副業でYouTubeは稼げる？リアルな始め方7選

会社の給料だけに頼っていると、この先がなんとなく不安で、「副業でYouTubeでもやってみようかな」と考える人はかなり多いと思います。

この記事では、そんな私と同じような立場の人が、ゼロから副業としてのYouTubeを始めて、現実的に月数万円を狙えるところまでイメージできるように、流れをひと通りまとめました。

一言でまとめると、副業としてのYouTubeは、楽して一気に稼ぐものではないけれど、コツコツ続ければ月数万円くらいなら十分現実的に狙える選択肢だと私は感じています。

副業YouTubeは本当に稼げるのか？リアルな収入イメージ

副業YouTubeの収入イメージをざっくり確認

YouTubeの収入は、ジャンルや動画の長さ、本数、視聴者の質によってかなり変わります。ただ、副業として取り組んだときの「だいたいこのくらいかな」というラインは、次のようなイメージが多いです。

目標レベル	月収の目安	チャンネルのイメージ
お小遣いレベル	月1〜3万円前後	趣味をベースに、マイペースで更新している
生活プラスレベル	月5〜10万円前後	週1〜2本の投稿を継続し、固定ファンが少しずつ増えている
ガチ副業レベル	月10万円以上	企画や分析に時間をかけ、複数の収入源を組み合わせている

広告単価はチャンネルのテーマによって違いますが、「再生されればされるほど広告収入も増える」というイメージで考えておくと、大きなズレはありません。

さらに、後でお伝えする企業案件やアフィリエイトを組み合わせると、登録者がそこまで多くなくても、月数万円くらいまでは十分現実的なラインだと感じています。

副業YouTubeが向いている人・向いていない人

同じ副業でも、人によって向き不向きがあります。YouTubeの場合、とくに分かれやすいと感じているポイントは次の通りです。

• コツコツ同じ作業を続けるのがあまり苦にならない
• 数字を見ながら、少しずつ改善していくのが好き
• すぐに結果が出なくても、しばらくは試行錯誤してみようと思える
• カメラやマイクに向かって話したり、画面を通して説明するのがそこまで嫌ではない

こういうタイプの人は、YouTubeを副業にしても楽しく続けやすいです。

一方で、次のようなタイプだと、YouTubeよりも別の副業の方が合っているかもしれません。

• 毎回新しい刺激がないとすぐ飽きてしまう
• 顔出しも声出しも絶対に避けたい上に、編集もやりたくない
• 「何ヶ月でいくら稼げなかったらやめる」と短期の結果だけを重視してしまう

顔出しや編集は工夫次第でどうにでもなりますが、「短期間で絶対に◯万円」と決め打ちしてしまうと、どうしても続けるのが苦しくなりやすいです。

副業YouTubeで収入が生まれる仕組みと収益化条件

YouTubeパートナープログラムと主な収益化条件

動画に広告を載せて収入を得るには、YouTubeパートナープログラム（YPP）への参加が必要です。参加するためには、登録者数や総再生時間、ショート動画の視聴回数など、いくつかの条件をクリアしなければいけません。

ルート	条件のイメージ	特徴
段階①	登録者数が数百人程度＋一定の再生時間やショート視聴回数	チャンネルを評価してもらうための入口となる段階で、一部の機能が解放される
段階②	登録者数が千人前後＋長尺動画の総再生時間、またはショートの視聴回数の基準を満たす	広告収入やYouTubeプレミアムの分配など、本格的な収益化が可能になる

具体的な数字や細かい条件は見直されることもあるので、実際に申請するときは必ずYouTube公式のヘルプページで最新の内容をチェックするようにしてください。

ここで覚えておきたいのは、「登録者数」と「視聴時間（もしくはショートの再生数）」の両方を伸ばしていく必要がある、ということです。

副業YouTubeで得られる収入の種類

YouTubeの副業というと広告収入だけをイメージしがちですが、実際はそれ以外の収入源もたくさんあります。むしろ副業として取り組むなら、複数の柱をつくった方が安定しやすいです。

収入源	内容	副業との相性
広告収入	動画の前後や途中に流れる広告からの収益	◎　基本となる収入源
スーパーChat／メンバーシップ	生配信中の投げ銭や、月額課金のファンクラブのような仕組み	○　コアなファンが増えてくると強い
企業案件・タイアップ	商品やサービスを動画で紹介して報酬をもらう	○　ジャンルや登録者数によっては単価が高くなりやすい
アフィリエイト	紹介した商品やサービスが購入・申し込みされると報酬が発生する	◎　視聴者数がそこまで多くなくても成果が出やすい
自分の商品・サービス販売	オンライン講座やコンサル、物販など	△　準備は大変だが、軌道に乗ると強力な柱になる

副業としては、「広告収入＋アフィリエイト＋たまに企業案件」という形が一番イメージしやすいと思います。広告で幅広くマネタイズしつつ、動画内で紹介したアイテムやサービスからもじわじわ収入が積み上がっていく感覚です。

副業YouTubeのメリット・デメリットを整理する

副業YouTubeの主なメリット

まずはメリットから見ていきます。代表的なものをまとめると、次のような感じです。

メリット	内容
初期費用が比較的かからない	スマホと簡単なマイク、必要なら三脚があれば始められる
ストック型の収入になりやすい	一度アップした動画が、あとからも再生され続ける可能性がある
本業のスキルを活かせる	仕事で身につけた知識や経験を、そのまま解説動画にできる
発信力が身につく	話す力や構成力が鍛えられ、本業のプレゼンや営業にもプラスになる

私自身、本業で扱っているテーマを噛み砕いてYouTubeで話してみたことで、「自分はこういうところが分かりづらい説明になりがちなんだな」と気づけたことが何度もありました。動画は自分の説明力を客観的に振り返る良いツールにもなります。

副業YouTubeのデメリットと注意点

一方で、もちろんデメリットもあります。ここを理解せずに始めると、途中でしんどくなりやすいです。

とくに著作権まわりは注意が必要で、音楽や画像、映像素材を勝手に使ってしまうと、後から問題になることがあります。フリー素材サイトやYouTubeのオーディオライブラリなど、利用ルールがはっきりしているものを使う習慣をつけておきましょう。

副業YouTubeの始め方ロードマップ【8ステップ】

STEP1〜3：目的を決めてテーマと環境を整える

最初の3ステップは準備編です。ここをざっくり決めておくだけでも、その後の迷い方がかなり変わります。

STEP	やること	ポイント
STEP1	目的と目標を決める	「半年で動画◯本」「まずは月数万円を目指す」など、ざっくりでいいので言葉にしておく
STEP2	テーマ・ジャンルを決める	自分の経験や得意なこと、興味のある分野から選ぶ
STEP3	撮影・編集の環境を整える	最初はスマホ＋無料または安価な編集アプリで十分

目的がはっきりしていないと、ちょっと再生数が伸びないだけで「やっぱりやめようかな」となりがちです。完璧な目標でなくていいので、「なぜYouTubeを副業にしたいのか」を一度書き出してみてください。

STEP4〜6：企画・撮影・編集で1本目を仕上げる

準備ができたら、いよいよ動画づくりです。いきなり完璧なものを目指すのではなく、「まずは1本出してみる」ことを目標に進めましょう。

• STEP4：同じジャンルの人気チャンネルや動画をチェックして、企画の方向性を決める
• STEP5：話す内容のメモや簡単な台本をつくる
• STEP6：撮影して、余分な間をカットし、音量を整える編集をする

企画を考えるときは、「自分のテーマ×視聴者が検索しそうなキーワード」を意識すると、ネタが出しやすくなります。たとえば働きながら発信しているなら、「会社員の朝活ルーティン」や「未経験からWeb業界に転職した体験談」など、自分のリアルな経験はそれだけで価値があります。

編集に関しては、最初から凝った演出を入れる必要はまったくありません。カット編集と音量調整だけでも、見やすさは大きく変わります。

STEP7〜8：公開して、数字を見ながら改善する

最後の2ステップは、「公開」と「改善」です。ここからが、ある意味いちばん楽しいところでもあります。

• STEP7：タイトルとサムネイルをつくり、動画を公開する
• STEP8：再生回数や視聴維持率、クリック率などを見て、次の動画に活かす

タイトルは、誰のどんな悩みを解決する動画なのかが、一目で伝わるように意識してください。

たとえば「副業の始め方」とだけ書くよりも、「会社員が土日にできる副業の始め方3ステップ」とした方が、読みたい人がはっきりします。

サムネイルも、顔出しをしなくても太めの文字とシンプルな背景だけで十分戦えます。公開後は「どんな検索キーワードから再生されているのか」「どのあたりで離脱されているのか」をチェックしながら、少しずつ改善していきましょう。

副業YouTubeにおすすめのジャンルと運営戦略

顔出しあり・なしで選ぶおすすめジャンル

副業でYouTubeをやる場合、顔出しの可否によって選びやすいジャンルが変わってきます。ざっくり整理すると、次のようなイメージです。

スタイル	ジャンル例	ポイント
顔出しあり	Vlog、ルーティン、雑談配信、勉強ライブ	人柄が伝わりやすく、ファンがつきやすい
顔出しなし	作業実況、スライド解説、ゲーム実況、手元だけ映す動画	会社や家族に知られたくない人でも始めやすい
声出しなし	テキストスライド動画、BGM付き映像、図解アニメーション	ナレーションが苦手でも挑戦しやすい

私も最初は顔出しに抵抗があったので、スライドに自分の声だけを乗せた解説動画から始めました。それでもコメントを通じて「分かりやすかったです」と言ってもらえることがあり、顔を出さなくてもちゃんと価値は伝わると実感しました。

副業YouTubeの投稿頻度とショート活用のコツ

副業としてYouTubeを運営する場合、本業とのバランスを崩さないことがなにより大事です。そのうえで目安になるのが、次のようなペース感です。

• 長尺動画は週1〜2本を目標にする
• プラス余裕があるときに、短いショート動画を何本か撮っておく

ショート動画は、短時間で撮れて人目につきやすいのが強みです。一方で、ショートだけを増やしてもチャンネル登録や長尺動画の視聴につながりにくいケースもあります。

そのため、「ショートで認知を広げつつ、より深い内容は長尺動画でしっかり伝える」という役割分担を意識すると、全体としてバランスの良い運営になりやすいです。

長尺動画の長さは、最初は4〜8分くらいを目安にすると、視聴維持率も取りやすくなります。慣れてきたら、10分前後のじっくり解説する動画も混ぜていくと、視聴者の満足度も上がりやすいです。

会社員の副業YouTubeがバレないために知っておくこと

副業YouTubeが会社にバレる主なパターンと対策

副業としてのYouTubeが会社に知られてしまうパターンは、だいたい次のようなものが多いです。

• 友人や同僚が、たまたま動画やチャンネルを見つけてしまう
• 動画の中に本名や社名、制服、名札などが映り込んでいる
• 副業の収入が増えて、住民税の金額が変わり、会社側で気づかれる

リスクを完全にゼロにすることは難しいですが、次のような工夫でかなり減らすことはできます。

• 顔出しをしない、もしくはマスクやスタンプなどで工夫する
• 本名や会社名、勤務地が分かる情報を動画内に出さない
• 職場や制服姿での撮影は避ける
• 就業規則で副業がどこまで認められているのか、一度は確認しておく

住民税に関しては、お住まいの自治体や働き方によって扱いが変わることがあります。気になる場合は、税務署や自治体の窓口、あるいは税理士に相談しておくと安心です。

副業YouTubeと税金・確定申告の超ざっくり基礎

税金の話はどうしても難しく感じがちですが、「このあたりだけは知っておこう」というポイントをざっくり表にしました。

項目	ざっくり意味	チェックポイント
所得	収入から経費を引いた利益のこと	機材代や編集ソフト代、通信費の一部などは経費にできる可能性がある
確定申告	1年間の所得をまとめて税務署に申告する手続き	給与所得者でも、副業の所得が一定額を超えると必要になることがある
住民税	住んでいる自治体に納める税金	副業の所得があると住民税が増え、その金額から会社に気づかれる場合がある
インボイスなどの制度	企業案件などで請求書を発行するときに関係することがある制度	企業からの仕事が増えてきたら、早めに仕組みを調べておくと安心

給与所得者の場合、副業で得た所得が年間で20万円を超えると、確定申告が必要になるとよく言われます。ただし状況によって例外もあるため、迷ったら税務署や専門家に相談するのが一番確実です。

副業の所得が少額でも、住民税の申告が必要なケースもあります。「なんとなく怖いから税金のことは見ないふりをする」のではなく、早めにざっくり仕組みだけでも理解しておくと、安心して副業を続けられます。

よくある質問（副業YouTubeのQ&A）

Q1. スマホだけでも副業としてYouTubeを始められますか？

A1. 始められます。多くのスマホは画質も音質も十分なので、副業としてのYouTubeは、最初の数十本くらいならスマホだけで問題ありません。三脚と簡単な外付けマイクを足すと、映像と音がぐっと見やすく、聞きやすくなります。

Q2. 顔出しをしなくても副業YouTubeで稼げますか？

A2. 顔出しなしでも十分可能です。手元だけ映す動画や、スライドに声を乗せるスタイル、テキストだけの解説動画など、顔を出さない形でも伸びているチャンネルはたくさんあります。大事なのは、視聴者の悩みや知りたいことにどれだけ応えられているか、という点です。

Q3. 副業としてのYouTubeは、どのくらい続ければ収益化できますか？

A3. これはチャンネルの内容や投稿頻度によって大きく変わるので、「何ヶ月で必ず」というものはありません。ただ、目安としては、数十本から百本近くの動画を出しながら、企画やサムネイル、タイトルを改善し続けることが、多くの人にとっての現実的なラインだと感じます。「◯ヶ月で結果が出なかったらやめる」と決めるより、「◯本出すまではやめない」と決めておいた方が、精神的にも楽です。

まとめ：副業YouTubeを今日から動かす一歩

大事なポイントを振り返ります

この記事を読み終えたタイミングで、スマホかノートを開き、自分が話せそうな動画ネタを10個書き出してみてください。その中から一番ハードルが低そうなものを一つ選んで、「まずはこの1本を撮ってみる」と決める。そこが、副業YouTubeを本当にスタートさせるための第一歩です。