WordPressにおすすめのレンタルサーバー5選｜個人サイト向けの選び方

WordPressでブログやサイトを始めようと思って調べると、レンタルサーバーが多すぎて「結局どこを選べばいいの？」と混乱しますよね。

結論から言うと、「自分の目的と予算に合う共用レンタルサーバーを、2～3社に絞って素直に選ぶ」のが、一番失敗しにくい方法です。

ここからは、私の実体験も交えながら、WordPress用のレンタルサーバーについて分かりやすく整理していきます。

wordpressで使うレンタルサーバーのおすすめを決める前に全体像を整理しよう

WordPressとレンタルサーバーの関係をイメージしよう

WordPressは、ブログやサイトを動かすための「ソフト」です。

パソコンに入れるソフトと同じで、WordPressを動かすには置き場所が必要で、その置き場所がレンタルサーバーです。

もう少しイメージしやすくするために、よくある例えで整理してみます。

要素	イメージ
レンタルサーバー	インターネット上の「土地・建物」
ドメイン	その土地の「住所（〇〇.comなど）」
WordPress	建物の中身・内装・お店の設備

この3つがそろうことで、あなたのWordPressサイトがインターネット上に公開されます。

無料ブログサービスと違い、レンタルサーバーとドメインは自分で契約する必要がありますが、一度仕組みを知ってしまえばそこまで難しくありません。

レンタルサーバーの種類と初心者向けの選び方

レンタルサーバーにはいくつか種類がありますが、WordPress初心者が実際に選ぶべきなのは、ほぼ「共用サーバー」です。

違いを表にしてみます。

サーバーの種類	ざっくりしたイメージ	メリット	デメリット	初心者向きか
共用サーバー	大きなマンションの1室を借りる	料金が安く、設定もほぼお任せ	同じサーバー内の他サイトの影響を受けることもある	◎
VPS	部屋の中を自由に改造できるマンション	自由度が高く、サーバーの勉強にもなる	自分で設定する部分が多く、難易度が高い	△
専用サーバー	一軒家を丸ごと借りる	性能も自由度も高い	料金が高く、完全に上級者・法人向け	×

最初のうちは、深く考えなくて大丈夫です。

WordPress対応の共用レンタルサーバーを選べばOKで、この記事で紹介するサーバーもすべてそのタイプです。

wordpressにおすすめのレンタルサーバーを選ぶ5つの基準

失敗しないための5つのチェックポイント

WordPressで使うレンタルサーバーを選ぶとき、特に大事だと感じているポイントをまとめると、次の5つです。

基準	何を見るか	目安・ポイント
料金	月額料金・初期費用	個人ブログなら月1,000円前後までが目安
表示速度	サーバーの速さ・仕組み	表示が遅いと読者がすぐ離脱してしまう
安定性	サーバーの稼働率・運営実績	落ちにくさや長年の実績に注目
使いやすさ	管理画面・WordPress簡単インストール	初心者ほど「クイックスタート」があると楽
サポート	サポート窓口の種類	メールだけでなくチャットや電話があると安心

この5つのうち、どれを優先したいかで、あなたにとっての「おすすめのレンタルサーバー」が変わってきます。

基準1：料金とプランの選び方

多くのレンタルサーバーには、ライト・スタンダード・プレミアムのように複数のプランがあります。

個人ブログや小さめのホームページなら、一番安いプランか、その一つ上のプランで十分なことがほとんどです。

• 月額数百円～1,000円台くらいが、個人利用の第一候補
• 最初は安めのプランでスタートし、アクセスが増えてきたら上位プランに変更する
• いきなり高いプランにするより、必要になってから上げたほうが無駄が少ない

私も最初から高いプランで始めたことがあるのですが、アクセスが少ないうちは正直もったいなく感じました。

基準2：表示速度と安定性

サイトの表示が遅いと、どれだけいい記事を書いても、読者は待ってくれません。

またサーバーがよく落ちると、せっかくのアクセスや売上のチャンスを逃すことになります。

WordPressはテーマやプラグインの組み合わせによっても重くなりがちなので、サーバー側はできるだけ余裕のあるものを選んでおくと安心です。

基準3：WordPressの使いやすさ

WordPress初心者ほど「使いやすさ」は重要です。

クイックスタートを使うと、ドメイン設定やデータベースの作成など、ややこしい部分をまとめて自動でやってくれます。

私も最初は手動インストールで四苦八苦しましたが、そのあとクイックスタートを使ったときは「最初からこれで良かった…」と本気で思いました。

基準4：セキュリティとバックアップ

WordPressサイトは、世界中からアクセスされるので、セキュリティ対策も外せません。

• 無料SSL（https）がワンクリックで設定できるか
• 自動バックアップ機能があるか
• バックアップからの復元が、管理画面から自分でできるか

特にバックアップは「もしものときの保険」です。

プラグインの不具合や自分の操作ミスでサイトが真っ白になっても、バックアップから簡単に戻せるサーバーなら、精神的なダメージがかなり減ります。

基準5：サポート体制と運営会社の信頼性

分からないことやトラブルが起きたとき、相談できるサポートがあると本当に助かります。

私も、サーバー設定でつまずいたときにチャットサポートに相談して、その場で解決できた経験があります。

こういう安心感は、数字には出ませんが、WordPressで長くサイト運営をしていくうえでかなり大きいです。

WordPressレンタルサーバーのおすすめ5選【代表的なサービス】

おすすめ5社のざっくり比較表

まずは、それぞれのサーバーの特徴をざっくり比較してみましょう。

サーバー名	特徴のイメージ	向いている人
エックスサーバー	安定性と総合力が高い定番	本気でブログやサイトを育てたい人
ConoHa WING	表示速度が速く、管理画面も使いやすい	速度重視・複数サイト運営をしたい人
ロリポップ！	コスパ重視で安いプランから始められる	とにかく低コストで始めたい人
さくらのレンタルサーバ	老舗ならではの安心感と安定感	長く落ち着いて運営したい人
mixhostなど高機能系	高速・多機能で上級者にも人気	高機能な環境を使いこなしたい人

ここに挙げたサーバーは、WordPress向けのプランが用意されていて、初心者でも使いやすいものばかりです。

エックスサーバー：総合力でwordpressにおすすめの定番

エックスサーバーは、WordPress向けレンタルサーバーとして長く使われている定番サービスです。

• 表示速度・安定性・サポートのバランスが良い
• WordPress簡単インストールやクイックスタートに対応
• ユーザー数が多く、ネット上の情報や解説記事が豊富

私自身も、いちばん長く使っているサーバーはエックスサーバーです。

複数サイトをまとめて運営しても安定して動いてくれるので、「迷ったらここ」という選び方をしやすいサービスだと思います。

こんな人に向いています。

• ブログやアフィリエイトをしっかり育てていきたい人
• 将来的に複数サイトを運営する予定がある人
• できるだけトラブルの少ないサーバーを選びたい人

ConoHa WING：表示速度にこだわる人におすすめ

ConoHa WINGは、速度と使いやすさで人気を集めているレンタルサーバーです。

私が触ってみた感想としても、画面の操作が軽く、初めてでも迷いにくい印象でした。

画像が多めのデザインや、LP（ランディングページ）を量産したい人にも向いています。

こんな人におすすめです。

• 表示スピードを特に重視したい人
• 複数サイトをサクサク運営したい人
• 新しめの管理画面が好きで、操作性も大事にしたい人

ロリポップ！：とにかく安くWordPressを始めたい人向け

ロリポップ！は、料金の安さが大きな魅力のレンタルサーバーです。

• 月額数百円台のプランからスタートできる
• WordPress簡単インストールに対応している
• 上位プランにすると、表示速度もかなり改善される

私が学生のころ、初めて契約したのもロリポップ！でした。

「まずは趣味ブログから試してみたい」「続けられるか分からないから、最初は安く始めたい」という人にぴったりです。

こんな人に向いています。

• 趣味ブログや日記を気軽に始めたい人
• サーバー費用をできるだけ抑えたい人
• 将来、本格的に伸びてきたらプランアップや乗り換えを検討してもいい人

さくらのレンタルサーバ：落ち着いて長く運営したい人向け

さくらのレンタルサーバは、昔からある老舗のレンタルサーバーです。

• 料金が比較的安く、長年サービスが続いている安心感
• 派手さはないものの、堅実で安定した運用に向いている
• WordPressも問題なく動き、シンプルなサイト運営に向く

私の感覚では、「派手なキャンペーンは少ないけれど、実家のような安心感があるサーバー」というイメージです。

企業のコーポレートサイトや、個人事業主のホームページにもよく使われています。

こんな人におすすめです。

• 個人事業や店舗のホームページを作りたい人
• 大きなトラブルなく、腰を据えてサイトを運営したい人
• 価格と安定性のバランスを大事にしたい人

その他の選択肢：高機能系や海外色のあるサーバー

mixhostなどの高機能サーバーや、海外にも拠点があるホスティングサービスをWordPressに使う人もいます。

• とにかく速さや機能の多さを求める人向け
• サーバー設定を細かくいじるのが好きな人にも向いている
• 仕様やプランが少し難しく感じることもある

こういったサーバーは、WordPressに慣れてきてから乗り換えるのも一つの手です。

最初から上級者向けに挑戦するよりも、ここまで紹介した共用レンタルサーバーの王道どころから始めたほうが、途中で心が折れにくいと思います。

目的別に見るWordPressレンタルサーバーの選び方

タイプ別おすすめ早見表

まずは、よくあるパターン別に、サーバーの選び方を一覧にしてみます。

タイプ	おすすめの方向性	理由
副業ブログ・アフィリ中心	エックスサーバー or ConoHa WING	長く育てるので、速度と安定性を重視したい
趣味ブログ・日記	ロリポップ！の手頃なプラン	低コストで気楽に始められる
個人事業・店舗サイト	エックスサーバー or さくら	信頼性と安定性を重視したい
複数サイトを量産	ConoHa WING or エックスサーバー	複数ドメイン運用がしやすく、性能も十分
上級者・こだわり派	mixhostなど高機能系	高速かつ多機能な環境を活かしやすい

自分がどのタイプに近いか、ざっくりイメージしながら読み進めてみてください。

副業ブログ・アフィリエイトを始めたい人

副業ブログやアフィリエイトで収益を狙いたい人は、サーバー選びをケチりすぎないほうが結果的に楽です。

このタイプの人には、総合力の高いエックスサーバーか、速度に強いConoHa WINGをおすすめします。

月額費用はやや高めになりますが、そのぶんストレスが減り、作業に集中しやすくなります。

趣味ブログ・日記を書きたい人

「まずはWordPressを触ってみたい」「日記や雑記ブログを書いてみたい」という人は、コスパ重視で選んでも大丈夫です。

• アクセスが爆発する可能性はそこまで高くない
• まずはWordPressの操作に慣れたい
• 続けられるかまだ分からない段階

この場合は、ロリポップ！の手ごろなプランからスタートするのも良い選択です。

続けられそうだなと思ったら、途中でプランアップしたり、別のサーバーに引っ越したりもできます。

個人事業・店舗サイトを作りたい人

美容室、整体院、飲食店、士業など、仕事用のサイトを作りたい場合は、より強く信頼性を意識したいところです。

• お問い合わせフォームや予約機能を使うことが多い
• サイトが落ちていると、そのまま売上に影響してしまう
• 名刺やチラシにURLを載せるので、安定して表示されてほしい

このタイプには、エックスサーバーか、さくらのレンタルサーバをおすすめします。

どちらもビジネス用途のサイトで広く使われていて、落ち着いた運用との相性が良いサーバーです。

制作会社・フリーランスで案件サイトを作る人

クライアントワークでWordPressサイトを作る人は、「自分だけが使いやすい」ではなく、「クライアントも運用しやすい」ことが大事です。

• 管理画面が分かりやすく、クライアントに渡したあとも迷いにくいか
• 複数サイトをまとめて管理しやすいか
• サポートに問い合わせやすいか

エックスサーバーやConoHa WINGは、このあたりのバランスが良く、クライアントにも提案しやすいサーバーです。

私も、案件によってはこの2つのどちらかを提案することが多く、後で運用の相談を受けたときも対応しやすいと感じています。

申し込みからWordPressインストールまでの流れ

WordPress用レンタルサーバー申し込みのステップ

レンタルサーバーの申し込みは、どの会社もだいたい次のような流れです。

ステップ	やること	ポイント
1	サーバー会社を決める	この記事の中から候補を2～3社に絞る
2	プランを選ぶ	個人なら一番安いか一つ上のプランで十分なことが多い
3	アカウント情報を入力	よく使うメールアドレスを登録し、控えも残しておく
4	支払い方法を登録	クレジットカードなどを設定しておくと更新もスムーズ
5	申し込み完了メールを確認	ログイン情報は必ずメモかパスワード管理ツールに保存

画面の案内に沿って進めれば大きく迷うことはないので、「一度やってみれば意外とすぐ終わる」と感じるはずです。

ドメイン取得とサーバーへの設定

ドメインは、あなたのサイトの「住所」です。

「example.com」のような形で、自分のサイト名や屋号に合うものを考えていきます。

• サーバー会社と同じ運営元でドメインを取ると、設定が楽なことが多い
• サーバーの申し込みと同時にドメインも取得できるプランだと、手間が減る
• ドメイン名はできるだけ短く、覚えやすいものを選ぶ

ドメインを取得したら、サーバーの管理画面で「このサーバーでこのドメインを使う」という設定をします。

クイックスタート機能を使う場合、このあたりも自動で設定してくれることが多く、初心者にとってはかなり助かるポイントです。

WordPressをインストールしてログインするまで

サーバーとドメインの準備ができたら、いよいよWordPressのインストールです。

多くのレンタルサーバーには、WordPress簡単インストール機能が用意されています。

チェック項目	できたらチェック
サーバーに管理用アカウントでログインできたか	□
ドメインをサーバーに追加できたか	□
WordPress簡単インストールの画面を開けたか	□
サイトタイトル・ユーザー名・パスワードを入力できたか	□
WordPress管理画面（ダッシュボード）にログインできたか	□

ここまでできれば、「WordPressサイトの土台づくり」は完了です。

あとはテーマやプラグインを入れて、自分のサイトを少しずつ育てていくだけです。

よくある質問｜WordPressレンタルサーバーのQ&A

Q1. 無料サーバーでWordPressを動かすのはアリですか？

A. 完全に趣味で少し試す程度ならアリですが、メインのサイトとして使うなら、私はあまりおすすめしません。

• 広告が勝手に表示されることがある
• 容量や転送量に厳しい制限がある場合が多い
• サービス自体が終わってしまう可能性もゼロではない

仕事用や収益化を考えたサイトなら、共用の有料レンタルサーバーを選んだほうが、長い目で見ると安心です。

Q2. WordPress用レンタルサーバーの乗り換えはむずかしいですか？

A. 初めてだと少しハードルを感じるかもしれませんが、今はサーバー側で移行ツールを用意しているところも増えています。

• WordPressのデータを丸ごと引っ越す移行プラグインがある
• 新しいサーバー側で移行代行サービスを提供していることもある
• メールや独自ドメインの設定など、細かい部分の確認は必要

とはいえ、最初から「どうせあとで乗り換えるから」と割り切って安すぎるサーバーを選ぶより、この記事で紹介した中から長く使えそうなサーバーを選ぶほうが、結果的には楽だと感じています。

Q3. どのタイミングで上位プランに切り替えればいいですか？

A. 明確な基準はありませんが、次のようなサインが出てきたら検討時です。

• 管理画面の表示が明らかに重くなってきた
• アクセスが集中する時間帯に表示が遅く感じる
• 画像や動画コンテンツが増え、ディスク容量がギリギリになってきた

こうした状況になったら、同じサーバー内で一つ上のプランに変更したり、より性能の高いサーバーに移行したりするタイミングだと考えてみてください。

まとめ｜あなたにとってのWordPressレンタルサーバーの選び方

最後に、この記事でお伝えしてきたポイントを簡単に振り返ります。

今日からできる最初の一歩としては、次の流れをおすすめします。

• この記事に出てきたサーバーの中から、気になる2～3社をメモする
• それぞれの公式サイトで、料金プランとWordPress向けの機能をざっとチェックする
• 「ここなら続けられそうだな」と感じた1社を選び、共用レンタルサーバーのプランに申し込んでみる

サーバーを一社に決めて申し込んでしまえば、あとはWordPressの管理画面から記事を書くだけです。

最初の一歩は少しドキドキしますが、その一歩さえ踏み出してしまえば、あなたのサイト作りはもう始まっています。