000円 | 約50個 |
ここでの利益の数字はあくまで例ですが、「このくらいの目標なら、ざっくり何個くらい必要なのか」をイメージするには役立ちます。
「20個」「40個」と聞くと多く感じるかもしれませんが、作品によってはセット販売にしたり、オプションをつけたりして単価を上げることもできます。
私も、単品アクセサリーだけだと数を作るのが大変だったので、「色違い3点セット」や「ギフトラッピング込みセット」を用意して、単価を調整するようにしました。
こうした工夫が、副業としてのハンドメイドを無理なく続けるカギになります。
副業で売れやすいハンドメイドジャンルとアイデア

次に、ハンドメイドを副業にするときに選びやすいジャンルやアイデアを見ていきます。何を作るかによって、必要な道具や材料、作業時間、価格のつけやすさが大きく変わります。
初心者向けの売れやすい副業ハンドメイドジャンル
初めてハンドメイドを副業にするなら、「作業のハードルがそこまで高くない」「材料をそろえやすい」「送料が重くなりにくい」ジャンルから入ると続けやすいです。
代表的なジャンルを、ざっくりまとめるとこんなイメージです。
| ジャンル | 特徴 | 副業としてのポイント |
|---|---|---|
| アクセサリー | サイズが小さく軽い | 送料が抑えやすく、デザイン次第で価格帯の幅も広い |
| ピアス・イヤリング | 流行を取り入れやすい | 金属アレルギー対応などで差別化しやすい |
| ヘアアクセサリー | 親子おそろいなどの需要がある | 季節イベントと組み合わせやすい |
| 布小物(ポーチなど) | 生地の組み合わせで個性が出る | 実用的でリピーターがつきやすい |
| ベビー・キッズ用品 | ギフトとしての需要がある | 安全性への配慮が必要だが、喜ばれやすい |
| ペットグッズ | 写真映えしやすい | 飼い主さんの「うちの子用」に刺さりやすい |
最初は、自分自身が「これ欲しい!」と思えるもの、収納スペースを圧迫しすぎないものから始めるのがおすすめです。
私も最初はビーズアクセサリーから始めて、その後少しずつ布小物やペット用アイテムへと広げていきました。
単価を上げやすい中級者向けハンドメイド副業ジャンル
ある程度ハンドメイド副業に慣れてきたら、単価を上げやすいジャンルに挑戦するのも選択肢のひとつです。
同じ作業時間でも、単価を上げられれば、結果的に目標の売上に近づきやすくなります。
例えば、こんなジャンルがあります。
- 革小物(財布、キーケース、名刺入れなど)
- バッグやリュック
- ウェディング関連のアイテム(リングピロー、ブーケ、ウェルカムボードなど)
- インテリア雑貨(ランプシェード、ウォールデコなど)
これらは材料費や技術のハードルが少し高い分、「一点もの」として価格を高めに設定しやすいジャンルです。
そのぶん、お客様の期待値も上がるので、作品そのもののクオリティはもちろん、写真、説明文、梱包まで含めて丁寧に整えていく意識が大切です。
副業ハンドメイドの始め方ステップガイド

ここからは、ハンドメイド副業の具体的な始め方をステップごとに整理していきます。先に全体の流れを把握しておくと、自分が今どの段階にいるのか、何をすれば次に進めるのかが分かりやすくなります。
副業ハンドメイドを始める7ステップ
ハンドメイドを副業として始めるとき、次のような流れで動くとスムーズです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 副業としての目標金額と使える時間を決める |
| 2 | 作りたいジャンルとターゲット(誰に向けた作品か)を決める |
| 3 | 必要な道具・材料を最低限だけそろえる |
| 4 | 販売する場所(アプリやサイト)を選ぶ |
| 5 | ショップ名・プロフィール・ブランドイメージを整える |
| 6 | 作品を制作し、写真撮影と説明文を用意する |
| 7 | 出品して反応を見ながら、価格やラインナップを改善する |
最初から完璧なショップを作ろうとすると、準備だけで疲れてしまうことが多いです。
私のおすすめは、「まず3〜5点だけ出品してみる → 反応を見ながら少しずつ整える」という流れです。
売れやすい作品や、よく見られている作品が分かってくると、自分のハンドメイド副業の方向性が見えやすくなります。
副業ハンドメイドで道具・材料を無駄なくそろえるコツ
副業としてハンドメイドを始めるときに、つまずきやすいのが材料の買いすぎです。
かわいいパーツや布を見つけるたびに買ってしまい、「結局ほとんど使っていない…」ということになりがちです。
無駄を減らすためのコツをいくつか挙げます。
- 最初は「2〜3色」「2〜3パターン」だけに絞る
- 少量で購入し、売れ方を見ながら買い足していく
- 手持ちの道具で代用できないか、一度立ち止まって考える
- 材料をしまうスペースをあらかじめ決め、その枠内で収まる量にする
私も最初はテンションが上がりすぎて、パーツを大量に買い込んでしまい、数年単位で眠っている材料がいくつかあります。
ハンドメイド副業は、「ちょっと足りないかな」くらいの在庫量から始める方が、結果的に身軽で続けやすいと感じています。
副業ハンドメイドの販売場所・アプリ比較

ハンドメイドを副業にするなら、「どこで売るか」もとても重要です。フリマアプリ、ハンドメイド専門マーケット、自分で作るネットショップなど、それぞれ特徴や向き・不向きがあります。
フリマアプリ・ハンドメイドマーケット・自作ショップの違い
代表的な販売場所の違いを、整理してみます。
| 販売場所 | 特徴 | 副業としてのメリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フリマアプリ | 中古品と並んでハンドメイド作品も出品されている | 利用者が多く、すぐに出品できて集客もしやすい | 価格競争になりやすく、値下げ交渉も多い |
| ハンドメイド専門マーケット | ハンドメイド作品に特化したサイト | ハンドメイド好きのお客様が多く、価値を分かってもらいやすい | 全体的に作品レベルが高めで、写真やクオリティが見られやすい |
| 自作ネットショップ | BASEなどのサービスで作る自分のショップ | ブランド感を出しやすく、自由度が高い | 集客をほぼ自分で行う必要がある |
副業としてハンドメイドを始める段階なら、まずはフリマアプリかハンドメイド専門マーケットのどちらかから始める人が多いです。
そこで流れがつかめてきたら、自作ショップを作って「常連さん向けの場所」にしていく、といった育て方もあります。
副業ハンドメイド初心者におすすめの組み合わせパターン
他のハンドメイド作家さんを見ていて、「これはうまいな」と感じた副業の進め方をいくつか紹介します。
- パターン1:フリマアプリでテスト → 売れた作品をハンドメイドマーケットにも出す
- パターン2:ハンドメイドマーケットをメイン → 自作ショップはファン向け限定アイテムにする
- パターン3:フリマアプリ+イベント出店で、新規とリピーターの両方を増やす
いきなり全部に手を出すのではなく、「今の自分の時間と体力で回せる範囲」に絞るのがポイントです。
副業でハンドメイドを続けるには、がんばりすぎずに長く続けられる形を選んでいくことが大切です。
副業ハンドメイドで損しない価格設定と利益の出し方

ここでは、ハンドメイドを副業にするうえでとても大事な「価格設定」について話していきます。手作りが好きな人ほど、「高くするのが申し訳ない」「安くしないと売れない気がする」と悩みやすい部分です。
副業ハンドメイドのシンプルな原価計算と時給の考え方
ハンドメイドの価格を決めるときは、次のような要素を入れて計算すると、赤字を避けやすくなります。
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 材料費 | 生地、パーツ、金具、糸など、作品に直接使うもの |
| 諸経費 | 梱包材、ラッピング用の袋や台紙、シールなど |
| 販売手数料 | アプリやサイトに支払う手数料 |
| 作業時間 | 制作、写真撮影、出品作業にかかった時間 |
| 利益 | ビジネスとして最終的に残したい金額 |
例えば、「材料費300円、諸経費100円、販売手数料100円、作業時間1時間で、時給として800円は欲しい」と考えるなら、
300+100+100+800=1,300円
という計算になり、少なくとも1,300円以上の価格をつけないと、自分の時間に見合った対価が残りません。
実際には、ここにデザイン費や失敗作の分なども含めて考える必要がありますが、「自分の時間にもきちんと値段をつける」という意識がとても大切です。
安売りしないための価格の見直し方
ハンドメイドを副業にするとき、多くの人がついやってしまうのが「必要以上に安くしてしまうこと」です。
「他の作家さんより高いと売れないかも」と不安になって、頑張っているのに自分だけほとんど残らない、という状況になってしまうこともあります。
そんなときは、次のような視点で価格を見直してみてください。
- 同じジャンルの作品の価格帯を、複数のサイトでざっくりチェックする
- 材料費や作業時間、手数料などをもう一度計算し直してみる
- 価格を変える前に、写真や説明文をできる範囲で整えてみる
- 在庫を減らしたいとき以外は、むやみに値下げしないと決めておく
私も最初は「まず誰か一人に買ってもらえればうれしい」と思って、かなり安く設定していました。
でも、きちんと計算し直して値段を上げ、その分写真や説明文を丁寧にしたところ、「思ったより反応が悪くなる」ということはありませんでした。
副業としてのハンドメイドは、「安さ」だけで選ばれるより、「世界観」「安心感」「人柄」を含めて選ばれることが多いと感じています。
副業ハンドメイドを続けて伸ばす集客・SNS活用

ここでは、ハンドメイド副業の売上を少しずつ伸ばしていくための集客と、SNSの活用についてまとめます。作品を並べただけでは、なかなか見つけてもらえないので、「知ってもらう工夫」がとても重要です。
SNSでファンを増やす副業ハンドメイドの発信術
ハンドメイドの副業とSNSは、とても相性のいい組み合わせです。
写真や動画で作品の雰囲気を伝えたり、制作の裏側を見せたりすることで、「この人から買いたい」と思ってもらいやすくなります。
発信するときのポイントをいくつか挙げます。
- 完成品だけでなく、制作途中の様子や作業机の一部も見せてみる
- ターゲットが検索しそうなハッシュタグを意識してつける
- プロフィールに「どんな人が、どんな作品を作っているか」をひと言で書く
- 販売ページへのリンクを、プロフィールや固定投稿など分かりやすい場所に置く
私の場合、完成品の写真だけを並べていたときよりも、「失敗した作品」や「試行錯誤の途中」を載せたときの方が、フォロワーさんからの反応が良くなりました。
副業としてハンドメイドをするなら、作品だけでなく「頑張っている人柄」も含めて好きになってもらうイメージが大事です。
写真・梱包・メッセージでリピーターを増やす
ハンドメイド副業の売上を安定させるには、新規のお客様だけでなく、リピーターの存在がとても大きいです。
そのために効くのが、写真、梱包、メッセージの3つです。
写真のポイント
- 暗くなりすぎないよう、自然光の入る場所で撮る
- 背景はなるべくシンプルにして、作品を目立たせる
- サイズ感が分かるよう、手に持った写真なども入れる
梱包のポイント
- 清潔感のある袋や台紙を使う
- 作品の世界観に合った色や素材を選ぶ
- 緩衝材をしっかり入れ、破損しないようにする
メッセージのポイント
- 一言でも手書きのメッセージを添える
- お礼と一緒に、簡単な取り扱い方法を書いておく
- 「次はこんな作品も作る予定です」など、さりげなく他の作品も紹介する
こうしたひと手間は時間はかかりますが、その分「またお願いしたいな」と思ってもらえる可能性を高めてくれます。
副業としてのハンドメイドは、目の前の一人一人のお客様を大切にすることで、じわじわと広がっていくビジネスです。
副業ハンドメイドと税金・法律・会社バレのポイント

ハンドメイドを副業にするなら、税金や法律、会社との関係についても、最低限は知っておいた方が安心です。ここでは、専門用語をできるだけかみ砕きながら、ざっくりした全体像をお伝えします。
ハンドメイド副業と確定申告・開業届の基本
ハンドメイドを副業にして利益が出てくると、税金のことを考える必要が出てきます。
基本的には、「売上から経費を引いた利益」が一定の金額を超えると、確定申告が必要になるケースがあります。
押さえておきたいポイントは次の通りです。
- 作品が売れたときの売上と、材料費などの経費は、普段からメモしておく
- 材料費、梱包材、発送費、販売手数料などは経費として集計できる
- 具体的な条件は人によって変わるため、公的な情報や専門家の意見を確認する
また、ハンドメイド副業を「事業」として本格的に育てていきたい場合は、開業届を出すかどうか検討することもあります。
ただし、どのタイミングで出すかによって、メリット・デメリットが変わるため、自分の生活状況や収入のバランスを見ながら判断することが大切です。
副業ハンドメイドで気をつけたい著作権・特商法・安全面
ハンドメイドの副業では、作品のデザインだけでなく、法律面のルールにも気をつける必要があります。
特に意識したいポイントは次のようなものです。
- 有名キャラクターやブランドロゴを真似した作品は避ける
- 他の作家さんのイラストやデザインを、そのまま真似しない
- 食品や肌につけるもの(石けん、化粧品など)は、特別なルールや許可が必要な場合がある
- 販売方法によっては、特定商取引に関する法律に沿った表示が必要になることがある
また、ベビー用品やペット用品など、体に触れるものを扱う副業ハンドメイドでは、安全面への配慮もとても重要です。
誤飲の危険がある小さなパーツを使う場合は、対象年齢を説明文に書いたり、使用上の注意をきちんと記載するなど、できる範囲でリスクを減らす工夫をしておきましょう。
会社員がハンドメイド副業をするときの注意点
会社員として働きながらハンドメイドを副業にする場合は、会社の就業規則も必ずチェックしておきたいところです。
確認しておきたいポイント
- 副業が禁止されていないかどうか
- 同業他社での仕事や、会社の情報を利用した活動が禁止されていないか
- 税金の納め方によっては、会社に副業が知られる可能性があること
規則や税金の扱いについて不安が大きい場合は、信頼できる上司や人事、外部の相談窓口などに相談してみるのも一つの方法です。
ハンドメイドの副業は、生活を豊かにするためのものなので、精神的な負担が大きくなりすぎないようにすることも大切です。
よくある質問(副業ハンドメイドQ&A)

ここでは、ハンドメイドを副業にしたい人からよく出る疑問に、まとめて答えていきます。
Q1. 副業ハンドメイドは、どれくらいの期間で稼げるようになりますか?
A. ハンドメイドの副業でどれくらいの期間で稼げるようになるかは、作品のジャンルや価格、発信の頻度などによってかなり違います。
数回出品しただけで安定した収入になることはあまり多くなく、最初のうちは「練習期間」と割り切るくらいがちょうどいいと感じています。
販売の仕組みに慣れ、作品のラインナップが整い、お客様からの反応をもとに改善を重ねていくことで、徐々に月数千円〜数万円を目指しやすくなります。
大切なのは、焦りすぎずに続けることと、定期的にやり方を振り返って小さく改善していくことです。
Q2. 副業ハンドメイドは在庫をどれくらい作っておけばいいですか?
A. ハンドメイドを副業として始めたばかりのうちは、「最初から大量に作らない」が基本です。
まずは各作品を1〜2点ずつ、合計で3〜5種類ほど出品してみて、どの作品がよく見られているか、実際に売れているかをチェックしてみましょう。
売れ行きが良い作品が分かってきたら、その作品の在庫を少しずつ増やしていく形がおすすめです。
副業ハンドメイドでは、在庫を抱えすぎてプレッシャーになるより、「ちょっと足りないかも」くらいの感覚からスタートする方が、気持ち的にも楽に続けられます。
Q3. 副業ハンドメイドで売れないときは、何を見直せばいいですか?
A. ハンドメイドを副業として始めてみたものの、なかなか売れないときは、次の3点をチェックしてみてください。
- 作品写真が暗すぎたり、ぼやけていたりしないか
- サイズ、素材、使い方のイメージなど、説明文の情報が足りていない部分はないか
- 価格が極端に安すぎたり高すぎたりしないか
また、「作品が本当に届いてほしい相手」に届いているかどうかも大切です。
発信しているSNSのフォロワー層や、使っているハッシュタグ、出品しているサイトの客層を見直すことで、ハンドメイド作品の相性が良いお客様に届きやすくなることがあります。
副業ハンドメイドのまとめと今日からの一歩
ここまでの内容を振り返りつつ、今日からできる一歩をまとめます。
- ハンドメイドを副業にすると、趣味を活かして月数千円〜数万円を目指せる
- 収入は「単価×販売数×利益率」のバランスで決まるので、簡単なシミュレーションが役立つ
- 初心者は、アクセサリーや布小物など始めやすいジャンルから試すと続けやすい
- 販売場所やアプリの特徴を理解し、自分の生活スタイルに合う組み合わせを選ぶことが大切
- 税金や法律、会社の就業規則など、最低限のルールを押さえておくと安心して続けられる
今日からできる最初の一歩として、次のことをやってみてください。
- スマホのメモやノートに、「自分が作ってみたいハンドメイド作品」を10個書き出す
- その中から、「今の道具で作れそうなもの」「身近な人にプレゼントしたいもの」を2〜3個選ぶ
- 気になるハンドメイド作家さんのショップやSNSをいくつかチェックし、「いいな」と感じたポイントを書き留める
ここまでできれば、ハンドメイドを副業にするイメージがかなり具体的になっているはずです。
あとは、小さく作って、小さく出品して、小さく改善していくだけです。
私も最初の一歩は、たった一つのアクセサリーからでした。
あなたのハンドメイドが、副業として少しずつ育っていき、生活をちょっと楽しくしてくれるきっかけになればうれしいです。



