ConoHa WINGでブログを運営していて、「そろそろドメインをもう1つ増やしたいな」と感じている人も多いと思います。
この記事では、ConoHa WINGで2つ目の独自ドメインを活用して、ムダな出費を抑えつつ2サイト目をスムーズに立ち上げるためのポイントを、私なりに分かりやすくまとめました。
一言でいうと、WINGパックの無料枠を正しく理解して計画的に使えば、ConoHa WINGのドメイン2つ目をかなりお得に、そして安心して活用できます。
ConoHa WINGでドメイン2つ目を追加する前に知っておきたいこと

まずは、ConoHa WINGでドメインを2つ目まで使うときの基本ルールを押さえておきましょう。最初に全体像をつかんでおくと、あとから「こんなはずじゃなかった」とならずに済みます。
ConoHa WINGの「独自ドメイン2つ無料」仕組みをざっくり整理
ConoHa WINGの長期割引プラン「WINGパック」には、独自ドメインを無料で使える特典があります。この特典では、独自ドメインを最大2つまで、取得費用と更新費用を含めて追加料金なしで利用できます。
イメージしやすいように表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 無料になるドメイン数 | 独自ドメインを最大2つまで |
| 無料になる期間 | WINGパックの契約が続いているあいだ |
| 対象の費用 | 独自ドメインの新規取得費用と更新費用 |
| 契約終了後 | 以降の更新費用は通常料金になる |
ポイントは、「サーバー契約をしているかぎり、2つまでの独自ドメインは更新費用も含めて無料で持ち続けられる」という点です。
ただし、2つ目の独自ドメインは選べるドメインの種類(末尾)が限られているので、その点だけは意識しておきましょう。
初期ドメインと2つ目の独自ドメインの違い
ConoHa WINGを契約すると、最初に「初期ドメイン」と呼ばれるURLが1つ発行されます。
これは、レンタルサーバーにおまけで付いてくる住所のようなもので、テスト用として使うのには便利ですが、本格的なブログやサイトのメインアドレスにするには少し心もとないです。
一方、独自ドメインは「example.com」のように、自分で決めた文字列を含んだ専用の住所です。
WINGパックでは、この独自ドメインを2つまで無料で取得・更新できるので、初期ドメインは補助的に使い、独自ドメインを軸にサイトを育てていくのがおすすめです。
ドメイン2つ目が無料になる条件と、申し込む前の注意点

次に、ConoHa WINGでドメインを2つ目まで無料で使うための条件と、申し込む前に確認しておきたいポイントをまとめます。ここを先に理解しておくと、「無料だと思っていたのに料金がかかった」という勘違いを防ぎやすくなります。
2つ目の無料独自ドメインに使えるプラン
まず大前提として、2つ目の独自ドメインを無料にできるのは、料金タイプが「WINGパック」のときだけです。
料金タイプごとのイメージは次のようになります。
| 料金タイプ | ドメイン無料特典 | 向いている人 |
|---|---|---|
| WINGパック | 独自ドメインを最大2つまで無料 | ブログやサイトを継続的に運営したい人 |
| 通常料金など | ドメイン無料特典は基本なし | 短期間だけ試したい人など |
「ドメイン2つ無料」は、このWINGパックに含まれるセット特典だと覚えておけばOKです。
WINGパックの契約が続いているあいだは、無料枠に設定した独自ドメインの更新費用もずっと0円のままです。
2つ目ドメインの種類と、選べるTLDのイメージ
1つ目の無料独自ドメインは、.com や .net、.jp など、よく見かけるドメインを含めた幅広い候補から選べます。一方、2つ目の無料独自ドメインでは、選べるTLD(ドメインの末尾)があらかじめ決まっています。
公式サポートで案内されている範囲だと、たとえば次のようなTLDから選ぶことになります。
| 区分 | 代表的なTLDの例 |
|---|---|
| 2つ目の無料独自ドメイン | .online / .space / .website / .tech / .site / .fun / .tokyo / .shop など |
どれも普通にブログやサイトで使えるドメインですが、「どうしても.comで取りたい」「仕事用なので.jp系を使いたい」といった強いこだわりがあるなら、2つ目はあえて無料枠に入れず、有料で理想のドメインを取る選択肢もありです。
無料独自ドメインLITEを使うときの注意点
ConoHa WINGで2つ目の無料独自ドメインを設定するとき、多くの場合「無料独自ドメインLITE」という枠を使用します。
これは、WINGパックで使える2つ目の無料枠のことで、先ほどのような一部のTLDに限定されている仕組みです。
利用するときに意識しておきたいポイントは次の2つです。
- 無料独自ドメインLITEで一度設定したドメインは、あとから別のドメインに変更できない
- WINGパックを解約したり、通常料金に変更したりすると、その後の更新費用は有料になる
また、一部ユーザーの体験談として「契約期間の終了が近づくと、2つ目の無料独自ドメインを新しく設定できなかった」という話もあります。
公式の仕様として明記されているわけではありませんが、「2つ目を使う可能性があるなら、あまり後回しにしない」くらいの感覚で考えておくと安心です。
ConoHa WINGでドメイン2つ目を取得する具体的な流れ

ここからは、実際にConoHa WINGの管理画面を操作して、ドメイン2つ目を取得する流れを見ていきます。大きなステップは「ドメインを取得する」「サーバーに追加する」「WordPressとSSLを設定する」の3つです。
管理画面からドメイン2つ目を取得するステップ
ConoHa WINGのコントロールパネルから2つ目の独自ドメインを取得するときの流れは、おおむね次のとおりです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | ConoHa WINGの管理画面にログインする |
| 2 | 上部メニューの「WING」から「ドメイン」や「ドメイン追加」を開く |
| 3 | 「新規ドメイン取得」や「無料独自ドメインLITE」を選択する |
| 4 | 使いたい文字列を入力して検索し、候補からドメインを選ぶ |
| 5 | 無料特典が適用されていることを確認して、取得を確定する |
細かいボタン名は変わることがありますが、「ドメイン追加のメニューを開く → 新規取得 → 検索 → 選んで決定」という流れは共通です。
ここで設定したドメインが、WINGパックの無料枠としてカウントされます。
取得した2つ目ドメインをサーバーに追加する
ドメインの取得が済んだら、次はサーバー側に「このドメインでサイトを動かします」という設定を行います。
この作業がまだだと、URLを開いてもサーバーがどのサイトを表示すればよいか分からない状態のままです。
流れとしては、次のようなイメージになります。
- 管理画面の「サイト管理」「サイト追加」「ドメイン設定」などのメニューを開く
- 取得した2つ目の独自ドメインを選択する
- どのサーバー契約と紐づけるかを指定して保存する
ここまで完了すれば、ブラウザからそのドメインにアクセスしたときに、ConoHa WINGのサーバーにリクエストが届く状態になります。
2つ目ドメインにWordPressとSSLを設定する
次は、2つ目の独自ドメインでWordPressサイトを動かすための設定です。
ConoHa WINGでは、「WordPressかんたんセットアップ」のようなメニューを使うことで、インストールとSSL設定をまとめて行えます。
一般的な手順は次のとおりです。
- アプリケーションインストールのメニューから「WordPress」を選ぶ
- インストール先のドメインとして、2つ目の独自ドメインを指定する
- サイト名、ユーザー名、パスワードなどを入力してインストールする
- 同時に、無料SSL(https化)の設定もオンにしておく
SSLを有効にしてから反映されるまでには時間がかかることがあります。
サーバー側の設定に問題がなさそうなら、少し時間を置いてからブラウザのキャッシュを削除し、httpsのURLでアクセスしてみてください。
ドメイン2つ目でブログを増やすときの設計ポイント

ConoHa WINGでドメイン2つ目を追加できると分かると、「どんなサイトを作ろうか」とワクワクしてきます。ただ、なんとなく増やしてしまうと運営が複雑になりがちなので、ここでは2つ目のドメインをどう使うかという設計の視点を整理します。
新しいドメインでサイトを分けるメリット・デメリット
まず、1つ目とは別の独自ドメインで新しいサイトを作る場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
| 観点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| テーマ | ジャンルごとにサイトを分けられ、読者にとって分かりやすい | 記事数や更新が分散しやすい |
| ブランド | サイトごとに世界観や名前を作りやすい | 管理するドメイン名が増える |
| SEO | 特化サイトとして育てやすい | ドメインごとに評価が分かれる |
| 運用 | トラブル時に影響範囲を分けやすい | バックアップやメンテナンスの手間が増える |
雑記ブログと特化ブログを分けたいときや、趣味用とビジネス用でサイトを分けたいときは、ドメイン2つ目を使うと全体の整理がしやすくなります。
サブドメインで済ませるか迷ったときの考え方
ConoHa WINGは、複数ドメインに対応しているだけでなく、サブドメインも無制限に追加できます。
サブドメインとは「shop.example.com」のように、メインのドメインの前に文字列をつけた形のアドレスです。
たとえば、次のような使い分けが考えられます。
- main-site.com(メインサイト)
- shop.main-site.com(ショップ用サイト)
- dev.main-site.com(テスト用環境)
サブドメインで増やす場合の主なメリットは次のとおりです。
- 新しい独自ドメインを取得しなくてよいので手軽
- 管理するドメインの数が増えない
- サブドメインごとにWordPressやSSLを設定できる
一方、「まったく別ブランドとしてサイトを育てたい」「将来的に売却も視野に入れたい」といった場合は、サブドメインよりも、ドメイン2つ目や3つ目として完全に別ドメインにした方が扱いやすいことが多いです。
具体例:こんな分け方だと運営しやすい
イメージがわきやすいように、ドメイン2つ目の使い方の例をいくつか挙げておきます。
- 1つ目は自分の名前を使った雑記ブログ、2つ目は特定ジャンルに絞った特化ブログ
- 1つ目は趣味ブログ、2つ目は仕事の実績やサービス案内用サイト
- 1つ目は情報発信メディア、2つ目は商品やサービスのLPなど販売用サイト
完璧な構成を最初から狙うより、「このサイトは何をする場所か」を一言で説明できるかどうかを基準にすると、ドメインの役割分担が決めやすくなります。
ドメイン2つ目と3つ目以降の上手な付き合い方

ここからは、「ドメイン2つ目までは無料として、3つ目以降はどう考えればいいのか」という視点で整理していきます。マルチドメインや費用のイメージも合わせて押さえておくと、将来の拡張もしやすくなります。
ConoHa WINGはマルチドメイン・サブドメイン無制限
ConoHa WINGは、1つのサーバー契約で複数の独自ドメインを設定できるマルチドメインに対応しています。
公式の機能一覧でも、登録できる独自ドメイン数は実質無制限、サブドメインも無制限と案内されています。
つまり、WINGパックの無料枠を使い切ったあとも、必要に応じて独自ドメインやサブドメインを追加していけば、1つのサーバーで複数サイトを運営し続けられるということです。
3つ目以降のドメイン費用イメージ
3つ目以降の独自ドメインを追加する場合は、通常のドメイン料金がかかります。
ドメインの費用は「登録時の料金」と「2年目以降の更新料金」に分かれていて、金額はドメインの種類によって変わります。
一般的な目安は次のようなイメージです。
| 項目 | 目安のイメージ |
|---|---|
| 一般的な独自ドメイン | 1年あたり数百円〜数千円程度 |
| 人気のTLD(.comなど) | 他のTLDよりやや高めになることもある |
| WINGパックの無料枠 | 契約が続くかぎり取得と更新が無料 |
「3つ目以降は全部有料だから無理」と考えるより、長期的に育てたいサイトだけ有料ドメインで増やし、テスト用や短期運用のサイトはサブドメインで作る、といった使い分けを意識すると無理がありません。
無料にこだわりすぎない方がいいケース
「どうせならConoHa WINGでドメインを2つまで無料にしたい」と思う気持ちは自然ですが、無料枠で選べる2つ目のTLDにはどうしても制限があります。
その結果、ドメイン名が少し長くなったり、覚えにくくなったりすることもあります。
とくに、次のような場合は、無料かどうかだけで決めない方が結果的に得をしやすいです。
- 名刺やプロフィールなどにURLを載せる予定があり、覚えやすさを重視したいとき
- 仕事用サイトや公式サイトとして、信頼感を大事にしたいとき
- 今後も長く育てていきたいメインサイトのドメインを決めるとき
ドメインは、一度決めるとあとから変えるのがなかなか大変です。
多少費用がかかっても「これだ」と思えるドメインを選んだ方が、長い目で見るとやる気も続きますし、読者にも覚えてもらいやすくなります。
ドメイン2つ目で起こりがちなトラブルと対処法

ここからは、実際にConoHa WINGでドメイン2つ目を設定するときによくあるトラブルと、その対処法をまとめておきます。もし今すでに何かエラーが出て困っているなら、近いケースがないかチェックしてみてください。
ドメインは取得済みなのにサイトが表示されないとき
2つ目の独自ドメインを取得した直後によくあるのが、「URLを開いてもサイトが表示されない」という状況です。
代表的なパターンを表にまとめると、次のようになります。
| 症状 | よくある原因 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| ブラウザでエラーが出る | サーバーにドメイン設定が追加されていない | サイト追加・ドメイン設定が完了しているか |
| 真っ白な画面になる | WordPressがまだインストールされていない | 対象ドメインにWordPressを入れたか |
| 別のサイトが表示される | 紐づけるサーバーやディレクトリを間違えている | どの契約と紐づけたか、設定内容を確認する |
特に、複数のドメインを同じサーバーで運用していると、「どのドメインをどのサイトに向けたか」が分かりにくくなりがちです。
迷ったときは、管理画面の「サイト管理」や「ドメイン設定」の一覧で、紐づけ先を一度整理してみてください。
SSLがいつまでも「設定中」のままのとき
無料SSLを有効にしたのに、コントロールパネル上のステータスがいつまでも「設定中」のままで不安になることもあります。
そんなときは、次の点を確認してみましょう。
- ドメインが正しくConoHa WINGのサーバーに向いているか(ネームサーバーも含めて)
- SSLを設定してから、ある程度の時間が経過しているか
- ブラウザのキャッシュや端末側の古い情報が残っていないか
SSLの反映には、環境によっては時間がかかることがあります。
サーバー側の設定に問題がなさそうであれば、少し時間を置いてからブラウザのキャッシュを削除し、httpsのURLでアクセスし直してみてください。
ネームサーバーやDNSで混乱したときはどうするか
すでに他社で取得したドメインをConoHa WINGのサーバーで使いたい場合は、ネームサーバーやDNSの設定も関わってきます。
ざっくり分けると、状況は次の2パターンです。
- ConoHaで取得した独自ドメインを使う場合:基本的にはネームサーバー設定も自動で済んでいることが多い
- 他社で取得した独自ドメインを使う場合:ネームサーバーをConoHa指定に変えるか、DNSレコードでサーバーのIPアドレスを指定する
ドメイン会社とサーバー会社が違うと、設定画面も分かれているので混乱しやすいです。
一度メモ帳などに「ドメインはどこで取っているか」「サーバーはどこを使っているか」を書き出してみると、全体像が整理されてスムーズに設定できるようになります。
よくある質問:ドメイン2つ目まわりの疑問

最後に、ConoHa WINGでドメイン2つ目を使うときによく出る質問を、Q&A形式でまとめます。
Q1.2つ目の無料独自ドメインで選んだTLDは、あとから変更できますか?
A.無料独自ドメインの枠で一度設定したドメイン名やTLDを、あとから別のものに変更することはできません。
どうしても変えたい場合は、新しく希望の独自ドメインを取得し、サイトのURLをそちらに乗り換える形になります。
Q2.すでに他社で持っている独自ドメインを、ConoHa WINGの2つ目として使えますか?
A.他社で取得した独自ドメインをConoHa WINGのサーバーで使うことはできますが、「独自ドメイン2つ無料」の枠としてカウントされるのは、WINGパックの無料枠に設定したドメインだけです。
他社ドメインを使う場合は、ネームサーバーやDNSの設定を変更しつつ、ドメイン自体の更新費用は今までどおり支払う形になります。
Q3.ドメイン2つ目でメールアドレスも作りたいのですが、何か制限はありますか?
A.ConoHaのサービスには、独自ドメインごとにメールアドレスを作成できる機能も用意されています。
メールアドレスの作成は、コントロールパネルの「メール管理」から行う形になり、ドメイン2つ目であっても、基本的には同じようにメールアドレスを作成できます。
具体的な作り方や容量の上限などは、利用しているプランの仕様をあわせて確認しておくと安心です。
まとめ:ConoHa WINGのドメイン2つ目をうまく使いこなそう
要点を簡単に整理しておきます
- WINGパックを契約していれば、独自ドメインを最大2つまで取得と更新を無料で使える
- 2つ目の無料独自ドメインは選べるTLDが限られているので、用途と合わせて慎重に決める
- 2つ目のドメインでサイトを作るときは「取得 → サーバーに追加 → WordPressとSSL設定」の3ステップが基本
- 3つ目以降は有料ドメインやサブドメインを組み合わせて、役割に応じて増やしていくと無理がない
- ドメイン名はあとから変えるのが大変なので、無料かどうかより「覚えやすさ」「使い続けやすさ」を優先した方が結果的に得やすい
「何から手をつければいいか分からない」という場合は、まず次のチェックリストを1つずつ埋めてみてください。
| やること | チェック |
|---|---|
| 1つ目のサイトのテーマを一言で書き出す | □ |
| 2つ目のサイトでやりたいことを箇条書きにする | □ |
| 無料枠で使えそうなドメイン候補をいくつか考える | □ |
| ConoHa WINGの管理画面からドメイン2つ目を取得する | □ |
| 2つ目のドメインにWordPressとSSLを設定して、表示を確認する | □ |
ここまでできれば、あとは記事を書きながらサイトを育てていくだけです。
ConoHa WINGのドメイン2つ目をうまく活用して、自分にとって使い勝手のいいサイト構成を作っていきましょう。



