WordPressの管理画面を開くたびに、情報が多くて見づらい、どこから触ればよいか分かりにくい、と感じることはありませんか。ダッシュボードを少し整えるだけで、更新作業はぐっと進めやすくなります。
【基本を整理】WordPressダッシュボードのカスタマイズとは
まず知っておきたいダッシュボードの役割
WordPressのダッシュボードは、管理画面に入ったとき最初に目にする場所です。投稿や固定ページの編集、画像の追加、コメント確認、サイトの状況確認など、日々の作業の入口になります。
ただ、初期状態のままだと、必要な情報とそうでない情報が同じように並びやすいです。そのため、人によっては見づらい、迷いやすい、触らなくてよい部分まで気になってしまう、と感じることがあります。
ダッシュボードのカスタマイズは、見た目を派手に変える作業ではありません。自分やチームにとって使いやすい形に整えて、更新しやすい環境を作ることが目的です。
| 項目 | 初期状態で起こりやすいこと | 整え方の方向性 |
|---|---|---|
| ダッシュボードの表示項目 | 情報が多く、必要な内容が埋もれやすい | 不要な項目を非表示にする |
| 左側メニュー | 使わない機能まで並んで迷いやすい | 必要な機能だけ見やすく整理する |
| ユーザーごとの見え方 | 全員に同じ画面が表示される | 役割ごとに表示範囲を調整する |
| 管理画面内の案内 | 更新ルールが伝わりにくい | メモやマニュアルを表示する |
| 日々の作業導線 | よく使う場所にすぐ行けない | 使う機能を分かりやすく目立たせる |
私も最初は、管理画面は用意されたものをそのまま使うしかないと思っていました。ですが実際には、少し整理するだけで更新担当者の動きがかなり変わります。質問の回数が減ったり、作業のスピードが上がったりと、見た目以上に効果を感じやすい部分です。
カスタマイズすると得られる3つの大きなメリット
ダッシュボードを整えるメリットは、単にすっきり見えることだけではありません。日々の運用そのものが楽になります。
- 必要な情報や機能にすぐたどり着ける
- 触らなくてよい場所を減らして誤操作を防ぎやすい
- 初心者でも作業の流れをつかみやすくなる
たとえば、ブログ担当者が主に使うのは投稿、画像、コメント確認くらいというケースも多いです。その場合、テーマ編集や細かな設定画面が目立つ場所にある必要はありません。むしろ見えないほうが安心して使えます。
管理画面は、使う人に合わせて整えたほうが親切です。台所でも、よく使う道具が取りやすい場所にあると作業しやすいように、WordPressも使う順番に合わせて並べたほうが迷いにくくなります。
【どんなときに必要?】ダッシュボードを整えるべき場面
自分ひとりで運営していても整理する価値がある理由

自分しか触らないサイトなら、そのままでも困らないと思うかもしれません。ですが、ひとりで運営している場合でも、管理画面を整える意味は十分あります。
- 更新のたびに余計な情報を見ずに済む
- 作業の流れが決まり、時間を無駄にしにくい
- しばらく触っていなくても迷いにくい
特に、記事作成や画像差し替え、お知らせ更新などを繰り返し行う人ほど効果を感じやすいです。小さな迷いでも、毎回積み重なると意外と負担になります。だからこそ、自分用でも整理しておく価値があります。
クライアントや社内担当者に渡すときは必須に近い
ダッシュボードのカスタマイズが本領を発揮するのは、複数人でサイトを運用するときです。
- 制作会社がクライアントへサイトを納品するとき
- 社内の広報担当が記事やお知らせを更新するとき
- 店舗スタッフが簡単な情報発信を行うとき
- 役割の違う担当者が同じサイトを使うとき
このとき、管理画面が制作者目線のままだと、使う側はどこを触ればよいのか分かりにくくなります。逆に、必要な機能だけが見える状態なら、初めて触る人でも安心感が出ます。
私が実務で大切だと感じるのは、できることを増やす発想より、迷う場所を減らす発想です。これだけで、操作のしやすさはかなり変わります。
【最初にやること】基本のカスタマイズから始めよう
不要なダッシュボード項目を非表示にする

最初に取り組みやすいのは、不要な項目を減らすことです。いきなり大きく作り変えなくても、表示する情報を絞るだけでかなり見やすくなります。
まず見直しやすいのは、次のような項目です。
- ほとんど見ないお知らせ系の表示
- 更新担当者には不要な案内や補足情報
- 日常の更新作業に関係しない項目
- 目に入るものの、ほぼ使わない表示
管理画面上部の表示オプションから調整できる部分もあるため、最初はそこから確認すると取りかかりやすいです。毎回見る必要があるものと、なくても困らないものを分けて考えるだけでも整理しやすくなります。
| 残したい項目 | 非表示候補の項目 |
|---|---|
| 投稿状況の確認 | 使わない案内系の表示 |
| コメントの確認 | 更新担当者に不要な技術情報 |
| サイトの状態確認 | 作業に関係ないニュース表示 |
| 独自メモや更新ルール | ほとんど見ない補足表示 |
最初の一歩としては、見なくて困らないものを減らすだけで十分です。それだけでも画面の圧迫感はかなり変わります。
左側メニューを整理して迷いにくくする
WordPressが使いにくく感じられる原因は、ダッシュボード中央だけではありません。左側メニューに使わない項目が多いと、目的の場所を探すだけで疲れてしまいます。
整理の考え方はシンプルです。
- 毎日使うものを残す
- ほとんど使わないものは隠す
- 管理者しか触らないものは一般担当者から見えないようにする
たとえば、更新担当者向けなら、投稿、固定ページ、メディア、お問い合わせ確認、お知らせ用の投稿などが見えていれば十分なことが多いです。反対に、テーマ編集や細かな設定画面は、管理者だけに見えていれば問題ありません。
よく使う導線を目立たせる
管理画面のカスタマイズでは、不要なものを減らすだけでなく、必要なものを見つけやすくする視点も欠かせません。
- 新規投稿へすぐ進めるようにする
- 更新ルールのメモを最初に見える位置へ置く
- 投稿前のチェック項目を表示する
- 画像サイズやタイトルの付け方を簡単に案内する
特に初心者は、操作そのものより、何に気をつければよいかが分かるだけでも安心できます。管理画面を単なる作業場ではなく、小さな案内板のある作業スペースとして整えると、使いやすさが大きく変わります。
【手軽に進めるなら】プラグインで整える方法
プラグインを使うメリットと向いている人

コード編集に不安がある人には、プラグインを使う方法が向いています。設定画面から触れるものが多く、比較的取り入れやすいからです。
次のような人には、特に相性がよいです。
- まずは簡単に試したい人
- コードの編集が不安な人
- 短時間で管理画面を整えたい人
- 開発より実務を優先したい人
ただし、便利だからといって何でもプラグインに頼ると、管理が複雑になりやすいです。必要な機能だけを選んで入れる意識が大切です。
よく使われるプラグインの考え方
ダッシュボードのカスタマイズに使われるプラグインは、役割ごとに見ると分かりやすいです。
| 種類 | 主な役割 | 向いているケース |
|---|---|---|
| メニュー整理系 | 左メニューの表示や並びを調整する | 不要な機能を隠したいとき |
| ダッシュボード最適化系 | 表示項目の整理や独自表示を行う | 画面全体を見やすくしたいとき |
| 権限管理系 | ユーザーごとの操作範囲を調整する | 複数人運用を安全にしたいとき |
大切なのは、先に困りごとをはっきりさせることです。有名なプラグインを探す前に、何に困っているのかを整理したほうが失敗しにくくなります。
たとえば、左メニューを少し減らしたいだけなら、大がかりな機能は必要ありません。反対に、更新担当者向けの案内表示まで入れたいなら、ダッシュボードまわりを広く調整できるものが向いています。
プラグイン選びで失敗しないコツ
プラグインを選ぶときは、次の視点で見ると判断しやすいです。
- やりたいことを一つで満たせるか
- 設定画面が分かりやすいか
- 使わない機能が多すぎないか
- ほかの運用ルールとぶつからないか
よくある失敗は、便利そうだからと多機能なものをいくつも入れてしまうことです。その結果、誰も設定を把握できなくなることがあります。
私なら、まずは一番困っていることを一つだけ解決するプラグインから試します。そのうえで、まだ不便が残るなら追加を考えます。この順番のほうが、管理しやすく、あとから見直しやすいです。
【細かく整えたいなら】コードでカスタマイズする方法
コードで対応するメリットと注意点

より細かく調整したい場合は、コードでカスタマイズする方法もあります。必要な動きだけを追加しやすく、運用に合った形へ調整しやすいのが強みです。
コードで行うメリットには、次のようなものがあります。
- 必要な機能だけをすっきり追加しやすい
- 余計な設定画面を増やしにくい
- 細かな条件分岐を入れやすい
- 運用に合わせた独自の仕組みを作りやすい
一方で、注意点もあります。
- 知識がないまま編集すると不具合の原因になりやすい
- テーマ側に書く内容によっては、テーマ変更時に引き継がれないことがある
- 誰が見ても分かる形で管理しないと引き継ぎにくい
自由度が高いぶん、便利さと管理のしやすさの両方を意識して進めることが大切です。
よくあるコードカスタマイズの内容
コードで対応しやすい内容には、次のようなものがあります。
- 不要なダッシュボードの表示を減らす
- 特定のユーザーだけメニューを非表示にする
- 独自のお知らせや案内欄を追加する
- 投稿前のチェックポイントを表示する
- 社内ルールや更新手順を見える場所に置く
一つひとつは小さな調整でも、日々の運用ではかなり効いてきます。たとえば、画像サイズのルールやタイトルの付け方の注意点を管理画面に表示しておくだけでも、ミスを減らしやすくなります。
コードとプラグインはどちらがよいのか
これはよく迷うポイントですが、正解は一つではありません。目的と運用体制に合わせて選ぶのが基本です。
| 比較項目 | プラグイン | コード |
|---|---|---|
| 導入のしやすさ | 高い | やや低い |
| 自由度 | 中程度 | 高い |
| 保守のしやすさ | 使い方による | 設計次第 |
| 初心者との相性 | 高い | やや低い |
| 細かな独自対応 | やや弱い | 得意 |
私の考えでは、最初はプラグインで十分なことが多いです。ただ、余計な機能が多かったり、かなり細かな制御が必要だったりする場合は、コードのほうがすっきりすることがあります。
迷ったときは、手軽さを優先するならプラグイン、独自仕様を重視するならコード、引き継ぎやすさを優先するなら仕組みを単純にする、という考え方で整理すると決めやすいです。
【使いやすさは設計で決まる】管理画面を整える考え方
誰が使うのかを最初に決める

ダッシュボードのカスタマイズで失敗しやすいのは、作る側の目線だけで進めてしまうことです。本当に大切なのは、誰が使うかを最初に決めることです。
| 使う人 | あると便利な機能 | 減らしたいもの |
|---|---|---|
| ブログ担当者 | 投稿、画像、カテゴリ管理 | デザイン設定、技術系メニュー |
| 店舗スタッフ | お知らせ更新、画像差し替え | プラグイン設定、細かな管理機能 |
| 管理者 | 全機能 | 特になし |
| クライアント | 最低限の更新機能、案内メモ | 開発用メニュー、複雑な設定 |
ここが曖昧なままだと、何を隠して何を残すべきか決まりません。逆に、利用者の姿がはっきりすると、必要な導線も自然と見えてきます。
見せない優しさを意識する
カスタマイズというと、つい何かを足す方向に考えがちです。ですが、実際には見せない工夫のほうが効果的なことがよくあります。
- 触ってほしくない設定画面を隠す
- 一般担当者には専門用語を見せすぎない
- 選ばなくてよい項目を減らす
- 間違えやすい導線を消す
これは不親切ではなく、むしろ親切です。選択肢が多すぎると、何をすればよいか分かりにくくなるからです。
たとえば、飲食店でも、必要以上に情報が多いメニュー表はかえって選びづらくなります。管理画面も同じで、必要なものだけが見える状態のほうが行動しやすくなります。
独自メモやマニュアルを置くと運用が安定する
ダッシュボードは、単に情報を見る場所ではなく、運用ルールを伝える場所としても活用できます。
- 記事公開前のチェック項目
- タイトルの付け方のルール
- 画像アップロード時の注意点
- 問い合わせ対応の流れ
- 困ったときの連絡先
こうした内容をダッシュボード内に表示しておくと、毎回マニュアルを探す手間が減ります。更新作業に慣れていない人でも、管理画面を開けば必要な情報が目に入るので安心です。
私も、別ファイルの説明書を渡すより、管理画面に短く表示したほうが実際によく読まれると感じています。必要な場所にある情報は、それだけで使われやすくなります。
【ここは要注意】カスタマイズで失敗しやすいポイント
やりすぎるとかえって使いにくくなる

管理画面は、手を入れれば入れるほど良くなるわけではありません。むしろ、足しすぎると何のためのカスタマイズなのか分からなくなります。
ありがちな失敗は次の通りです。
- 独自の案内や機能を増やしすぎる
- 見た目の装飾ばかりを重視する
- 複数のプラグインで役割が重なる
- 使う人への説明なしに画面だけ変える
カスタマイズの目的は、便利にすることです。変化が大きくても、使いにくくなっては意味がありません。
更新や引き継ぎまで考えて設計する
WordPressは、一度作ったら終わりではなく、使い続けていくものです。そのため、あとで直しやすい形にしておく必要があります。
- 何を変更したかメモを残す
- 役割ごとの設定方針を整理する
- テーマ依存の処理を増やしすぎない
- 誰が見ても分かる名前や構成にする
特に担当者が変わる可能性がある場合は重要です。その人しか分からない状態だと、少し時間がたつだけで運用が苦しくなります。
本番サイトでいきなり大きく変えない
これは基本ですが、とても大切です。管理画面のカスタマイズは更新作業に直結するため、影響範囲が思ったより広くなりやすいです。
| 注意点 | 起こりやすいこと | おすすめの対応 |
|---|---|---|
| いきなり大きく変更する | どこに原因があるか分かりにくくなる | 小さく分けて試す |
| 説明なしで画面を変える | 利用者が戸惑いやすい | 変更点を共有する |
| 役割確認をせずに隠す | 必要な機能まで消してしまうことがある | 利用者ごとに要件を整理する |
| 記録を残さない | 引き継ぎしにくい | 設定内容をメモしておく |
ほんの小さな変更でも、使う人にとっては大きな違いになります。だからこそ、慎重に進めながらも、難しく考えすぎず一つずつ整えていくことが大切です。
【うまく進めるコツ】小さく試して少しずつ育てる
最初に整えるべき優先順位

ダッシュボードをカスタマイズするときは、最初から完璧を目指さないほうがうまくいきます。まずは、効果が出やすく失敗しにくいところから整えるのがおすすめです。
- 不要な表示を減らす
- 左側メニューを整理する
- よく使う導線を目立たせる
- 更新ルールの短い案内を置く
- 必要に応じて役割ごとの表示を調整する
この順番なら、初心者でも取り組みやすいです。一気に全部変えるより、少しずつ整えて使い心地を見ながら調整したほうが失敗しにくくなります。
運用しながら見直すと完成度が上がる
管理画面は、実際に使ってみて初めて不便さが見えてくることも多いです。そのため、最初に設定して終わりにせず、運用しながら見直すことが大切です。
見直しの視点としては、次のようなものがあります。
- よく質問される場所はどこか
- 間違いやすい操作は何か
- ほとんど使われていない機能は何か
- もっと目立たせたい導線はあるか
私も、最初から完璧な管理画面を作れたことはほとんどありません。ですが、現場の声をもとに少しずつ調整すると、使いやすさは着実に上がっていきます。この積み重ねが、結果として満足度の高い運用につながります。
よくある質問
wordpress ダッシュボードのカスタマイズは初心者でもできますか?
はい、できます。wordpress ダッシュボードのカスタマイズは、必ずしもコードから始める必要はありません。まずは不要な表示を減らしたり、左メニューを整理したりするだけでも十分効果があります。難しく考えず、小さな調整から始めると取り組みやすいです。
wordpress ダッシュボードのカスタマイズでプラグインは必須ですか?
必須ではありません。wordpress ダッシュボードのカスタマイズは、表示オプションの見直しだけで対応できる部分もありますし、必要に応じてコードで調整することもできます。ただ、手軽さを優先したい場合はプラグインが便利です。大切なのは、管理画面を使いやすく整えることです。
wordpress ダッシュボードのカスタマイズをすると運用は本当に楽になりますか?
かなり楽になります。特に、複数人で更新するサイトでは効果が出やすいです。wordpress ダッシュボードのカスタマイズによって、必要な機能が見つけやすくなり、触らなくてよい場所も減らせます。その結果、確認の手間や質問の回数が減り、日々の更新がスムーズになります。
まとめ
ダッシュボードのカスタマイズは、見た目を変えるためではなく、管理画面を使いやすくするための工夫です。少し整えるだけでも、更新作業のしやすさは大きく変わります。
- ダッシュボードのカスタマイズは、見やすさと使いやすさを高めるために行う
- 最初は不要な表示の整理とメニューの見直しから始めると効果が出やすい
- プラグインとコードは、目的と運用体制に合わせて選ぶことが大切
- 複数人運用やクライアント向けでは、見せない設計が特に役立つ
- 独自メモやマニュアルを置くと、更新作業が安定しやすい
今日から取り組む最初の一歩として、まずは管理画面を開き、毎回見なくても困らない項目を三つ書き出してみてください。そこを整理するだけでも、使いやすさの違いを感じやすくなります。



