WordPressで記事を複製する5つの方法！一瞬でコピーページを作るコツ

WordPressで似たような記事を何本も書くとき、毎回ゼロから作り直していて「なんかムダだな…」と感じたことはありませんか。

WordPressで記事を複製する機能をうまく使うと、作業時間をかなり削れますし、クオリティをそろえるのにも役立ちます。ただし、やり方を間違えるとSEO的にマイナスになることもあるので、コツを知っておくことが大事です。

ざっくり言えば「自分に合った方法で記事を複製しつつ、公開前に中身をしっかり変えれば安心」です。ここから、手順とポイントを順番に見ていきましょう。

WordPressで記事を複製したくなる理由とメリット

記事複製を使うとどれくらい時短になるのか

なんとなく「楽になりそう」だと感じていても、実際どの作業がどれくらい減るのかはイメージしづらいですよね。よくある更新作業をざっくり並べてみると、違いはこんな感じです。

作業内容	複製なしの場合	複製を使う場合
タイトル作成	毎回ゼロから考えて入力	前の記事をベースに少し調整するだけ
見出し構成	構成から毎回組み立てる	ひな型を複製して微調整するだけ
装飾・ボックス	毎回ブロックを探して追加	過去記事で使った装飾をそのまま引き継げる
アイキャッチ画像	毎回メディアから選び直す	複製後に必要なときだけ差し替える
カテゴリ・タグ	記事ごとに一から設定	元記事の設定を引き継ぎ、不要なものだけ削除

私が企業のオウンドメディアを手伝ったときも、よく使う構成の記事をひな型にして、それを複製して使う運用に変えたら、1本あたりの制作時間が目に見えて短くなりました。特に「お知らせ」「キャンペーン告知」「定番フォーマットのコラム」などは、複製との相性がとても良いです。

WordPress記事複製が向いているケースと向いていないケース

とはいえ、どんな記事でも闇雲に複製すれば良いわけではありません。得意な場面と苦手な場面があるので、一度整理してみましょう。

向いているケース	あまり向いていないケース
毎回ほぼ同じ構成の記事を書くブログ	1本ごとに構成や見せ方が大きく変わるコラム
お知らせ・プレスリリース	ストーリー性の強い読み物系の記事
キャンペーンLPやサービス紹介ページ	企画ごとにデザインが全く違うLP
商品ページや料金表ページ	ページごとに独自レイアウトを使うサイト

自分のサイトの更新内容を思い浮かべて、「このジャンルは複製と相性が良さそうだな」「ここは毎回ゼロから作ったほうが早いな」と分けておくと、ムダな作業をかなり減らせます。

記事複製を使うときに最低限意識したいSEOの考え方

記事を複製するときに、多くの人が気にするのがSEOの話です。「コピーした記事がたくさんあると怒られないかな」と不安になりますよね。ここは難しく考えすぎず、次の3つだけ押さえておけば大丈夫です。

要するに「複製したまま放置しない」のが大事です。実際のチェックポイントは、後半で具体的に紹介します。

 

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WordPressで記事を複製する3つの方法

3つのWordPress記事複製パターンを一覧で比較

まずは全体のイメージをつかみやすいように、3つの方法の特徴を並べてみます。

方法	難易度	向いている人	特徴
複製プラグインを使う	低	初心者〜中級者	ワンクリックで記事を丸ごと複製できる
プラグインなしでコピー	中	プラグインを増やしたくない人	本文だけコピーして、新しい記事に貼り付けて使う
コード・自作プラグイン	高	開発者・上級者	大量の投稿をまとめて複製したいときなどに向く

多くの人は「複製プラグイン」か「プラグインなしコピー」のどちらかを使えば十分です。それぞれの具体的な手順を、このあと詳しく見ていきます。

複製プラグインでWordPress記事を複製する基本イメージ

複製系プラグインを入れると、投稿一覧や固定ページ一覧のタイトル下あたりに「複製」「新規下書き」などのリンクが追加されます。このリンクをクリックするだけで、タイトルや本文、装飾、カテゴリやタグ、カスタムフィールドといった情報までまとめてコピーしてくれます。

例えば次のようなニーズがあるなら、複製プラグインを1つ入れておくとかなり楽になります。

• 毎回同じ型のブログ記事やコラムを量産したい
• ランディングページやサービス紹介ページをテンプレ化したい
• カスタム投稿タイプも含めて、構成を統一して管理したい

普段の更新で触る投稿タイプだけ複製できるように設定しておけば、「間違えて触りたくないところまでコピーしてしまった」という失敗も減らせます。

プラグインなしで記事内容だけをコピーする方法のイメージ

一方で「プラグインは極力増やしたくない」「本文だけコピーできれば十分」というケースもあります。その場合は、エディタの機能を使って本文を丸ごとコピーし、新しい記事に貼り付ける方法がシンプルです。

この方法でも、見出しや装飾、ボックスなどの多くはそのまま引き継げるので、プラグインほどではなくても、かなりの時短になります。

 

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Yoast Duplicate PostでWordPress記事を複製する手順

Yoast Duplicate Postのインストールと基本設定

まずはプラグインの導入と、最初に見直しておきたい設定のポイントをまとめます。

項目	ポイント
インストール	管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で検索・インストールする
有効化	インストール後に「有効化」ボタンを押して動作させる
設定画面	管理画面のメニューから設定画面を開き、コピー範囲などを調整する
権限	どの権限のユーザーが複製できるかを設定する
対象投稿タイプ	投稿・固定ページ・カスタム投稿タイプごとに複製を許可するか選ぶ

最初からすべての投稿タイプを対象にするより、まずは「通常の投稿」と「固定ページ」だけに絞って運用してみるのがおすすめです。慣れてきて「このカスタム投稿も複製したいな」と感じたときに、対象を広げるほうが安全です。

投稿一覧からWordPress記事を1クリックで複製する方法

プラグインの準備ができたら、いよいよ実際に記事を複製してみましょう。投稿一覧を開くと、各記事のタイトル付近に「複製」や「新規下書き」といったリンクが追加されています。

• まったく同じ内容の記事をコピーして編集したいときは「複製」
• 新しい記事として下書き状態で作りたいときは「新規下書き」

複製直後の記事は、元記事と同じタイトルやスラッグになっていることが多いので、次の点は必ず見直してください。

• タイトルが新しい内容に合っているか
• スラッグ（URLの末尾）が変わっているか
• 公開状態が下書きになっているかどうか
• カテゴリやタグが意図したものか
• アイキャッチ画像を差し替える必要がないか

特にスラッグは、うっかり変更しないまま公開するとURLが重なってしまうことがあるので注意が必要です。新しい記事の内容が想像しやすい短めの英単語などにしておくと、あとから見返したときにも管理しやすくなります。

Rewrite & Republishで安全にリライトする使い方

複製プラグインの中には、公開済みの記事を一時的にコピーして下書きにし、書き終わったら元の記事と入れ替えてくれる機能を持つものもあります。よく「Rewrite & Republish」などの名前で用意されている機能です。

この機能を使うときの流れは、だいたい次のようなイメージです。

すでに検索流入がある記事を大きく書き換えるときは、新しい記事として別URLで公開するよりも、こうした機能を使って中身だけ差し替えたほうが、評価を引き継ぎやすく安心です。

プラグインなしでWordPress記事を複製する手順

ブロックエディタで「すべてのコンテンツをコピー」する

ブロックエディタの場合、記事編集画面のメニューから本文全体を一括コピーする機能が用意されています。手順はとてもシンプルです。

この方法なら、見出しや文章、ボックス装飾など、本文内の多くの要素をほぼそのまま引き継げます。ただし、テンプレートの設定や一部の特殊なブロックはコピーされないこともあるので、公開前にプレビューで見た目を確認しておくと安心です。

クラシックエディタで記事内容をコピーする場合

クラシックエディタを使っている場合は、もう少し手作業が増えますが、基本的な流れは同じです。

• 複製したい記事を開く
• 本文エリアをクリックして「Ctrl + A」などで全選択する
• 「Ctrl + C」でコピーする
• 新規投稿を作成し、本文エリアにペーストする
• ビジュアル表示とテキスト表示を切り替えながら、レイアウトを整える

クラシックエディタの場合、HTMLタグで装飾している部分などは、コピーペーストの際に思わぬ崩れが出ることもあります。気になるときは、複製用の記事を1本作っておき、そこで装飾やレイアウトのパターンを整えておくと、その後の調整がぐっと楽になります。

固定ページやカスタム投稿での応用

ここまで紹介したコピーの方法は、投稿だけでなく固定ページやカスタム投稿でも同じように使えます。特に、サービス紹介ページや料金ページなど、構成はほぼ同じで中身だけ変えたいページにはとても便利です。

このやり方を覚えておくだけでも、「似たようなページを何度も作るのがしんどい」という悩みはかなり軽くなります。

 

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複製したWordPress記事の活用アイデア

ブログ記事のひな型を作って量産する

私がよくやるのは「よく使う構成のひな型記事」を1本作り、それを複製しながら記事を量産するやり方です。例えば、次のようなパターンをひな型にしておくと便利です。

• 商品レビュー記事の基本構成
• ノウハウ・ハウツー系の記事構成
• ニュースやトレンドを解説する記事の構成

ひな型用の記事には、あらかじめ次のような要素を入れておくと、複製したときの手間がさらに減ります。

• よく使う見出しをあらかじめ並べておく
• 注意書きや補足コメント用のボックスを入れておく
• 記事末尾に入れるお問い合わせや資料請求の案内ブロックを用意しておく

こうして作ったひな型を複製しながら使うと、構成のクオリティを保ちつつ、1本あたりの作業時間をしっかり削ることができます。

LPやキャンペーンページを複製して改善サイクルを回す

ランディングページやキャンペーン専用ページも、記事複製と相性の良いジャンルです。毎回デザインをいちから作るのは大変なので、うまくいったLPをベースにして複製しながら改善していくのがおすすめです。

A/Bテストをするときも、元のLPを複製して一部だけ変えたパターンを作れば、比較がしやすくなります。複製機能は、こうした「少しだけ違うバージョン」を作るのがとても得意です。

EC商品ページ・料金表ページの量産にも便利

ECサイトやサブスクリプション型のサービスでは、似た構成の商品ページや料金ページを何度も作ることがよくあります。ここでも、記事複製を上手に使うと更新のストレスがかなり減ります。

• 標準的な商品ページを1つ作り、デザインや項目を整えておく
• 色違いやサイズ違いの商品ページを、元ページから複製する
• 価格・在庫・商品画像・説明文など、変えるべき情報だけを差し替える
• 料金プランの数だけ、料金ページを複製して条件を書き換える

数字の入力ミスを防ぐためにも、複製後は価格や在庫情報などの数値を必ずダブルチェックするクセをつけておくと安心です。

 

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WordPress記事を複製するときのSEOリスクと対策

重複コンテンツとして見なされやすいパターン

次のような状態は、検索エンジンから見て「似たページが多すぎるな」と判断されやすくなります。

状態	リスク
タイトルと見出しが元記事とほぼ同じ	どのページを評価すればいいか分かりにくくなる
本文の大部分がコピペのまま	ユーザーから見て別ページとしての価値が薄い
URL構造や内部リンクの張り方も似ている	評価が細かく分散し、全体として順位が伸びにくくなる
内容の薄いページが大量に存在する	サイト全体の信頼性が下がる可能性がある

記事を複製するときは、「見出し構成は似ていてもいいので、中身の説明や切り口はちゃんと変える」という意識を持っておくと安心です。

複製した記事で必ず見直したいチェックポイント

ここでは、実際に私がチェックリストとして使っているポイントを紹介します。複製した記事を公開する前に、最低限次の項目だけは確認しておきましょう。

チェック項目をメモやタスク管理ツールに登録しておき、公開前に毎回ざっと目を通す習慣をつけると、うっかりミスをかなり防げます。

似たページがどうしても増えるときの工夫

サイトの性質上、どうしても似た内容のページが増えてしまうこともあります。その場合は、次のような工夫も検討してみてください。

• 検索から読ませたいページを決め、そこに情報を集約して作り込む
• 類似ページは、広告用やメールリンク用など、役割をはっきり分けて使う
• 検索結果に出す必要のないページは、必要に応じてnoindexを検討する
• 同じテーマのページが増えてきたら、その内容をまとめるハブ的な記事を作る

こうした「サイト全体の設計」を意識しながら記事複製を使えるようになると、単に作業を早くするだけでなく、長く運用しやすいサイト作りにもつながります。

 

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よくある質問：WordPressでの記事複製の疑問をまとめて解決

Q1.WordPress記事を複製しただけで公開しても大丈夫ですか？

A.基本的にはおすすめしません。複製した直後の記事は、元の記事とほとんど同じ内容になっていることが多いので、そのまま公開すると重複コンテンツと見なされるリスクが高くなります。

最低でも次のような部分は必ず変えるようにしましょう。

• タイトル（ターゲットや切り口が分かるように変更する）
• 導入文（その記事ならではの書き出しにする）
• 各見出しごとの説明文（具体例や視点を変えて書き直す）
• まとめやCTA部分（記事のゴールに合わせて言い回しを変える）

同じテーマの記事であっても、「誰に向けて」「何を伝えるのか」を変えるだけで、十分別の価値を持つコンテンツになります。

Q2.プラグインとプラグインなし、どちらでWordPressの記事を複製したほうがいいですか？

A.どちらが絶対に正解というわけではなく、サイトの規模や運用体制によって向き不向きが変わります。それぞれの特徴を簡単に整理すると、次のようなイメージです。

方法	メリット	注意点
複製プラグイン	ワンクリックで記事を丸ごと複製できるので作業が早い	プラグインの数が増え、環境によっては相性問題が出ることもある
プラグインなしコピー	余計なプラグインを増やさずに運用できる	毎回コピー&ペーストの手間がかかるため、本数が多いと負担になりやすい

私の体感では、更新頻度が高いブログやメディアなら複製プラグインを1つ入れておくほうが、長期的にはラクなことが多いです。一方で、プラグイン構成を極力シンプルに保ちたいサイトでは、プラグインなしのコピーを基本にしつつ、どうしても必要なところだけ複製プラグインを検討する、というバランスもありだと思います。

Q3.WordPressの記事を複製したらレイアウトが崩れるのはなぜですか？

A.テーマやブロック、ショートコードの仕様によっては、記事を複製したときにレイアウトが崩れたように見えることがあります。特に次のようなケースは注意が必要です。

• テーマ独自のブロックを多用している
• ショートコードやウィジェットでレイアウトを組んでいる
• ページビルダー系プラグインと組み合わせて使っている

このような場合は、複製後のページをプレビューで確認しながら、カラム幅やマージンの設定、ブロックの入れ子構造などを調整する必要があります。複製前に、ベースとなるページの構造をできるだけシンプルにしておくと、崩れにくくなります。

まとめ：WordPressでの記事複製を「下書きづくりの相棒」にしよう

ここまでの内容を簡単に振り返っておきます

今日からの最初の一歩としては、「自分のサイトでよく使う記事構成」を1つ選び、その構成だけに集中してひな型記事を作ってみてください。そして、そのひな型をWordPress上で複製しながら、タイトルや中身を変えた記事を1本仕上げてみましょう。

一度この流れに慣れてしまうと、「毎回ゼロから記事を作っていたころには戻れないな」と感じるはずです。ぜひ、WordPressでの記事複製を、あなたの執筆作業を支える心強い相棒として育てていってください。

 

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