WordPressの勉強法9選｜独学でサイトを作る手順

WordPressを勉強したいけれど、何から手をつければいいのか分からずモヤモヤしていませんか。私も最初は同じように、いろいろ検索しているだけで時間が過ぎていきました。

このページでは、そんな状況から抜け出すために、WordPressの勉強の全体像と、実際にどんな順番で学んでいけばいいのかを、私なりの経験も交えながら整理していきます。

先に結論を一言で言うと、WordPressの勉強は「基礎をざっくりつかむ → 小さく作る → 振り返って直す」の流れで進めれば、独学でも十分に身につきます。

wordpressの勉強を始める前に知っておきたいこと

wordpressを勉強するとできること

WordPressの勉強で身につくことを、イメージしやすいように大まかにまとめてみます。

目的・ゴール	WordPressの勉強でできるようになること
個人ブログ・アフィリエイト	自分で記事を投稿する、デザインを少し変える、アクセスを確認する、かんたんなSEO設定を行う
企業サイト・店舗サイト	お知らせやメニューの更新、キャンペーンページの追加、画像やバナーの差し替え
Web制作の副業・フリーランス	テーマの選定とカスタマイズ、シンプルなオリジナルデザインの実装、保守や軽い修正作業
Webライター	WordPressへの入稿、装飾や画像挿入、アイキャッチの設定、最低限のレイアウト調整
社内Web担当者	サイト全体の簡単な構造把握、ユーザー権限の管理、表示トラブルが起きたときの一次対応

個人的には、最初からオリジナルのかっこいいサイトを目指さなくて大丈夫だと思っています。まずは用意されているテーマを使い、すでに形になっているデザインを自分用に少しずつ変えていくくらいが、ちょうどいいスタートラインです。

独学でもwordpressの勉強は十分可能

「プログラミングの経験がないけれど、本当に独学で大丈夫なのかな」と不安になる方もいると思います。私も最初は同じ気持ちでしたが、実際にやってみると、独学でも意外と何とかなります。

ざっくりとした目安は、次のようなイメージです。

• ブログを開設して記事を書くだけなら、完全に独学でOK
• テーマを少しカスタマイズするレベルも、検索しながら進めれば十分到達可能
• オリジナルテーマの制作や、案件として受けるレベルでは、HTMLやCSS、PHPなどの知識も必要になってくる

難易度の感覚としては、「WordやExcelをふつうに使える」「スマホの設定を自分でいじることに抵抗がない」くらいなら、WordPressの操作も少しずつ慣れていけるはずです。かっこ

【wordpress】勉強前に知っておきたいWebの基礎

WordPressだけに集中して勉強していると、途中で「そもそも何をいじっているのか分からない」という状態になりやすいです。そうならないように、最低限のWebの基礎だけは頭の片すみに置いておきましょう。

すべてを詳しく理解する必要はありません。「なんとなくこういう役割なんだな」とイメージできていれば十分です。勉強を進めながら、必要になったところを少しずつ深掘りしていけばOKです。

【wordpress】勉強ロードマップの全体像

ステップ1：wordpressの勉強の目的を決める

まずは、「自分は何のためにWordPressを勉強したいのか」をはっきりさせるところから始めましょう。いきなり作業に入るより、ここを1～2分でも言葉にしておいた方が、後で迷子になりにくいです。

よくある目的としては、次のようなものがあります。

• 自分のブログや趣味のサイトを作りたい
• 仕事で必要になり、更新作業を自分でできるようになりたい
• 副業やフリーランスで、簡単なWebサイト制作の案件を受けたい
• Webライターとして、WordPressへの入稿作業に対応できるようになりたい

目的によって、目指すレベルや必要な知識が変わります。たとえばブログ運営が中心なら、コードの細かい部分よりも、記事作成やSEOの基礎に時間をかけた方が効率的です。

ステップ2：基礎インプットの勉強ステップ

次に、「最初にここだけ押さえておけば、あとは手を動かしながら覚えられる」という基礎インプットを整理します。

勉強する内容	ポイント・おすすめのやり方
WordPressの概要	公式サイトや入門記事を読み、できることや特徴をざっくりつかむ
管理画面の触り方	テスト用の環境を用意し、メニューをひと通りクリックしてみる
投稿と固定ページの違い	ブログ記事と会社概要ページの違いとしてイメージすると分かりやすい
テーマの変更とカスタマイズ	無料テーマをいくつか試し、「外観」メニューからデザインを少し変えてみる
プラグインの導入と管理	有名なプラグインを2〜3個だけ入れ、オンとオフで何が変わるか確認する
画像のアップロードとサイズ調整	容量やサイズに注意しながら、何枚かアップロードして配置を変えてみる

ポイントは、記事を読んだら「ふーん」で終わらせず、必ず1回は自分の画面でも同じ操作をしてみることです。頭で理解しただけだと、数日たつとほとんど忘れてしまいます。

ステップ3：小さなサイトを1つ作ってみる

基礎インプットが終わったら、いきなり完璧なサイトを目指さず、「小さくていいので1サイトを作り切る」ことを目標にしてみましょう。

たとえば、次のようなシンプルな構成で十分です。

私が最初に作ったのは、プロフィールと日記のような記事が数本あるだけの、かなり素朴なサイトでした。それでも「自分のサイトがちゃんとWeb上にある」という体験はかなりうれしくて、そこからの勉強のモチベーションが大きく変わりました。

ステップ4：振り返りと改善でwordpressの勉強を深める

サイトを1つ作ってみると、「ここをもっと変えたい」「この表示がなぜこうなるのか分からない」といった疑問が自然に出てきます。その疑問こそ、次に勉強するテーマです。

• この場所だけ余白が大きいのはなぜだろう
• 文字色やフォントを変えるにはどこをいじればいいのか
• 問い合わせフォームの項目を追加するにはどうすればいいのか

こうした疑問をメモしておき、時間があるときに1つずつ調べて解決していくと、自分に必要な知識から順番に身についていきます。

【wordpress】勉強方法別のメリット・デメリット

Web記事・ブログでwordpressを勉強する

いちばん気軽に始められるのが、検索して出てくるWeb記事や個人ブログを読みながら進める方法です。私もつまずいたときは、いまだにまず検索します。

メリットは次のとおりです。

• お金をかけず、今すぐ勉強を始められる
• 困ったところをピンポイントで調べられる
• 実際に悩んだ人の体験談や解決法が見つかりやすい

一方で、デメリットもあります。

• 情報の質やわかりやすさに差がある
• 記事によってWordPressの画面が少し違うことがある
• 断片的な知識になりやすく、全体像がつかみにくい

私の場合は、「分からないところを解決したいときはWeb記事」「体系的に学びたいときは本」というように、使い分けるようにしています。WordPressの勉強でも、この考え方はかなり役に立ちます。

動画・オンライン学習サイトでwordpressを勉強する

動画やオンライン学習サイトは、「画面を見ながら一緒に手を動かせる」のが大きなメリットです。声や操作の流れを見ながら進められるので、本だけではイメージしにくい部分も理解しやすくなります。

勉強方法	向いている人のイメージ	特徴
YouTubeなどの動画	まずは雰囲気を知りたい、スキマ時間に学びたい人	無料で豊富にあり、再生速度も調整しやすい
オンライン講座	順番通りに教えてもらいながら進めたい人	カリキュラムが組まれていて、つまずきにくい
学習サイト（月額制など）	少しずつ継続して触りたい人	クイズや演習付きのものもあり、習慣化しやすい

動画学習でも大事なのは、「見て終わり」にしないことです。再生をいったん止めて、自分の画面でも同じ操作をしてみるだけで、覚え方がまったく違います。途中で手が止まっても、巻き戻せるのが動画のいいところです。

書籍・スクールを使ったwordpressの勉強

ある程度本気で取り組みたい人や、仕事でWordPressを使う前提の人は、本やスクールも選択肢に入れておくと安心です。

勉強方法	メリット	デメリット
書籍	必要な知識が体系的にまとまっていて、辞書代わりにも使える	画面のデザインやメニュー名が、今のバージョンと少し違うことがある
スクール	講師に質問できる、受講生同士でつながりができやすい	受講料がかかる、時間の確保やスケジュール調整が必要

スクールに通うかどうかは、「期限」と「目的」がはっきりしているかで考えると決めやすいです。

• いつまでに
• どのレベルまで
• 何のために

この三つが具体的に言えるなら、自己投資としてスクールを検討してもよいと思います。逆に「とりあえず触れてみたい」くらいの段階なら、まずは独学で進めてみて、物足りなくなったタイミングで検討するくらいでも十分です。

挫折しないwordpressの勉強のコツ

よくある失敗パターンと対策

まずは、実際によく聞く失敗パターンをいくつか挙げてみます。

• 最初から高機能な有料テーマを買い、設定の多さに圧倒される
• HTMLやCSSに一度も触れず、いきなり難しいカスタマイズに挑戦してしまう
• サーバー契約だけして満足し、そのまま放置してしまう
• 小さなエラーで画面が真っ白になり、「自分には向いていない」と感じてやめてしまう

こうした失敗を避けるために、次のような意識を持っておくと気が楽になります。

• 最初は無料テーマで十分、と割り切る
• デザインのカスタマイズは、色とフォントを変えるくらいから始める
• 分からないことは、「キーワード＋やりたいこと」でこまめに検索する
• 1回で完璧に理解しようとせず、「2周目でやっと分かってきた」くらいの感覚で続ける

私も何度か画面を真っ白にしたことがありますが、そのたびに原因を調べたり、詳しい人に聞いたりしていくうちに、「トラブルがあっても何とかなる」という感覚が少しずつ育ってきました。

勉強時間とペースの決め方

勉強ペースを決めるときは、「頑張ればできる」よりも「無理なく続けられるか」を優先した方が長続きします。短い時間でもいいので、できるだけ途切れさせないことがポイントです。

勉強ペース	1週間あたりの勉強時間	進め方のイメージ
ゆっくりペース	3〜4時間	休日にまとめて触る。平日は動画や記事で軽く復習する
標準ペース	5〜7時間	平日に30分〜1時間、休日に2時間ほど手を動かす
集中ペース	8時間以上	目標を決めて一気に進め、短期間でサイトを形にする

大事なのは、「まったく触らない日」をできるだけ減らすことです。たとえ10分でも、管理画面を開いてメニューを眺めるだけの日があってもかまいません。その小さな積み重ねが、後から効いてきます。

質問できる環境・コミュニティを活用する

一人でWordPressの勉強をしていると、「このエラーの意味が分からない」「自分の設定が合っているのか不安」といった瞬間が必ず出てきます。そんなときの逃げ道として、質問できる場所を用意しておくと安心です。

私も、「こういうときどうしていますか？」と気軽に聞ける人が一人いるだけで、かなり心強く感じました。技術的な悩みだけでなく、「最近ちょっとやる気が出ない」といった話を共有できるのも、コミュニティの良さだと思います。

目的別のwordpressの勉強プラン

ブログ運営が目的の人向けプラン

ブログの運営がいちばんの目的なら、細かいコードよりも「記事を書くこと」と「続けること」に時間を使うのがコツです。ざっくりとしたステップを表にまとめます。

段階	やることの例
1	サーバーとドメインを用意し、WordPressをインストールする
2	無料テーマを1つ選び、ロゴや色、フォントを軽く調整する
3	プロフィール・お問い合わせ・プライバシーポリシーのページを作る
4	キーワードを決めて、ブログ記事を数本書いて公開する
5	アクセス解析と基本的なSEO設定（タイトルや説明文など）を行う

ブログの成果は、記事の本数と継続期間にかなり左右されます。細かなデザインにこだわる前に、「まずは10〜20本の記事を書く」という目標を置いておくと、自然とWordPressの操作にも慣れてきます。

Web制作・副業フリーランスを目指す人向けプラン

Web制作や副業を視野に入れてWordPressの勉強をする場合は、デザインやコードの部分もある程度押さえておく必要があります。

• HTMLとCSSの基礎を、1冊の入門書や学習サイトでひと通り学ぶ
• 既存のWebサイトを参考に、レイアウトやデザインを真似して作る「模写」をしてみる
• 無料テーマの子テーマを使い、ヘッダーやフッター、パーツのデザインを少し変えてみる
• 自分の実績をまとめたポートフォリオサイトを、WordPressで作る

ここまでできるようになると、「シンプルな企業サイトや店舗サイトなら作れそう」という感覚がつかめてきます。WordPressの勉強とあわせて、基本的なデザインの考え方や、LP（ランディングページ）の構成なども軽く学んでおくと、仕事につなげやすくなります。

Webライター・Web担当者向けプラン

Webライターや企業のWeb担当者にとってのWordPressの勉強は、「編集や更新作業をスムーズに行えるようにすること」が主なゴールです。コードに深く踏み込まなくても、十分に価値があります。

このレベルであれば、テーマファイルを直接編集する必要はほとんどありません。逆に言うと、ここまでの操作がストレスなくできれば、「WordPressに強いライター」「WordPressが分かる担当者」として重宝される場面が多くなります。

【wordpress】勉強に役立つチェックリスト

項目	できている / これから
WordPressで自分のサイト（テスト用でもOK）を1つ用意した
投稿と固定ページの違いを、人に説明できる
テーマを1つ選び、色やフォントを少し変えたことがある
プラグインをインストール・有効化・停止した経験がある
画像をアップロードし、サイズや配置を調整したことがある
簡単なプロフィールページまたは自己紹介記事を作ったことがある
分からないことがあったとき、「キーワード＋症状」で検索できる

このチェックの半分くらいに丸がつくようになっていれば、「WordPressの超初心者ゾーンは抜けたかな」と考えてよいと思います。あとは、目的に合わせて少しずつできることを増やしていきましょう。

よくある質問（FAQ）

Q1. WordPressの勉強は、プログラミング未経験でも大丈夫ですか？

A1. 多くの場合は問題ありません。ブログを作ったり、既存のテーマを使ってシンプルなサイトを運用したりするレベルであれば、プログラミング未経験でもWordPressの勉強を進めていくことは十分可能です。

ただ、「ボタンや見出しのデザインを細かく変えたい」「オリジナルのレイアウトを自分で作りたい」といったタイミングで、一度HTMLやCSSの基礎に触れておくと、その後の理解がぐっと楽になります。

Q2. 独学でどこまでWordPressの勉強を進められますか？

A2. 独学でも、次のようなレベルまでは十分狙えます。

• 無料テーマを使ったブログや小規模サイトの制作
• 子テーマを使った色・フォント・レイアウトの調整
• プラグインを使ったお問い合わせフォームやSEO対策の設定

それ以上、たとえば「完全オリジナルテーマでの制作」や「大規模サイトの構築」などを目指す場合は、スクールやメンターの力を借りた方が、遠回りせずに進められるケースも多いです。

Q3. 効率よくWordPressの勉強を進めるポイントはありますか？

A3. 効率を意識するなら、次の3つを意識してみてください。

• 目的を1つに絞る（ブログ運営なのか、副業なのか、仕事なのかなど）
• インプットとアウトプットをセットにする（読んだらすぐ触ってみる）
• つまずいたポイントをメモしておき、あとからまとめて調べる

この3つを意識しておくだけで、「調べるだけで終わってしまう」状態から抜け出しやすくなります。WordPressの勉強は、短期集中で一気にやるよりも、小さな行動をコツコツ積み重ねた方が結果につながりやすいと感じています。

まとめ｜wordpress 勉強は「小さく作って改善」がいちばん近道

この記事の内容を簡単に振り返ります。

今日からの最初の一歩として、次の三つをやってみるのがおすすめです。

• 自分の目的をメモアプリなどに一行で書き出す
• テスト用でもいいので、WordPressサイトを1つ用意する
• 管理画面を開き、どんなメニューがあるのかを5分だけ眺めてみる

この三つができれば、もうスタートラインにはしっかり立てています。あとは、できる範囲で小さな行動を続けていけば、「WordPressなら自分でも何とかできそうだ」と思える瞬間が、きっとやってきます。