「wordpressはオワコンって本当かな?」と、不安な気持ちで検索してきた人も多いと思います。
この記事では、いわゆるwordpress オワコン論の中身を整理しつつ、自分はWordPressを使うべきかどうか、もし使うならどんな戦い方をすればいいのかをまとめていきます。
一言でまとめると、WordPressそのものはオワコンではなく、目的と使い方さえ間違えなければ、まだまだ十分に結果を出せるツールです。
WordPressは本当にオワコン?結論を先に整理

ここではまず、「WordPressは本当にオワコンなのか」という一番気になるポイントについて、ざっくり結論をお伝えします。
細かいデータや理由はこのあと順番に見ていくので、まずは全体のイメージをつかんでください。
wordpressがオワコンと言う人のタイプを3つに分ける
「wordpress オワコン」と言う人は、冷静に見てみると大きく3タイプに分かれます。立場や見ている世界が違うので、自然と口から出てくる言葉も変わってくるんですよね。
| タイプ | 立場・状況 | よくある主張 |
|---|---|---|
| ブログ・アフィリ勢 | 個人で収益を出したい人 | 「昔より稼ぎにくいからWordPressはもう微妙」と感じている |
| 制作・エンジニア勢 | コーダーやフリーランス | 「技術的に古めで、モダンな開発とは合わない」と考えている |
| 企業担当・マーケ勢 | 会社やお店のサイト担当 | 「セキュリティや運用の手間を考えると、他のCMSも検討したい」と迷っている |
私の感覚としては、どのタイプにとってもWordPressは「完全に終わったツール」ではなく、「付き合い方を間違えるとしんどくなるツール」に変わってきた、というイメージです。
昔みたいに「とりあえずWordPressで記事を量産すれば勝手に伸びる」という時代ではありませんが、戦略的に使えば十分に戦えます。
wordpressがオワコンと言われる3つの理由

ここからは、「なぜWordPressはオワコンだと言われがちなのか」を整理していきます。雰囲気だけで「オワコンらしいからやめておこう」と決めてしまう前に、よく出てくる理由を一度落ち着いて見てみましょう。
理由1:ブログ・アフィリエイトがきびしくなった
一つ目の理由は、「ブログやアフィリエイトで以前より稼ぎにくくなった結果、WordPressもオワコンに見えている」というパターンです。
ここ数年で、ブログを取り巻く環境はかなり変わりました。
| 変化したポイント | 以前のイメージ | 今のイメージ |
|---|---|---|
| 競合 | 個人ブログが多い | 大手サイトや企業メディアが多く参入 |
| 記事の質 | 量を出せばなんとかなる | 専門性や網羅性がないと上位表示しづらい |
| ユーザー行動 | まず検索で調べる | SNSや動画から情報を取りに行く人も多い |
| マネタイズ | ASP広告だけでも収益化しやすい | 案件選びや導線設計がかなり重要になっている |
「とりあえずWordPressでブログを作って、思いついたことを書いていけば収益が出る」というイメージのまま始めると、ほぼ確実に現実とのギャップにやられます。
その結果として、「がんばったのに成果が出ない=WordPressがオワコンなんだ」と感じてしまう人が増えているわけです。
理由2:技術的に古いイメージがある
エンジニア寄りの人からは、「WordPressは仕組みが古くて、モダンな開発とは合わないから微妙」という声もよく聞きます。
たとえば、次のようなポイントがよく挙げられます。
- PHPベースで、最新のフロントエンドフレームワークとは思想が違う
- プラグインを多く入れると、全体のコードが複雑になりやすい
- テーマやプラグイン同士の相性問題で、トラブル時の調査が大変になることがある
開発体験だけを優先するなら、ほかの選択肢を選んだ方が快適なケースもたしかに増えています。
ただ、クライアントや読者側から見ると、「WordPressかどうか」よりも「サイトが分かりやすいか」「ちゃんと動いているか」の方がずっと重要です。
理由3:セキュリティや運用が手間に感じられる
企業の担当者や制作者からは、「WordPressはセキュリティが怖い」「運用が面倒だからオワコン寄り」といった声もよく聞きます。
具体的な悩みとしては、次のようなものが多いです。
- 利用者が多いぶん、攻撃のターゲットになりやすい
- 本体やプラグインの更新を放置すると、脆弱性を突かれやすい
- プラグインが増えすぎると、管理画面が重くなったりエラーの原因になったりする
ただ、これは「WordPressだから危険」というより、「放置されたWordPressが危険」という表現の方がしっくりきます。
最低限のセキュリティ対策とアップデートさえしていれば、過度に怖がる必要はありません。
データと現場感から見るWordPressの現在地

次に、wordpress オワコン論と、実際の利用状況とのギャップを見ていきます。「とにかくよく使われているからこそ、いろいろな不満も集まりやすいツール」という面を知っておくと、少し落ち着いて判断しやすくなります。
WordPressのシェア感覚をざっくり把握する
細かい数字は調査によって多少違いますが、ざっくり次のようなイメージで押さえておけば十分です。
| 見るポイント | イメージ | 意味合い |
|---|---|---|
| 世界のサイト全体に占めるWordPress | かなり大きな割合 | 世の中のサイトのうち、多くがWordPressで動いている |
| CMSだけに絞ったときのWordPress | トップクラスのシェア | CMSの中では第一候補になりやすい存在 |
| 日本の中小企業サイト | WordPress採用がとても多い | 制作会社の標準CMSとして広く使われている |
ここまで広く使われているツールが、本当に完全なオワコンであれば、とっくに別のものに置き換わっているはずです。
実際には、用途や規模によっては他のCMSが選ばれるケースも増えていますが、WordPressが一気に消えるような雰囲気はありません。
WordPressが選ばれ続ける理由
批判されることも多い一方で、WordPressが現場で選ばれ続けている理由はとてもシンプルです。
- 導入コストを抑えやすく、小さなビジネスでも使いやすい
- テーマやプラグインが豊富で、欲しい機能を後から足しやすい
- 制作者や運用担当の母数が多く、相談できる相手を見つけやすい
- 日本語の情報やノウハウ記事が多く、独学でもある程度なんとかなる
つまりWordPressは、「最先端で尖ったツール」ではないものの、「実務で困らない標準ツール」として今も広く使われているということです。
だからこそ、雰囲気だけのwordpress オワコン論を見て判断してしまうのは、少しもったいないと言えます。
wordpressがオワコンかどうかは「誰にとってか」で変わる

ここからは、「あなたにとってWordPressはオワコンなのか」を判断しやすいように、タイプ別に整理していきます。自分がどのパターンに近いかをイメージしながら読んでみてください。
タイプ別に見たWordPressとオワコン度合い
代表的な3つのタイプごとに、WordPressとの相性と「オワコンだと感じやすいポイント」をまとめると、次のようになります。
| タイプ | 主な目的 | WordPressが向く理由 | オワコンと感じやすいポイント |
|---|---|---|---|
| ブロガー・アフィリエイター | コンテンツで収益化したい | テーマやプラグインが豊富で、集客から販売まで組み立てやすい | 設計なしで記事だけ増やすと、なかなか成果が出ない |
| Web制作者・フリーランス | 受託制作や保守で収入を得たい | 中小企業向けのサイト需要が多く、仕事の間口が広い | 価格競争になりやすく、「WordPressだけできます」だと差別化しにくい |
| 企業担当・マーケター | 自社の集客やブランディングを強化したい | 社内更新の仕組みを作りやすく、情報発信の拠点にしやすい | 社内に担当者がいないと、セキュリティや運用が後回しになりがち |
このうえで、それぞれのタイプごとに、もう少しだけ深掘りしてみます。
ブロガー・アフィリエイターにとってのWordPress
ブログやアフィリエイトで収益化したい人にとって、wordpress オワコンかどうかは「どこまで本気で取り組むか」で答えが変わります。
趣味の日記や、その日の気分を書くだけであれば、WordPressでなくても構いませんし、もちろん大きな収益も期待しづらいです。
一方、読者の悩みをしっかりリサーチし、カテゴリー設計や内部リンクまで考えながら記事を作っていけば、WordPressはむしろ心強い武器になります。
Web制作者・フリーランスにとってのWordPress
Web制作者やフリーランスにとっては、「WordPressの仕事が減ったからオワコン」というより、「単価が低い案件に人が集まりすぎている」という状況に近いです。
テンプレート的なサイトを安く作るだけの仕事を続けていると、たしかにしんどくなりやすいです。
ですが、サイト設計や集客、運用サポートまで含めて提案できるようになれば、WordPressサイトの構築は今でも十分に安定した収入源になりえます。
企業担当・マーケターにとってのWordPress
会社や店舗の担当者にとっては、「自社にとってwordpress オワコンなのかどうか」を見極める軸が大事です。
更新や簡単な修正を社内で対応できるのであれば、WordPressはかなりコスパの良い選択になりやすいです。
逆に、社内に担当者がおらず、サーバー管理やセキュリティ対策もすべて外注任せになる場合は、別のCMSやサービスの方が合うケースもあります。
ほかのCMSと比べたWordPressの立ち位置

続いて、他のサービスと比べたときに、wordpress オワコンなのかどうかを考えてみます。どのツールにも向き不向きがあるので、「自分の用途との相性」で判断するのがポイントです。
主要サービスとのざっくり比較表
よく名前が挙がるサービスと、WordPressをざっくり比べると、次のようなイメージになります。
| ツール名 | 向いている用途 | 特徴 | 向いていないケース |
|---|---|---|---|
| WordPress | ブログ、オウンドメディア、中小企業サイト全般 | カスタマイズ性が高く、情報が多い | 運用やセキュリティに手をかけたくない場合 |
| ノーコード系(Wixなど) | 小規模サイト、個人サイト、LP | 直感的に操作でき、デザインテンプレが豊富 | 複雑な機能や拡張が必要な場合 |
| EC特化サービス | ネットショップ、物販ビジネス | 決済や在庫管理などが最初から揃っている | ブログやメディア運営を中心に育てたい場合 |
| Headless系CMS | 大規模サービス、アプリ連携 | 柔軟でモダンな開発がしやすい | 開発リソースが少ない小規模ビジネス |
こうして並べてみると、WordPressは「万能型だけれど、運用の手間もそれなりにあるオールラウンダー」という立ち位置だと分かります。
万能であるがゆえに、向いていない案件にまで無理やりWordPressを使おうとすると、「やっぱりオワコンじゃん」と感じてしまうのです。
wordpressはオワコンと感じるケース/感じないケース
もう少しイメージしやすいように、具体的なケースで考えてみましょう。
- とにかく手軽に名刺代わりの1ページサイトだけ作りたい → ノーコード系の方が楽で、WordPressはややオーバースペック
- 本気でブログやオウンドメディアを育てたい → コンテンツ量や構造化に強いWordPressが、今でも十分に有利
- ECだけがメインで、ブログはそこまで重視しない → EC特化サービスの方が運用しやすいケースが多い
- 将来的にアプリ連携や複数サービス展開を見据えている → Headless系CMSも視野に入れた方が柔軟
このように、「自分は何をしたいのか」がはっきりしていれば、wordpress オワコンかどうかは自然と判断しやすくなります。
WordPressで成果を出すための基本戦略

ここからは、「実際にWordPressで成果を出すにはどうすればいいのか」という話に進みます。周りの「オワコンだよ」という声に振り回されず、着実に成果を積み上げるための考え方をまとめました。
wordpressはオワコン?をひっくり返す設計思考
一番大事なのは、「とりあえず記事を書く」からスタートしないことです。
- どんな読者に向けて書くのか
- どんな悩みや疑問を解決したいのか
- 最終的にどんな行動をしてほしいのか(購入、予約、相談など)
- そのために、どんな記事やページがどれくらい必要なのか
ここを決めないまま記事だけ増やしていくと、「記事数は多いのに成果が出ない」という典型的なパターンにはまります。
その状態で結果だけ見れば、たしかにwordpress オワコンに見えてしまうので、まずは設計から手を付けるのがおすすめです。
WordPress運用のチェックリスト
WordPressをオワコン扱いしないために、最低限押さえておきたい運用ポイントを表にまとめておきます。
| 項目 | やること | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| バックアップ | プラグインやサーバー側で自動バックアップを設定する | 定期的に確認する |
| 更新 | 本体・テーマ・プラグインをアップデートする | 通知を見ながら、影響を確認してから実施 |
| セキュリティ | ログインURLの変更やログイン試行制限などを設定する | 初期設定と、その後の見直し |
| 速度改善 | 不要なプラグイン削除、画像圧縮、キャッシュ設定などを行う | 表示が遅いと感じたタイミングで見直す |
このあたりを押さえておくだけでも、「WordPressは危ないからやめた方がいい」という漠然とした不安はかなり薄くなります。
初心者が迷わない6ステップロードマップ
最後に、これからWordPressを始める人向けに、シンプルなステップをまとめておきます。
周りのwordpress オワコン論よりも、自分のサイトづくりに集中したいときのガイドとして使ってみてください。
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 目的とゴールを決める | 何のためのサイトかをはっきりさせる |
| 2 | ターゲットとテーマを絞る | 誰に向けて何を書くのかを明確にする |
| 3 | サーバーとドメインを用意する | 予算とサポート体制を確認しながら選ぶ |
| 4 | テーマ選びと初期設定をする | なるべくシンプルで実績のあるテーマを選ぶ |
| 5 | 記事構成と導線を設計する | カテゴリー構造と内部リンクの流れを考える |
| 6 | 記事を量産ではなく「改善」しながら増やす | アクセスや読者の反応を見て、内容をブラッシュアップする |
このステップを順番に進めていけば、「何から手を付けたらいいか分からない」という状態が減り、wordpress オワコン論よりも自分のサイトの成長に意識を向けやすくなります。
よくある質問(wordpressはオワコン?編)

ここでは、wordpress オワコンについて、よくある質問に答えていきます。自分の状況に近いものがあれば、参考にしてみてください。
Q1:これからブログを始めるならWordPressはやっぱりオワコンですか?
A:まったくのオワコンというわけではありませんが、「楽に稼げる魔法のツール」でもない、という前提は持っておいた方がいいです。
無料ブログやSNSだけでも発信はできますが、本気で収益化したいなら、カスタマイズ性と自由度が高いWordPressは依然として有力な選択肢です。
ただし、設計やリサーチをサボってしまうと、「がんばったのに結果が出ない=WordPressは結局オワコンだった」と感じやすくなるので注意してください。
Q2:技術知識がほとんどなくても、WordPressで収益は狙えますか?
A:技術知識が少ないからといって、WordPressがすぐに使えなくなるわけではありません。
最低限、テーマの導入、プラグインの設定、バックアップや更新のやり方さえ押さえておけば、あとはコンテンツとサイト設計で十分に勝負できます。
どうしても不安な場合は、最初の環境構築だけ外注して、その後の運用と記事作成に集中するというやり方もおすすめです。
Q3:ノーコードサービスが増えているのに、あえてWordPressを選ぶ意味はありますか?
A:状況によっては、十分に意味があります。
ノーコード系はたしかに便利ですが、自由度や拡張性の面では、いまでもWordPressの方が合うケースは多いです。
特に、ブログやオウンドメディアで集客しながら、自分の商品やサービスを育てていきたいなら、wordpress オワコンどころか、今も現場で使われ続けている定番ツールと考えた方が実態に近いはずです。
まとめ:wordpress オワコン論に振り回されないために
この記事のポイントを整理して締めくくります。
- 「wordpress オワコン」と言われる主な理由は、ブログやアフィリエイトの難易度アップ、技術的な古さのイメージ、セキュリティや運用の手間などが重なっているから
- 実際には、WordPressは世界でも日本でも多くのサイトで使われている標準的なツールで、いきなり消えてしまうような状態ではない
- wordpress オワコンかどうかは、「ブロガー」「制作者」「企業担当」など、自分がどの立場にいるかによって評価が変わる
- サイトの設計や導線をしっかり考え、WordPressの強みと弱みを理解したうえで使えば、まだまだ十分に成果を出せる
- 他人の「オワコン」という一言より、自分の目的と数字を見て、冷静にツールを選ぶことが大切
今日から取れる最初の一歩としては、「自分は何のためにWordPressを使いたいのか」「そのためにどんな読者に向けて発信したいのか」を、紙やメモアプリに書き出してみてください。
目的がはっきりすると、必要な機能や勉強すべきことが見えてきて、「wordpress オワコンかどうか」ではなく、「自分のサイトをどう育てていくか」という本質的な部分に集中しやすくなります。



