毎日コツコツ書いているのに、ブログの記事数が増えてもPVや収益が思ったほど伸びず、モヤモヤしていませんか。
検索で「ブログの記事数の目安」を調べる一方で、「ブログの記事数は関係ない」という話も目にして、「結局どっちなんだよ…」と感じている方も多いはずです。
結論からいうと、「記事数そのものは検索順位を決める直接の要因ではないけれど、戦略とセットで考えるなら、やっぱりある程度の本数は必要」です。
ブログの記事数の目安は?ざっくり全体像から押さえよう

まずは「ブログの記事数の目安って、そもそも何のために知りたいんだっけ?」というところから整理してみましょう。この記事では、先に全体像を押さえてから、「記事数は関係ない」と言われる理由をほどいていきます。
ブログ記事数の目安が気になる3つの理由(表あり)
私も最初のころは、「どれくらい書けば人が来るんだろう…」と不安で、いろいろな情報をあさっていました。
多くの人がブログの記事数の目安を知りたくなる理由は、おおよそ次の3つに集約できます。
| 理由 | よくある悩みの言葉 | 本音・背景 |
|---|---|---|
| 努力量を知りたい | 「何記事くらい書けば結果が出ますか?」 | どれくらい頑張ればいいか先が見えず、途中で折れそうになる |
| 今の状態を確認したい | 「もう◯記事あるのに伸びない…」 | 自分のブログが遅れているのか順調なのか、感覚がつかめない |
| やる気の指標がほしい | 「とりあえず◯記事を目標にすればいい?」 | 数字のゴールがあったほうが、日々のモチベーションを保ちやすい |
ここで大事なのは、「目安=保証ではない」ということです。
同じ50記事でも、検索意図をきちんと押さえた記事が並んでいるブログと、ほぼ日記のような記事ばかりのブログでは、結果がまったく違います。
だからこそ、ブログの記事数の目安だけを切り取って信じるのではなく、「どんな記事を何本そろえるか」までセットで考える必要があります。
記事数を増やせば必ず伸びるわけではないが、ゼロでは戦えない
よくあるフレーズに「ブログの記事数は関係ない」というものがありますが、これは「記事数が多ければそれだけで勝てるわけではない」という意味であって、「少ない記事数のままでいい」という話ではありません。
私がいろいろなブログを見てきたざっくりした感覚では、こんなイメージです。
- 0〜10記事:まだ検証もできず、アクセスもほとんどない準備段階
- 20〜30記事:検索から少しずつアクセスが入り始めるライン
- 50〜70記事:ブログの骨格が見え、伸びる記事と伸びない記事が分かれてくる
- 100〜150記事:リライトや導線設計をしながら、PVや収益を安定させていく段階
もちろん、テーマやライバル状況によって例外はいくらでもあります。
ただ、ほとんど記事がない状態で「記事数は関係ないから、この本数のままでいいや」と言ってしまうと、そもそも勝負の土俵に上がれていないケースが多いです。
ここから、もう少し具体的に「目安」をフェーズ別に分解していきます。
ブログの記事数の目安をフェーズ別に整理してみる

次に、ブログの成長を「フェーズ」で区切りながら、現実的な記事数の目安と、その時期に意識したいポイントを整理していきます。自分のブログが今どのあたりにいるのか、イメージしながら読んでみてください。
フェーズ別のブログ記事数の目安とやること一覧
まずは、ざっくりとフェーズ別の全体像を表で見てみましょう。
| フェーズ | 記事数の目安 | ブログの状態 | この時期の優先順位 |
|---|---|---|---|
| 立ち上げ期 | 0〜20記事 | 検索からほとんど読まれていない | 書く習慣づくりと、土台になる記事を増やす |
| 成長期 | 20〜50記事 | 一部の記事が検索から読まれ始める | キーワード選定と記事の質を安定させる |
| 拡張期 | 50〜100記事 | アクセスの山谷が見え始める | カテゴリーのバランスと内部リンクを整える |
| 安定期 | 100〜150記事〜 | 伸びる記事・伸びない記事がはっきりする | リライト・統合・削除で全体の質を底上げ |
フェーズが進むほど、単純に記事数を増やすのではなく、「どの記事をどう改善するか」「どうつなげるか」といった構造の比重が大きくなっていきます。
ブログの記事数の目安を考えるときは、「今のフェーズに合った本数」と「その本数に到達するまでに、何を優先してやるか」をセットで考えるのがおすすめです。
立ち上げ期(0〜20記事):まずは「書く筋トレ」を優先
立ち上げ期にいきなり「記事数は関係ないから、1記事を完璧に作り込めばOK」と考えてしまうと、たいてい筆が止まります。
書くことにまだ慣れていない段階では、時間をかけてもクオリティが劇的に上がるわけではないからです。
このフェーズで意識したいのは次の3つです。
- まずは20記事を目安に、書く習慣と基本的な構成に慣れる
- 1記事に全部詰め込まず、「1記事1テーマ」で短くてもいいから最後まで書き切る
- 書いた記事は「あとで必ずリライトする前提」と割り切る
私も最初のブログでは、最初の10記事を読み返すと肩を抱えたくなるレベルでしたが、それでも量をこなしたからこそ、「自分はどんなジャンルなら続けやすいか」「どのくらいのペースで書けるか」が見えてきました。
成長期(20〜50記事):キーワードと質を安定させる
20〜50記事くらいになってくると、検索経由のアクセスが少しずつ入ってきます。
このタイミングで意識したいブログの記事数の目安は、「ただ本数を増やすのではなく、同じカテゴリ内の記事をバランスよく増やすこと」です。
この時期にやっておきたいことは次の通りです。
- 狙いたいキーワードを、カテゴリごとにざっくりリストアップする
- 同じ悩みを解決する記事が重複しないようにする(カニバリを避ける)
- 狙うキーワードで実際に検索し、上位の記事から「読者が何を知りたいのか」をメモする
新規記事を書きながら、「さすがにこれはひどいな…」という記事だけ少しずつ手直ししていくと、後からの本格的なリライトもだいぶ楽になります。
拡張期〜安定期(50〜150記事):記事数より「構造と導線」重視へ
50〜100記事を超えてくると、「とりあえず記事を増やす」だけでは伸びにくくなります。
この段階で意識したいのは、次のような視点です。
- カテゴリーごとの記事数のバランスはどうか
- 関連記事同士が内部リンクできちんとつながっているか
- 収益につながる記事(レビュー・比較・サービス紹介など)への導線があるか
ここまで来ると、「記事数が増えたから伸びた」というより、「構造と導線を整えたから伸びた」という感覚に近くなります。
この辺りで「記事数は関係ない」という言葉の意味が、肌感として分かってくる人も多いはずです。
ブログの記事数は関係ないと言われる本当の理由

次は、「ブログの記事数は関係ない」とよく言われる背景を、検索の考え方から整理していきます。ここが分かると、記事数の目安に振り回されることがぐっと減ります。
SEO的に見ると、記事数は“直接”の順位要因ではない
検索エンジンの仕組みをざっくり噛み砕くと、次のようなイメージになります。
| 要素 | 順位への影響 | 記事数との関係 |
|---|---|---|
| コンテンツの質 | 非常に大きい | 読者の悩みをどれだけ解決しているかが最重要 |
| 検索意図とのマッチ度 | 非常に大きい | キーワードに対して内容がズレていると評価されにくい |
| サイト構造・内部リンク | 中〜大 | 必要な情報にたどり着きやすいかどうか |
| ページ数(記事数) | 間接的 | 多ければいいわけではなく、質次第では逆効果もあり得る |
つまり、「記事数を増やしたら自動的に順位が上がる」という単純な仕組みではありません。
むしろ、中身の薄い記事を大量に増やしてしまうと、ブログ全体の評価が下がることすらあります。
これが、「ブログの記事数は関係ない」と言われる大きな理由のひとつです。
それでも“ある程度の本数”が必要な3つの理由
一方で、「1記事だけで長期的に戦い続ける」というのも現実的ではありません。
最低限のブログの記事数の目安が必要になる主な理由は、次の3つです。
- 試せるキーワードの数が増え、データがたまる
- 関連する記事同士を内部リンクでつなぎ、読者の回遊を生み出せる
- 同じジャンルの記事が増えることで、ブログ全体の専門性を伝えやすくなる
イメージとしては、「記事数はガソリン、記事の質や構造はエンジンやハンドル」のようなものです。
ガソリンがまったくない状態ではそもそも走れませんが、ガソリンだけ入れても、エンジンやハンドルがボロボロだとどこにも行けません。
「記事数は関係ない」というメッセージは、「ガソリンだけ入れても意味がないから、エンジンもちゃんと整えよう」という話に近いと考えてもらえるとイメージしやすいと思います。
記事数が多いのに読まれないブログの共通点

ここからは、実際に私が見てきた「記事数は多いのに結果が出ていないブログ」の共通点を整理します。もし自分のブログに当てはまりそうなものがあれば、記事数を増やす前に一度立ち止まってみてください。
よくある失敗パターンを表でチェック
まずは、よくある失敗パターンを一覧にしてみます。
| 失敗パターン | 具体例 | 起こりがちな原因 |
|---|---|---|
| キーワード選定ミス | ほとんど検索されていない言葉ばかり狙う | 自分の書きたいことだけでテーマを決めてしまう |
| 検索意図のズレ | 「比較したい」読者に対して、日記のような感想だけを書く | 検索結果をリサーチせず、読者の状況を想像していない |
| カニバリ記事量産 | 似たようなタイトル・内容の記事が乱立している | とにかく本数を増やすことだけを目標にしてしまう |
| 薄い記事だらけ | 文字数だけ水増しして中身がスカスカ | 読者ではなく検索エンジンだけを見て文章を書いている |
この表のうち、2つ以上当てはまるものがあるなら、いったんブレーキを踏んで、既存記事の見直しを優先したほうが、結果的に早く伸びやすくなるはずです。
キーワード選定と検索意図のズレ
「ブログの記事数は関係ない」と言われる大きな理由のひとつが、ここです。
狙うキーワードと記事の内容がズレたまま記事数だけ増やしてしまうと、いつまでたっても評価されない記事が量産されてしまいます。
例えば、読者が「サービスを比較したい・最安値を知りたい」と思って検索しているキーワードで、こちらが「体験談や感想だけ」を書いてしまうと、どれだけ記事数があってもなかなか評価されません。
対策としては、次の2ステップを習慣にするのがおすすめです。
- 狙うキーワードで実際に検索し、上位10記事のタイトルと見出しをざっとメモする
- そのキーワードで検索する人が、どんな状況・気持ちなのかを1行で言語化してから書き始める
このひと手間をサボったまま記事数ばかり増やしてしまうと、ブログの記事数の目安をいくら達成しても、「読まれない記事コレクション」が増えていくだけになりがちです。
薄い記事量産と経験不足(E-E-A-Tの観点)
今は特に、「実際の経験や具体的な事例にもとづいた記事」が評価されやすくなっています。
どこかから集めてきた情報をただまとめただけの薄い記事を増やしてしまうと、ブログ全体の信頼度が下がってしまうこともあります。
次のような記事が多くないか、一度チェックしてみてください。
- 自分の経験や気づきがほとんど書かれていない
- 具体的な数字や手順がなく、「〜が大事です」で終わっている
- 誰が書いているのか、どんな背景の人なのかが分からない
記事数を増やすこと自体は悪いことではありませんが、経験や具体例がまったくない記事を増やし続けるのは、むしろ逆効果になりかねません。
だからこそ、記事数を増やすときも、「自分だから書ける話」「実際にやってみてどうだったか」を必ずどこかに入れるように意識してみてほしいです。
ブログのタイプ別に見る記事数の目安と戦略

ここからは、「どんなブログを運営しているか」によって、ブログの記事数の目安や考え方を変えていくパートです。雑記ブログ、特化ブログ、収益重視のブログ、オウンドメディアなど、それぞれで必要な記事数も戦い方もかなり違います。
ブログタイプ別の目安を比較
まずは、ざっくりとタイプ別にブログの記事数の目安を整理してみます。
| ブログタイプ | 記事数の目安 | 特徴 | 戦略のポイント |
|---|---|---|---|
| 雑記ブログ | 100記事〜 | テーマが分散しやすい | カテゴリーを絞り、柱となるジャンルを決める |
| 特化ブログ | 30〜80記事 | 1つのジャンルに集中 | 検索ニーズを網羅しやすく、少ない記事数でも戦いやすい |
| 収益ブログ(アフィリ) | 30〜100記事 | 単価やジャンルで必要本数が変動 | 集客記事と成約記事の役割分担を意識する |
| オウンドメディア | 50〜150記事 | 自社サービスの認知・教育が目的 | サービスに関連するテーマを抜け漏れなくカバーする |
この表はあくまでスタート地点としての目安です。
特化ブログでも市場が広ければ100記事以上あっても不自然ではありませんし、逆に単価の高いBtoB向けのオウンドメディアなどでは、30記事前後でも十分成果が出ている例もあります。
雑記ブログの場合:カテゴリーを絞って「なんちゃって特化ブログ」に
雑記ブログは「何でも書ける」ことがメリットですが、その分テーマが散らばりやすく、「このブログは何のブログなのか」が読者にも検索エンジンにも伝わりにくくなりがちです。
ブログの記事数の目安を考えるときは、次のようなイメージでカテゴリーを整理すると戦いやすくなります。
- メインで押したいカテゴリーを2〜3つに絞る
- それぞれのカテゴリーで、まずは10〜20記事を目標にする
- その中でアクセスが伸びたテーマを中心に、追加記事やリライトをしていく
こうすることで、「よく分からない雑記ブログ」から、「主要テーマがはっきりしたブログ」に近づいていきます。
結果として、ただ記事数だけ増やすのではなく、「このジャンルはこのブログが詳しいよね」と思ってもらいやすくなります。
特化ブログの場合:30記事で“ひと通りの質問に答える”
特化ブログでは、「1つのテーマについて、読者の疑問に網羅的に答える」ことが重要です。
ブログの記事数の目安としては、まず次のようなラインをイメージしてみてください。
- メインキーワード周りの基本的な質問に答える記事:10〜15本
- もう少し具体的な悩み・ケース別の記事:10〜20本
- レビュー・比較・体験談など、成約につながる記事:5〜10本
合計すると、おおよそ30〜40記事くらいで「最低限の網羅性」が見えてきます。
そこから、キーワードツールなどでロングテールキーワードを拾いながら、必要に応じて50〜80記事程度まで広げていくイメージです。
収益ブログ・オウンドメディアの場合:導線から逆算して記事数を決める
収益を狙うブログやオウンドメディアでは、「どんな導線で成約に至るか」から逆算して、必要な記事数を考えるのがおすすめです。
例えば、こんな設計です。
| 記事の役割 | 必要な本数の目安 | 内容のイメージ |
|---|---|---|
| 集客記事 | 10〜30本 | 悩み・疑問系のキーワードで読者を集める |
| 比較・検討記事 | 5〜15本 | サービスや商品の比較・ランキング・選び方 |
| 成約記事(LP含む) | 3〜10本 | 具体的なサービス紹介や申し込み導線がある記事 |
この設計をもとに、「自分のブログにはどのタイプの記事が足りているのか・足りていないのか」をチェックすると、単純な記事数の目安よりも、ずっと具体的な行動が見えてきます。
ブログの記事数の目安より大事な7つの具体策

ここまで読んで、「結局、私は何から手をつければいいの?」と感じているかもしれません。このパートでは、「記事数は関係ない」という言葉に振り回されず、今日からできる7つの具体策をまとめます。
1. キーワードと検索意図を毎回チェックする
新しい記事を書くときは、次のステップを必ず踏むようにしてみてください。
- 狙うキーワードを1つ決める(サブキーワードは2〜3個までにする)
- そのキーワードで検索し、上位10記事のタイトルと見出しをざっとメモする
- 「このキーワードで検索する人は、どんな状態で、何を知りたくて検索しているのか」を1行で言語化する
この作業を習慣にすると、「とりあえず記事数を増やす」という状態から、「読者の悩みに刺さる記事を1本ずつ増やす」という状態に変わっていきます。
2. 1記事1テーマを徹底する
1記事であれもこれも語ろうとすると、どの悩みも中途半端にしか解決できなくなります。
読者から見ると、「結局このページで何が分かったのかがぼんやりしている」という印象になりがちです。
意識したいポイントは次の通りです。
- 見出しを3〜5個くらいに絞り、それぞれが1つの質問に答えるようにする
- 記事を書き始める前に、「読み終わった読者にどうなってほしいか」を決めておく
- 書きたいことが増えたら、別の記事として切り出す勇気を持つ
これは、記事数を増やすことより「1記事あたりの密度を高めるための工夫」です。
結果として記事数も増えますが、「薄い記事を量産する」のではなく、「テーマごとに深く掘り下げた記事」が少しずつ積み上がっていきます。
3. 体験談と具体例を必ず入れる
どれだけ正しい情報を書いても、あなた自身の体験や具体例がまったくない記事は、読者の記憶に残りにくいです。
ブログの記事数の目安だけを追って機械的に書いていると、どうしても「自分の言葉」が減ってしまいます。
おすすめなのは、次のようなイメージで書くことです。
- 見出しごとに、「自分の経験」「知り合いのケース」「具体的な数字」のどれかを最低1つ入れる
- うまくいった話だけでなく、失敗談や遠回りした話も正直に書く
- そのうえで、「だからこそ、この記事の結論はこうです」とつなげる
私の経験でも、ノウハウだけを並べた記事より、「自分はこう失敗して、こう直した」という話を混ぜた記事のほうが、明らかに読まれやすくなりました。
4. 既存記事のリライト・統合・削除を定期的に行う
ブログの記事数は関係ない、という言葉を一番いい形で活かせるのがここです。
「記事数を増やす」だけでなく、「いまある記事をどう活かすか」に目を向けてみましょう。
簡単なチェックリストを表にまとめます。
| 状態 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 明らかに質が低い記事 | 削除または他の記事に統合 | 関連記事があるなら統合を優先 |
| 検索順位が中途半端な記事 | リライト | タイトル・見出し・導入文の改善から手を入れる |
| アクセスはあるが成約が少ない記事 | 導線の見直し | 内部リンクやボタン、問い合わせ導線などを追加 |
こうしたメンテナンスを続けていると、「記事数をただ増やす」よりも、「少ない記事数でも成果が出る」状態に近づけます。
5. 内部リンクで記事同士をつなぐ
内部リンクは、読者にとっては「次に読む記事への道案内」、検索エンジンにとっては「サイト構造を理解するためのヒント」のような役割があります。
記事数はそこまで多くなくても、内部リンクがしっかりしているブログは、評価されやすい傾向があります。
意識しておきたいポイントは次の通りです。
- 同じカテゴリー内の記事同士は、できるだけ関連リンクを張る
- 収益につながる記事には、集客記事から「自然な流れ」で内部リンクを張る
- 特に読んでほしい重要な記事には、複数の記事からリンクを集める
内部リンクを整理していくと、「記事数はそこまで多くないのに、読者がブログ内を回遊してくれる」状態に徐々に近づいていきます。
6. 作業時間から逆算して、現実的な記事数の目標を立てる
ブログの記事数の目安に振り回されて挫折してしまう大きな理由は、「自分の生活リズムに合っていない目標を立ててしまうこと」です。
例えば、1記事を書くのに4時間かかる人が、週に1本分の時間しか取れないのに「毎日更新」を目標にしてしまうと、ほぼ確実に苦しくなります。
ざっくりとした目安を表にしてみます。
| 週あたりの作業時間 | 1記事にかける時間の目安 | 現実的な月間記事数 |
|---|---|---|
| 週5時間 | 1記事3〜4時間 | 月1〜2記事 |
| 週10時間 | 1記事3〜4時間 | 月2〜3記事 |
| 週20時間 | 1記事4〜5時間 | 月3〜4記事 |
このように、「自分の時間に合わせて記事数の目安を決める」という逆算の考え方を取り入れると、「◯記事書かなきゃ」と焦る気持ちが少し楽になります。
記事数はあくまで手段であって、生活を削ってまで追いかけるゴールではありません。
7. 定期的に「ブログの健康診断」をする
最後に、私がよくやっている「ブログの健康診断」の観点をシンプルに紹介します。
- 記事数がフェーズに合っているかどうか
- 特定の記事だけにアクセスが集中しすぎていないか
- 収益につながる記事への導線が、きちんと用意されているか
このあたりを定期的に見直していれば、「記事数はいくつが正解か」という議論に振り回されにくくなります。
大事なのは、「ブログ全体として健全に成長しているかどうか」を見る習慣をつけることです。
よくある質問

ここからは、ブログの記事数の目安や「記事数は関係ない」というテーマで、よくいただく質問に答えていきます。
Q1. ブログは何記事くらい書けばアクセスが増え始めますか?
A. ジャンルやライバル状況によってかなり差はありますが、私の経験上、多くのブログは20〜30記事あたりから、検索経由のアクセスが少しずつ増え始めることが多いです。
ただし、これはあくまで「記事数の目安」であって、「その本数を書けば必ず増える」という意味ではありません。
日記のような記事を30本書いてもほとんど読まれませんし、逆に検索意図にピッタリ合った濃い記事なら、もっと少ない本数でもアクセスを集められます。
Q2. 100記事書けば稼げるって本当ですか?記事数はやっぱり関係ない?
A. いわゆる「100記事神話」は、継続の目安としては悪くないのですが、「100記事=稼げる」という意味ではありません。
実際には、100記事を書いてもほとんど収益が出ないブログもあれば、30〜50記事で安定して収益を出しているブログもあります。
この差を生むのは、「どんなジャンルを選んだか」「どんなキーワードで記事を書いたか」「記事同士をどうつないだか」といった要素です。
記事数そのものより、「どんな記事が何本そろっているか」という中身のほうが圧倒的に大事です。
Q3. すでに100記事以上あるのですが、これ以上記事数を増やすべきでしょうか?
A. すでに100記事以上あるなら、単純に記事数を増やすよりも、「既存記事のリライト・統合・削除」を優先したほうが良いケースが多いです。
例えば、同じテーマの記事がたくさんあったり、アクセスがほとんどない薄い記事が大量に残っていたりすると、ブログ全体の評価が下がる可能性もあります。
一度、次の観点で棚卸しをしてみてください。
- 似た内容の記事がいくつもないか
- 検索順位が中途半端な記事(圏外〜2ページ目あたり)がないか
- アクセスはあるのに、収益や問い合わせにつながっていない記事がないか
そのうえで、「伸びしろがありそうな記事」から優先的にリライトし、「どうしても活かせない記事」は思い切って削除することで、「記事数を減らしたのにアクセスが伸びた」という状態を目指すこともできます。
まとめ:ブログの記事数の目安に振り回されず、“意味のある1本”を積み上げよう
最後に、この記事のポイントを整理します。
- ブログの記事数の目安は、「フェーズ別」「ブログタイプ別」に考えるとブレにくくなる。
- 「記事数は関係ない」という言葉は、「本数だけ増やしても意味がない」という警告であって、「少ないままでいい」という免罪符ではない。
- 記事数が多いのに伸びないブログには、キーワード選定ミスや検索意図のズレ、薄い記事の量産、内部リンク不足などの共通点がある。
- 雑記ブログ・特化ブログ・収益ブログ・オウンドメディアでは、必要な記事数も構成も違うので、自分のブログタイプに合った戦略を取ることが大切。
- 記事数にこだわるより、「検索意図に合った濃い記事」「体験談や具体例」「リライト・統合・削除」を通じて、ブログ全体の質を高めていくことが近道。
そして、今日からあなたにやってほしい最初の一歩は、とてもシンプルです。
- いまのブログの記事一覧を眺めて、「自分のメインテーマは何か」「そのテーマの記事が何本あるか」を書き出す。
- メインテーマごとに、「あと何記事あれば、読者のよくある質問にひと通り答えられそうか」をざっくり考える。
- そのうえで、「新規記事を何本書くか」と「リライト・統合・削除を何本やるか」を、次の数週間分の具体的な行動としてメモに落とす。
ブログの記事数の目安も、「記事数は関係ない」という考え方も、どちらか片方だけが正解というわけではありません。
大切なのは、「自分の状況」と「ブログの目的」に合わせて、数字と戦略のバランスを取ることです。
焦って一気に100記事を目指す必要はありません。
今日から、意味のある1本を、無理のないペースで積み上げていきましょう。



