ブログやサイトにSWELLを入れたものの、「記事スライダーの設定で止まっている…」ということはありませんか。
どの記事を出せばいいのか、動きが速すぎて目が疲れる、スマホだとレイアウトが崩れる気がするなど、スライダーまわりの悩みは思った以上に多いです。
結論からいうと、swell スライダーは「なんとなく見た目を派手にするための飾り」ではなく、目的を決めて設計すれば、回遊率や成約率をじわっと上げてくれる頼もしいパーツになります。
swellsスライダーでできることをざっくり整理しよう

まずは、SWELLで「スライダーっぽい動き」ができる機能を整理して、全体像をつかんでおきましょう。ここを押さえておくと、「この記事スライダーをいじるべきなのか」「リッチカラムで代用した方が良さそうか」の判断がしやすくなります。
SWELLのスライダー機能は大きく3種類ある
SWELLには、公式の機能やブロックを組み合わせることで、次のようなスライダー的な見せ方ができます。
| 機能名 | どこで使うか | 主な用途 | スライダーとの関係 |
|---|---|---|---|
| 記事スライダー | トップページ(カスタマイザー) | おすすめ記事や新着記事をスライド表示する | 「swell スライダー」と検索されるとき、一番イメージされやすい主役機能。 |
| リッチカラムの横スクロール | 記事本文・固定ページ | 画像やボックスを横に並べてスクロール表示する | 記事内でスライダー風の見せ方をしたいときに使える。 |
| テーブルを横スクロールで見せる工夫 | 記事本文・固定ページ | 料金表や比較表を横スクロールで見せる | 表を横にスライドさせるイメージで、スライダー的に見せられる。 |
多くの人が「swell スライダー」と言うときは、いちばん上の「記事スライダー」のことを想像していることが多いです。
ただ、実際にサイトを作っていくと、記事スライダーだけでなく、リッチカラムや横スクロールの表を組み合わせた方が、全体がグッと整って見えるケースが少なくありません。
この記事では、中心となる記事スライダーの設定と、補助的に使えるスライダー風レイアウトの作り方の両方を取り上げていきます。
スライダーを使うメリット・デメリットを軽く押さえる
swell スライダーをトップにドーンと置くと、それだけでサイトがそれっぽく見えるので、つい使いたくなります。
ただ、メリットだけを見ていると失敗しやすいので、デメリットもセットで理解しておきましょう。
まず、メリットからです。
- おすすめ記事をまとまったスペースで見せられるので、回遊の入口を作りやすい。
- 画像が自動で切り替わるので、静的なページよりも動きのあるファーストビューになる。
- デザインがテンプレート化されているので、初心者でも一定以上の見た目にしやすい。
一方で、デメリットもあります。
- 画像点数が増えるほど読み込みが重くなりやすい。
- 「ただ流れているだけ」で、ほとんどクリックされないスライダーになりがち。
- スマホで見ると文字が小さく、情報を詰め込みすぎると読みにくくなる。
私の経験上、「なんとなくカッコいいからスライダーを置く」という動機で入れると、ほぼ確実に微妙な仕上がりになります。
スライダーは「何を押し出すための場所か」「どんな人にクリックしてほしいか」を決めてから触った方が、結果的に短時間でいい形に落ち着きます。
swellsスライダーの基本設定【トップページの記事スライダー】

ここからは、質問をもらうことが多い「トップページの記事スライダー」の設定を、順番に整理していきます。カスタマイザーでどこを触ればいいのか、どの項目をどう決めればいいのかを、一歩ずつ確認していきましょう。
記事スライダーを表示するまでの手順
まずは、swell スライダー自体を表示させるところまでを押さえます。
操作は難しくありませんが、「そもそもどこに設定があるのか」で迷いがちなので、流れをざっくりまとめてみます。
| ステップ | 操作内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | WordPress管理画面からカスタマイズ画面を開く。 | 管理画面の「外観」メニューの中にあるボタンから開きます。 |
| 2 | トップページ関連の設定項目を開く。 | 「トップページ」や「フロントページ」など、それに近い名前の項目を探します。 |
| 3 | 記事スライダーの設定ブロックを見つける。 | 「記事スライダー」「ピックアップスライダー」といった名前になっていることが多いです。 |
| 4 | 「表示する」「設置する」といったチェックをオンにする。 | ここをオンにすると、プレビュー画面にスライダーが現れます。 |
| 5 | 記事の絞り込みやデザインを調整して公開する。 | 設定を保存して公開すれば、トップページにスライダーが反映されます。 |
カスタマイザーの細かな文言は環境によって多少違う場合がありますが、基本的にはこの流れで操作できれば大丈夫です。
この段階では、まだ細かいデザインにはこだわらなくて構いません。まずは「出すか出さないか」と「どの位置に出すか」だけ決めておきましょう。
表示する記事の選び方(タグ・カテゴリー・固定表示)
次に、「どの記事をスライダーに出すか」を決めていきます。
なんとなく最新記事を順番に表示するだけだと、あまりクリックされないことが多いので、目的に合わせて絞り込みをしておくのがおすすめです。
記事の選び方としては、だいたい次のようなパターンがあります。
- タグで絞り込む。
- カテゴリーで絞り込む。
- 特定の投稿や固定ページだけを選んで出す。
タグで絞る場合は、「pickup」「おすすめ」「注目」など、スライダー専用のタグをひとつ作っておくと管理がかなり楽になります。
記事を書くときにそのタグを付けるだけで、スライダーの対象に含められるので、更新のたびにカスタマイザーに入り直さなくて済みます。
カテゴリーで絞るなら、例えば次のようなイメージです。
- 初心者向けの入門記事だけをまとめてスライダーに出す。
- 収益性の高いレビュー記事やサービス紹介だけを集める。
- 投資・英語・ダイエットなど、ジャンルごとに看板記事を選んで並べる。
私がクライアント案件でよくやるのは、「収益記事だけを集めたスライダー」をトップに置くパターンです。
サイトの世界観が分かる読み物系の記事と、売りにつながる記事をきちんと分けておくと、運営側も整理しやすくなりますし、ユーザーにとっても分かりやすい導線になります。
スライドの枚数・速度・ナビゲーションを決めるコツ
次は、swell スライダーの「動き」の部分です。
ここをなんとなくの感覚で決めてしまうと、落ち着かないスライダーになってしまうので、目安を知っておくと迷いにくくなります。
決めるポイントは大きく3つです。
- 1画面に何枚並べるか。
- どれくらいの速さで自動スライドさせるか。
- 矢印やドット(ページネーション)を表示するか。
私が実際に使ってみて落ち着きやすいと感じた目安をまとめると、こんな感じです。
| 項目 | おすすめの目安 | 理由 |
|---|---|---|
| PCの表示枚数 | 2〜3枚 | 1枚だと単調で、4枚以上だと1枚あたりが小さくなりすぎるためです。 |
| スマホの表示枚数 | 1枚 | タイトルや文字をしっかり読めるバランスを取りやすい枚数です。 |
| 自動スライド間隔 | 4〜6秒程度 | 画像とタイトルを一度読み切れるくらいの時間を確保できます。 |
| スライドのアニメーション速度 | ややゆっくりめ | 速すぎると目で追いにくく、落ち着かない印象になります。 |
| 矢印ナビ | PCはオン、スマホは好みで | PCではマウス操作が多いので矢印があると便利です。スマホはスワイプ中心でも問題ありません。 |
| ドットナビ | 基本オン | 今何枚目を見ているのか分かるので、ユーザーにとって親切です。 |
もちろんサイトのデザインや対象読者によって最適な設定は変わりますが、「とりあえず初期値のまま」よりも、自分の目で見て納得できる数値にしておいた方が、完成度がぐっと変わります。
とくにスマホ表示では、一画面に情報が詰まりやすいので、「1枚表示+ゆっくりめの自動スライド」をベースにして調整していくと失敗しづらいです。
SWELLスライダーのデザイン調整と見せ方のコツ

次は、swell スライダーの「見た目」をどう整えるかを見ていきます。同じ機能を使っていても、デザインの調整次第で「クリックしたくなるスライダー」か「ただ流れているだけのスライダー」かが大きく変わります。
スライダーのデザイン項目をざっくり把握しよう
SWELLの記事スライダーには、見た目に関わる設定がいくつか用意されています。
ここでは、代表的な項目をざっくり整理しておきます。
| 項目 | 何を決めるか | デザインへの影響 |
|---|---|---|
| タイトルの位置 | 画像の下に出すか、画像に重ねるかなど。 | 読みやすさと「それっぽい雰囲気」のバランスが変わります。 |
| カテゴリーの表示位置 | サムネイル左上などにカテゴリー名を出すかどうか。 | どんなジャンルの記事なのか、ひと目で分かるかどうかに関わります。 |
| 日付・著者名 | 表示するかどうか。 | 新しさの印象や、顔出しの場合は信頼感にもつながります。 |
| 画像の縦横比 | 16:9、4:3、正方形など。 | サイト全体の統一感に直結する重要な要素です。 |
| カードの角丸や影 | 角を丸めるか、影を付けるかどうか。 | やわらかい印象にするか、シャープに見せるかが変わります。 |
| 背景色や背景画像 | スライダーの背面に色や画像を入れるかどうか。 | サイトの世界観を強く出せますが、やりすぎると読みづらくなります。 |
全部の項目を完璧に調整しようとすると疲れてしまうので、最初は次の2つから触るのがおすすめです。
- タイトルとカテゴリーの位置。
- アイキャッチ画像の縦横比とサイズ。
この2つを整えるだけでも、「なんとなくバラバラなスライダー」から「ちゃんとデザインされたスライダー」にかなり近づきます。
画像・アイキャッチをそろえて、崩れにくいスライダーにする
swell スライダーでよく起こる崩れの原因が、「アイキャッチ画像のサイズや比率がバラバラ」なことです。
縦長の画像と横長の画像が混ざっていると、高さが揃わず、スライダー全体がガタガタして見えてしまいます。
理想は、アイキャッチの比率をサイト全体である程度そろえておくことです。
例えば、横長の16:9で統一しておくと、PCでもスマホでも安定して表示されやすくなります。
画像まわりで意識しておきたいポイントをまとめると、次のようになります。
- アイキャッチ画像の比率は、可能な範囲で統一しておく。
- 画像内に文字を入れる場合は、スマホで小さくなっても読めるサイズにする。
- 顔写真や重要な情報を、画像の端ギリギリに置かない。
- 画像のファイルサイズは圧縮して、読み込みを軽くしておく。
とくにスマホで確認するときは、「片手で見て、一瞬でどんな記事か分かるか」を意識してみてください。
ここがクリアできていないと、どれだけ設定を細かく調整しても、スライダーからのクリックは増えにくいです。
PCとスマホで「見える情報量」を調整する
PCとスマホでは、swell スライダーの見え方がかなり違います。
PCでは2〜3枚が横に並び、文字もそこそこ大きく表示されますが、スマホでは縦長で1枚ずつ表示されることが多いです。
そのため、次のような調整を意識しておくと、どちらの環境でも見やすいスライダーになります。
- スマホを意識して、タイトルはできるだけ短めにする。
- 長い説明文やサブタイトルを入れるなら、PCでの見え方を優先して考える。
- スマホの表示枚数を1枚にして、1記事ずつしっかり見せる構成にする。
私自身、スライダーを調整するときは、「PCでざっくり整える→スマホで微調整」が定番の流れになっています。
スマホのプレビューで、タイトルの折れ方やボタンの押しやすさを確認するだけでも、ユーザー体験はかなり変わります。
記事内や固定ページでswell スライダー風レイアウトを作る

ここからは、トップページだけでなく、記事本文や固定ページの中で「スライダー風の見せ方」をする方法を見ていきます。SWELLには、リッチカラムや横スクロール可能な表など、記事内で使える便利なブロックが用意されています。
リッチカラムの横スクロールでスライダーっぽく見せる
リッチカラムは、横にボックスを並べられるブロックです。
リッチカラムに「横スクロール」の設定を入れると、静的なスライダーのような見た目を作ることができます。
よくある使い方の例を挙げると、次のようなものがあります。
- サービスの特徴やメリットを3〜4個、横スクロールで見せる。
- 実績や導入事例を、画像とテキストを組み合わせて横に並べる。
- おすすめ記事へのリンクカードを並べて、カテゴリごとのリストにする。
1つのカラムに情報を詰め込みすぎないのがポイントです。
1カラムあたり、アイキャッチ画像かアイコン、短い見出し、1〜2文の説明くらいに抑えると、読みやすくてタップもしやすくなります。
テーブルスライダーで比較表をきれいに見せる
料金表や機能比較表など、横に項目が多い表は、そのまま表示するとスマホでギュッと潰れてしまいます。
そこで役に立つのが、横スクロールで表を見せる工夫です。
SWELLの表ブロックの設定やCSSを使って、実質的に「テーブルスライダー」のような見せ方にすることができます。
テーブルスライダー的な見せ方と相性がいいコンテンツ例を、整理しておきます。
| コンテンツの種類 | テーブルスライダーとの相性 | 使い方のイメージ |
|---|---|---|
| 料金プランの比較 | 非常に良い | プランA・B・Cを横方向に並べて、料金・機能・サポート内容などを比べる。 |
| スペック比較 | 良い | パソコンやガジェットのスペックを、項目ごとに横に並べて見せる。 |
| スケジュール表 | まあまあ | 期間ごとの予定を横スクロールで見せる。 |
| 単純な2列の表 | あまり必要ない | 行数が少ない場合は普通の表で十分なことが多い。 |
記事スライダーと組み合わせると、トップページではスライダーでざっくり世界観や重要記事を見せて、記事内ではテーブルスライダー風の表で詳しい比較情報を見せる、といった構成が作れます。
サービス紹介や商品レビュー系のブログとは、とくに相性がいい組み合わせです。
任意の場所にSWELL記事スライダーを設置するアイデア

少し慣れてくると、「トップページ以外の場所にも、記事スライダーを置きたい」と感じることがあります。ここでは、PHPのコードを細かく書く方法ではなく、「考え方」と「現実的な落としどころ」を中心にお話しします。
子テーマやショートコードで柔軟に使いたいときの考え方
記事スライダーは、基本的にはトップページ用として用意されている機能です。
そのため、固定ページや特定のカテゴリーアーカイブなど、別の場所に同じスライダーを出したい場合は、カスタマイズが必要になることがあります。
よくある方針としては、次のような流れです。
- 子テーマを用意して、記事スライダー部分のテンプレートをコピーする。
- 関数やショートコードとして切り出し、任意の場所から呼び出せるようにする。
ただ、この方法はPHPファイルを編集するので、ちょっと試したいだけの段階だとハードルが高めです。
バックアップを取らずに触ると、最悪の場合、画面が真っ白になってしまうリスクもあります。
私がクライアントに提案するときは、次のような二段構えにすることが多いです。
- まずはリッチカラムなどを使って「なんちゃってスライダー」を作り、コードなしでできる範囲を最大限活用する。
- どうしてもトップページ以外に記事スライダーそのものを出したい場合は、制作会社や開発経験のある人に相談する。
スライダーを増やす前に、「本当に記事スライダーの形である必要があるのか」を一度立ち止まって考えてみると、無理のない選択がしやすくなります。
コードを書かずに「それっぽい」スライダーを増やす裏ワザ
実は、記事スライダーそのものを増やさなくても、「それっぽい動き」を増やす方法はいくつかあります。
たとえば、次のような使い方です。
- リッチカラムで記事カードを作り、横スクロールをオンにして、カテゴリーごとのおすすめ記事を並べる。
- 固定ページで、横スクロール可能な表を使った「実績一覧」「導入事例一覧」を作る。
- 画像ブロックやバナーリンクを横スクロールさせて、ロゴが流れるようなスライダー風エリアを作る。
こうした「なんちゃってスライダー」をうまく散りばめると、サイト全体が一段階リッチに見えます。
しかも、ブロックエディタの操作だけで完結するので、運営しながら自分で調整しやすいのも大きなメリットです。
swell スライダーでよくある失敗とトラブル対策

次に、スライダーまわりでよく起こるトラブルと、その対処法をまとめておきます。ここを先に知っておくと、いざというときに焦らずに済むはずです。
スライダーが表示されない・崩れるときのチェックリスト
「設定したはずなのに、swell スライダーが出てこない」「スマホだけデザインが崩れる」という相談は、本当によくあります。
よくある原因と対処法を、ざっくり表に整理してみました。
| 症状 | よくある原因 | チェック・対処のポイント |
|---|---|---|
| スライダーがまったく表示されない | カスタマイザーの表示設定がオフのまま、または対象記事が1件もない。 | 表示のオンオフを確認しつつ、対象のタグやカテゴリーに記事が入っているかも確認する。 |
| 一部のスライドだけ画像が変に切れる | アイキャッチ画像の比率やサイズがバラバラになっている。 | 問題のある記事の画像だけでも、他と同じ比率に差し替えてみる。 |
| スマホだけデザインが崩れる | スマホ向けの設定や、追加CSSの影響が出ている。 | スマホプレビューで確認しながら、心当たりのCSSやプラグインを一度オフにしてテストする。 |
| スライドが途中で止まる・動きがカクカクする | プラグインとの競合、画像が重すぎるなど。 | キャッシュ系やアニメーション系など、影響がありそうなプラグインを一旦無効化してみる。 |
トラブルシューティングの基本は、次の2つです。
- いきなり難しい原因を疑うのではなく、「設定」「画像」「プラグイン」の順に確認する。
- 必ずPCとスマホの両方で動きをチェックする。
私も以前、スライダーが動かず「テーマ側の問題だ」と思い込んでいたのですが、よく調べたら自分で入れたキャッシュプラグインの設定が原因だったことがありました。
難しそうなところから疑うと、かえって遠回りになるので注意です。
クリックされないスライダーを改善する方法
見た目はそれなりに整っているのに、スライダーからのクリックが少ないというケースもよくあります。
この場合は、設定の問題よりも「出している記事」と「並び順」の問題であることが多いです。
改善のポイントを挙げてみます。
- 「とりあえず新着記事」から、「本当に読んでほしい記事」だけを選んで入れ替える。
- 1枚目〜3枚目には、サイトのコンセプトが分かる記事や、収益につながる記事を置く。
- タイトルとアイキャッチ画像を、スライダー上で目を引くように微調整する。
レビュー系の記事であれば、タイトルに数字やベネフィット、対象読者を一言入れてあげると、スライダー上でもクリックされやすくなります。
例としては、「3分で分かる」「比較して分かった」「初心者向け」など、一目でメリットが伝わる言葉を足してあげるイメージです。
表示速度・読み込みのストレスを抑える
スライダーの弱点は、画像の枚数が増えるほど読み込みが重くなりやすい点です。
ページの表示が遅いと、それだけで離脱する人も増えてしまいます。
表示速度をできるだけ保つために、次のような対策を意識してみてください。
- スライダーに出す記事数を欲張りすぎず、必要な分だけに絞る。
- 画像をアップロードする前に圧縮し、ファイルサイズを軽くしておく。
- 同じ画像を何度もアップロードせず、メディアライブラリを整理して使い回す。
- スライダーの直下に、巨大な画像や動画を連発しない。
swell スライダーは目立つ位置に置かれやすいパーツなので、ここで重くなるとサイト全体の印象にもつながります。
「とりあえず派手に」より、「きちんと軽くて使いやすいか」を意識した方が、長い目で見ると確実にプラスです。
SEOとユーザー体験から見たswell スライダー活用

ここからは、SEOとユーザー体験(UX)の視点で、swell スライダーをどう活かすかを考えていきます。見た目を整えるだけでなく、サイト全体の成果につなげるイメージを持っておくと、設定の優先順位も決めやすくなります。
ファーストビューで何を伝えるかを決める
トップページにswell スライダーを置くとき、いちばん大事なのは「ファーストビューで何を伝えたいのか」を決めることです。
スライダーの存在感が強すぎて、サイトの価値が逆に伝わりづらくなっているケースもよく見かけます。
意識しておきたいのは、次の3点です。
- このサイトは誰に向けたサイトなのか。
- どんなテーマの記事が読めるのか。
- 読者にとって、どんな得があるのか。
これらが、スライドに並べた記事から自然と伝わるように、出す記事を選んであげると、初めて来た人にもサイトの全体像が伝わりやすくなります。
例えば、次のような並びが考えやすいです。
- 1枚目に「プロフィール」や「このサイトについて」など、サイトの方向性が分かる記事。
- 2枚目・3枚目に、人気のハウツー記事や収益につながる記事。
- その後に、特定ジャンルのおすすめ記事。
最初の3枚くらいで、「このサイトはだいたいこんなことを書いている」「自分に関係ありそうだ」と感じてもらえるかどうかが、大事なポイントです。
回遊率アップを狙ったスライダーの配置
swell スライダーを「サイトの顔」として使うだけでなく、「回遊のハブ」として活用する考え方もあります。
回遊率アップを狙うときに意識したいのは、「どこからどこへ動いてほしいのか」を先に決めることです。
| 目的 | スライダーの配置例 | 出す記事のタイプ |
|---|---|---|
| 新規ユーザーに世界観を伝えたい | トップページのファーストビュー付近に配置する。 | サイトのコンセプトが伝わる記事や、入門記事。 |
| 収益ページへの導線を増やしたい | トップページ中段や、カテゴリーページ上部に配置する。 | 成約につながりやすいレビュー記事や比較記事。 |
| リピーターに更新情報を届けたい | ブログ一覧ページの上部や、サイドバーに小さめのスライダーを置く。 | 更新頻度の高いコンテンツや連載記事。 |
同じswell スライダーでも、「新規ユーザー向けなのか」「リピーター向けなのか」で、適した位置や中身が変わってきます。
目的を決めてからスライダーを配置すると、コンテンツの選び方も自然と絞られていきます。
アクセシビリティと使いやすさへの配慮
最後に、アクセシビリティと使いやすさの視点も少しだけ触れておきます。
スライダーは動きのあるパーツなので、人によっては「落ち着かない」「目が疲れる」と感じることもあります。
できるだけ多くの人にとって使いやすいスライダーにするために、次の点を意識してみてください。
- スライドの切り替え速度を速くしすぎない。
- ナビゲーションボタンやドットを、スマホでもタップしやすい大きさにする。
- 画像には、可能な範囲で代替テキスト(alt属性)を入れておく。
- 大事な情報を、スライダーだけに閉じ込めず、他の場所にも導線を用意する。
とくにスマホでは、指で押しやすい位置とサイズかどうかが、使いやすさに直結します。
プレビューを見ながら、「自分がユーザーだったらここを押したくなるか」という目線で調整してみると、細かな改善ポイントが見えてきます。
よくある質問
Q1. swell スライダーは、ブログ初心者でも使いこなせますか?
A. 使いこなせます。
swell スライダーの基本的な設定は、カスタマイザー上でチェックを入れて数値を決めるだけなので、コードの知識がなくても十分扱えます。
この記事で紹介したように、表示する記事をタグやカテゴリーで分ける、枚数や速度をシンプルに決める、アイキャッチ画像の比率をそろえる、といったポイントさえ押さえておけば、初心者でも「見た目が整ったスライダー」を作ることができます。
Q2. swell スライダーを入れると、サイトが重くなりませんか?
A. 画像点数が多いと多少は重くなりますが、工夫次第で十分軽く保てます。
スライダーが重く感じる原因の多くは、画像のファイルサイズが大きすぎる、スライダーに出している記事数が多すぎる、といったシンプルなものです。
画像を圧縮したり、スライダーの枚数を絞ったりするだけでも、体感速度はかなり改善します。
不安な場合は、swell スライダーに出す記事数を少なめにして、人気記事一覧やカテゴリーごとのブロックなど、他の導線と組み合わせるとバランスが取りやすいです。
Q3. swell スライダーと、記事内の横スクロールはどう使い分ければいいですか?
A. ざっくり言うと、「トップページの顔」がswell スライダー、「記事の読みやすさを補強する」のが記事内の横スクロールです。
トップページでは、記事スライダーを使って世界観やおすすめ記事をまとめて見せる役割を持たせると、初めて来た人にもサイトの全体像が伝わります。
一方、記事内では、リッチカラムの横スクロールでメリットや特徴を並べる、横にスクロールできる表で比較情報をすっきり見せる、といった使い方が向いています。
「入り口としてのswell スライダー」と「読みやすさを支える横スクロール」というイメージで分けておくと、役割がぶれにくくなります。
まとめ:swell スライダーを使いこなしてサイトの顔を整えよう
この記事のポイントを振り返っておきます
- SWELLのスライダー的な機能は、記事スライダー、リッチカラムの横スクロール、横にスクロールして見せる表の3パターンで考えると整理しやすい。
- swell スライダーは、表示する記事の選び方と、枚数・速度・ナビゲーションの設定で、使いやすさと成果が大きく変わる。
- アイキャッチ画像の比率をそろえ、スマホでの見え方を確認するだけでも、「崩れないスライダー」にかなり近づく。
- 記事内では、リッチカラムや横スクロール可能な表を使って、スライダー風のレイアウトを増やすと、読みやすさとデザイン性を両立しやすい。
- SEOとユーザー体験の観点では、「どの導線を増やしたいか」を決めてから、スライダーの配置と中身を設計することが重要。
今日からできる最初の一歩としては、まず今のトップページを開いて、次の3つだけやってみてください。
- スライダーに出している記事を、「本当に読んでほしい記事」だけに絞り込む。
- PCだけでなくスマホでもプレビューして、タイトルの折れ方や画像の切れ方をチェックする。
- スライドの枚数と自動スライドの間隔を、自分の目で見て「これなら読みやすい」と感じるところまで調整する。
この3つをやるだけでも、今のswell スライダーは一段階レベルアップします。
少しずつ手を動かしながら、自分のサイトに合ったスライダーの形を一緒に作っていきましょう。



