SWELLでサイトを作りたいけれど、代理購入って本当に大丈夫なのか、ちょっと不安になりますよね。
私も制作の案件でSWELLを使い始めたとき、ライセンスと代理購入の扱いがよく分からず、かなりモヤモヤしました。
先に結論だけ言うと、「SWELLの代理購入は、やり方と名義の考え方さえ押さえておけば問題ないけれど、適当にやると後からかなり面倒」です。
SWELLと代理購入の基本をサクッと整理しておこう

最初に、そもそもSWELLがどんなテーマなのかと、「代理購入」という言葉が指している状態を軽くそろえておきます。細かいルールを見ていく前に、全体像だけざっくりつかんでおきましょう。
SWELLはどんなテーマ?価格とライセンスをかんたん整理(表あり)
SWELLは、有料のWordPressテーマの中でも人気が高い、ブロックエディタに特化したテーマです。
ブロックエディタでパーツをポンポン置いていくだけで、それなりに見栄えのするページが作りやすく、個人ブログから企業サイトまで幅広く使われています。
ざっくりしたスペックを表にまとめると、こんなイメージです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テーマ名 | SWELL |
| 料金 | 一度支払えばずっと使える買い切り制 |
| ライセンス | GPL(カスタマイズや再配布も認められる形態だが、利用規約の範囲内で利用する前提) |
| 利用可能サイト数 | 購入者本人が管理・運営する範囲であれば複数サイトに利用可能 |
| 主な用途 | ブログ、アフィリエイトサイト、企業サイト、サービスLPなど |
「複数サイトに使える」「GPL」というキーワードが出てくると、つい「じゃあ他人のサイトにも自由に入れて大丈夫なのかな?」と考えたくなります。
ですが、テーマ作者の利用規約や、誰の名義でライセンスを持っているのかという点を無視してしまうと、あとでSWELLの代理購入まわりでトラブルになりかねません。
SWELLの代理購入とは?ざっくりイメージ
この記事で言っているSWELLの代理購入は、おおまかに次のような状態をイメージしています。
- クライアントや知人の代わりに、制作者がSWELLの購入手続きを代行すること
- サイトの持ち主のメールアドレスを使い、代理人としてテーマを購入してあげること
ポイントになるのは、次の3つです。
- 誰のお金で支払っているか
- SWELLのライセンス名義(アカウント名義)が誰になっているか
- アップデートやサポートを受けるのは誰か
ここがあいまいなまま「まあ大丈夫だろう」と進めてしまうと、制作者がいなくなったあとにテーマが更新できなかったり、そもそも正規ライセンスではなかったりと、後から困ることになります。
SWELLを代理購入したい人は誰なのか
SWELLの代理購入を考えているのは、ざっくりいうと次のような人たちです。
- フリーランスのWeb制作者
- 少人数の制作会社の担当者
- 家族や知人のサイト制作を手伝っている個人ブロガー
- 「SWELLで作ってほしい」とだけ伝えて、詳しい仕組みは任せたいクライアント
立場が違うと、何を優先したいかも少しずつ変わります。
制作側なら「管理をまとめてラクにしたい」「できれば自分のアカウントで一括管理したい」と考えがちですし、依頼側は「自分がテーマの権利を持っている状態にしたい」「制作者が変わっても困らないようにしておきたい」と思うはずです。
このあと、立場ごとにSWELLの代理購入がどう絡んでくるのか、具体的なケースで整理していきます。
SWELLを代理購入してよいケース・ダメなケースを整理する

ここでは、「どこまでなら問題なくて、どこからが危ないラインなのか」を、具体的な例に落として見ていきます。SWELLの代理購入についてなんとなく不安があるのは、この線引きがはっきりしていないからだと感じています。
SWELLを自分のサイトで使い回す場合(代理購入ではないけれど重要)
まずは、純粋に自分のサイトをいくつも持っているパターンです。
- 自分名義のブログを複数運営している
- 自社でいくつかメディアを立ち上げている
こうした「自分がオーナーとして運営しているサイト」に、正規購入したSWELLをインストールして使い回すのは、一般的な複数サイト利用の範囲に収まります。
一方で、次のようなケースは要注意です。
- 書類上は自分のサイトということにしているが、実態はクライアントの事業をそのまま載せているだけ
- 名義だけ制作側のサイトにしておいて、実際の運営や収益は別の人に任せている
このあたりは、表面的な名義だけで判断するとグレーになりやすいので、「実際にサイトの所有者なのは誰か」という視点で考えておくと良いです。
クライアントサイトをSWELLで作るときの代理購入ルール
多くの方が一番悩みやすいのが、「クライアントからSWELLで作ってほしいと言われたとき、テーマをどう用意するか」という部分だと思います。
代表的なパターンを表にまとめると、こんな感じです。
| ケース | 支払う人 | ライセンス名義 | 代理購入としての扱い |
|---|---|---|---|
| クライアントが自分で公式から購入 | クライアント | クライアント | 代理購入ではない(もっとも分かりやすく安全) |
| 制作側がクライアントのメールアドレスで代行購入 | クライアント、または制作側が立替 | クライアント | 正しい意味での代理購入(名義はクライアント側) |
| 制作側のアカウントで購入し、複数クライアントサイトに利用 | 制作側 | 制作側 | 条件次第では問題になりやすいので慎重に考えるべき |
個人的には、「原則としてクライアント本人にSWELLを購入してもらう」のが一番シンプルでおすすめです。
クライアント名義で購入してもらっておけば、テーマのアップデートやライセンスに関する権利がクライアント側にあると、はっきり説明できます。
クレジットカードが使えないなどの事情でクライアント側での決済が難しい場合だけ、「クライアントの名義で、制作者が購入手続きを代行する」という形で、代理購入を検討すると良いと思います。
友人・知人・家族サイトにSWELLを入れるときの注意点
「お金はもらっていないけれど、家族のブログにSWELLを入れてあげたい」「友達のサイトを趣味で手伝っている」といったケースもよくあります。
この場合も、考え方のベースはクライアント案件と同じです。
- 誰が長期的にそのサイトを管理するのか
- テーマのアップデートや通知を誰が受け取るのか
今は好意で全部自分がやっているとしても、将来そのサイトから手を引いたときに、残された人が困らない形になっているかどうかをイメージしておくと安心です。
できれば、SWELLのライセンスやアカウント情報は、そのサイトの持ち主本人が管理できる状態にしておくのが無難です。
安心・安全なSWELL代理購入のやり方3ステップ

ここからは、実際にSWELLの代理購入をするときに、どんな流れで進めると安全かをステップごとに整理します。制作側の方が「実務でそのままチェックリストとして使える」ようなイメージで読んでもらえるとうれしいです。
ステップ1:クライアントに直接購入してもらうパターン(推奨)
一番トラブルが少ないのは、代理購入をしないで、クライアント自身にSWELLを正規ルートから購入してもらう方法です。
このとき、制作側がサポートできることは、例えば次のような内容です。
- SWELLの購入ページのURLを共有する
- どのメールアドレスで登録するのが良いかアドバイスする
- 購入が完了したら、ダウンロード方法や必要な情報を一緒に確認する
メリットとデメリットを、ざっくり整理してみます。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| クライアントによる直接購入 | ライセンスの名義がクライアント側で明確。テーマ更新やサポートもクライアントが自分で受けられる。 | オンライン決済に慣れていない人には少しハードルが高い。手続きの手間はクライアント側にかかる。 |
実務では、ビデオ通話で画面共有をしながら一緒に購入手続きを進めると、クライアントの不安もかなり減ります。
この方法であれば、そもそもSWELLの代理購入という問題が発生しないので、基本の選択肢として提案してみる価値は大きいです。
ステップ2:どうしてもSWELLを代理購入する場合の進め方
クライアント側でカード決済が難しいなどの理由で、制作側がSWELLを代理購入することもあると思います。
その場合に意識しておきたいポイントは、次の通りです。
- 登録に使うメールアドレスは、必ずクライアントのものにする
- 購入が完了したら、アカウント情報やマイページへのログイン方法をクライアントにしっかり渡す
- 制作側のPCやメモ帳に、むやみにパスワード類を残しすぎないようにする
口頭で「やっておきました」と伝えるだけでなく、チャットやメールで簡単なメモを残しておくと、お互いに安心です。
例えば、「今回のSWELLは〇〇さん名義で購入し、アカウント情報はこのメールアドレスに届いています」といった一文を残しておくだけでも、後から確認しやすくなります。
ステップ3:ライセンス情報の引き継ぎと保管ルールを決める
SWELLの代理購入で本当に多いトラブルが、「担当者が変わったタイミングで、誰もライセンス情報を知らない」というケースです。
誰かのメールボックスだけに情報が眠っていて、後任の人がマイページに入れない、というのはよく聞く話です。
そうならないために、SWELLの代理購入をしたときは、最初から「ライセンス情報の取り扱いルール」を決めておくのがおすすめです。
| チェック項目 | やること |
|---|---|
| アカウント名義 | クライアントの会社名または個人名になっているか確認する。 |
| 登録メールアドレス | クライアントが普段から使っている、担当者が変わっても引き継ぎできるアドレスか確認する。 |
| ログイン情報の共有方法 | パスワード管理ツールなどを使い、安全な形で共有するルールを決める。 |
| 契約終了時の扱い | 制作契約が終わるときに、誰が何を引き継ぐのかを文章で残しておく。 |
ちょっとしたひと手間ではありますが、ここまで決めておくと、SWELLの代理購入が絡む案件でも、あとからバタバタしにくくなります。
怪しいSWELL代理購入サービスの見分け方とリスク

ここからは、注意しておきたい「怪しげなSWELLの代理購入サービス」について触れておきます。「正規価格よりかなり安く提供します」「データを渡すだけなのでお得です」といった文言を見かけたことがある人もいるかもしれません。
こういうSWELL 代理購入サービスは危険かもという特徴
次のような特徴があるサービスは、かなり警戒したほうが良いです。
- 公式の販売価格から見て、明らかに不自然な安さになっている
- 「SWELLの本体データをお渡しするだけ」といった説明が中心になっている
- ライセンス名義やアップデートの受け方について、ほとんど説明がない
- 運営者情報があいまいで、問い合わせ先もよく分からない
この手のサービスは、「正規の代理購入」ではなく、単なるコピーの横流しに近い場合もあります。
さらに悪いケースだと、改変されたテーマファイルに余計なコードが仕込まれていて、サイトの安全性そのものが損なわれてしまう可能性もゼロではありません。
SWELL 代理購入が安全な販売ルートかどうかを見極める
SWELLを入手するときは、「誰が販売しているのか」「どんな説明がされているのか」をしっかり見ることが大切です。
代表的な販売ルートを、ざっくり整理してみます。
| 販売ルート | 安心度 | 特徴 |
|---|---|---|
| SWELLの公式サイト | 高い | もっとも分かりやすく安全。正規ライセンスでアップデートやサポートも受けられる。 |
| 正規の提携サービスやサーバー経由 | 高い | サーバーとのセットなどで案内されることがある。ライセンスの扱いが説明されている。 |
| クラウドソーシング上の「テーマ導入代行」「代理購入」出品 | まちまち | きちんとした説明をしている人もいる一方で、グレーな内容の出品もある。内容をよく読む必要がある。 |
| 個人の「激安SWELL販売」などのサイト | 低い | 不正コピーの可能性が高く、ライセンスやセキュリティの面でもリスクが大きい。 |
「どこで買ったらいいか分からない」という場合は、素直に公式サイトか、信頼できる提携先から購入するのが一番です。
短期的な安さだけを見て怪しいSWELLの代理購入に手を出してしまうと、後でテーマを入れ替えたり、サイトを作り直したりと、余計なコストがかかる可能性があります。
契約とお金まわりでトラブルを避けるコツ(SWELL代理購入編)

ここでは少し実務寄りに、SWELLの代理購入を前提としたときの「お金の書き方」と「契約の書き方」のポイントを整理します。制作側の人が読むことを想定していますが、クライアント側が「相手にどう伝えれば良いか」を考えるうえでも役立つ内容だと思います。
見積書・請求書でのSWELLの書き方の例
SWELLの代理購入が絡む案件では、「テーマ代をどのように書くか」で悩むことが多いです。
あいまいにまとめてしまうと、後から「この金額は何の費用だったのか」が分かりにくくなります。
分かりやすさを優先するなら、例えば次のような書き方があります。
- 「SWELLテーマライセンス代(〇〇様名義で購入)」
- 「SWELL代理購入代行(テーマ実費+代行手数料)」
制作作業の費用と、テーマの実費を分けて書いておくと、クライアント側も納得しやすくなります。
契約書に入れておきたいSWELL 代理購入のポイント
小さな案件であっても、簡単な業務委託契約書や覚書を作るときに、SWELLの代理購入まわりを一行でも盛り込んでおくと安心です。
例えば、次のような内容を含めるイメージです。
- SWELLのライセンス名義はクライアントに帰属すること
- 制作完了後も、クライアントがテーマのアップデートを受けられる状態にしておくこと
- 制作側がSWELLを代理購入する場合、その方法と費用の考え方
とてもラフな例ですが、雰囲気としてはこんな感じです。
「本件サイトに使用するWordPressテーマ『SWELL』のライセンスは、クライアントに帰属するものとします。制作側がクライアントの名義でSWELLの代理購入を行う場合であっても、購入後に必要なアカウント情報をクライアントへ引き渡し、クライアントがテーマのアップデートを受けられる状態を維持します。」
もちろん、きちんとした契約文を作るときは専門家のチェックがあるとさらに安心ですが、考え方としてはこのような方向性になります。
よくある質問(SWELL 代理購入に関するQ&A)

ここからは、私が相談を受けることが多いSWELLの代理購入に関する質問を、Q&A形式でまとめておきます。
Q1. SWELLを代理購入した場合、ライセンスは誰のものになりますか?
A. SWELLを代理購入した場合でも、ライセンスが誰のものかは「どの名義で購入したか」で決まります。
クライアントの名前とメールアドレスでSWELLを購入していれば、そのライセンスはクライアントのものとして扱えます。
一方で、制作者自身のアカウントを使い、複数のクライアントサイトに同じ情報でSWELLを入れていると、「制作者のライセンスを他人のサイトに持ち込んでいる」という状態に近くなります。
SWELLの代理購入をするなら、「サイトの持ち主の名義でライセンスを持ってもらう」という考え方を基本にしておくと良いです。
Q2. すでに怪しいSWELL 代理購入サービスを使ってしまいました。どうすればいいですか?
A. まずは、今使っているSWELLが正規ライセンスなのかどうかを、落ち着いて確認するところから始めましょう。
- どのサイト経由で申し込んだのか
- SWELLの公式マイページに、自分のメールアドレスでログインできるか
- WordPressの管理画面で、テーマの更新通知がきちんと届いているか
これらをチェックして、「やっぱり怪しいな」と感じるようであれば、公式ルートから改めてSWELLを購入し、正規版で入れ直すことを検討してみてください。
短期的には二重でお金を払うことになってしまうかもしれませんが、長期的な安心感やサイトの安全性を考えると、その方が結果的にプラスになるケースも多いです。
Q3. 自社で1回SWELLを買って、複数のクライアントサイトに入れるのはアリですか?
A. 自社が運営しているメディアにSWELLを複数入れることと、クライアントのサイトに同じライセンスを使い回すことは、性質が違います。
自社でオーナーとして運営しているサイトであれば、「自分のライセンスを自分のサイトに使い回している」という形になりますが、クライアント案件の場合は、サイトの所有者も収益の受け取り先もクライアント側です。
そのため、クライアントサイトに自社名義のSWELLを使い回すと、ライセンスの実態と名義にズレが出ます。
クライアント案件では、「クライアント側でライセンスを持ち、制作側は導入と設定を担当する」という役割分担にしておくと、SWELLの代理購入まわりのトラブルをかなり減らせます。
まとめ:SWELL 代理購入で迷わないために押さえておきたいポイント
ここまでのポイントを整理しておきます
- SWELLは買い切りで複数サイトに使えるが、「誰のサイトで、誰のライセンスか」を意識しないと、あとでトラブルになりやすい。
- 最もシンプルで安心なのは、代理購入をせず、クライアントやサイト所有者本人に正規ルートからSWELLを購入してもらう形にすること。
- どうしても代理購入が必要な場合は、メールアドレスや名義をサイトの持ち主側にして、購入後すぐにアカウント情報を渡す。
- 不自然に安いSWELLの代理購入サービスは、不正コピーやセキュリティリスクの可能性があるため、販売ルートと説明内容をよく確認する。
- 見積書や契約書に、SWELLのライセンスの帰属や代理購入の方法を書き添えておくと、制作側・依頼側の双方にとって安心材料になる。
今日できる最初の一歩として、もしあなたが制作側であれば、「これまで自分がどのようにSWELLを導入してきたか」を一度振り返ってみてください。
- 誰の名義でライセンスを取っているか
- 代理購入をする場合、どこまで説明しているか
- 引き継ぎやアカウント情報の扱いが分かりやすいか
このあたりを整理するだけでも、SWELLの代理購入に関する不安はかなり減ります。
クライアント側としてこの記事を読んでいるのであれば、「SWELLは誰の名義で購入するのか」「ライセンスは誰が管理するのか」を、一度制作をお願いする相手に聞いてみてください。
それが、安心してサイト運営を続けていくための、最初の一歩になるはずです。




