週1でできる副業はある？会社員や主婦が始めやすい仕事と注意点

平日は仕事や家事でいっぱいいっぱいで、副業なんてとても無理…と感じている人は多いと思います。私も会社員のとき、まったく同じことを考えていました。

この記事では、週1ペースで取り組める現実的な副業の選択肢や、本業や家族とのバランスを崩さずに続けるコツまで、実体験も交えながら整理していきます。

先に結論を一言でまとめると、「やり方と選び方さえ間違えなければ、週1の副業でもお金と気持ちにゆとりを作れる」です。

副業を週1は現実的？まず全体像を整理しよう

週1副業が向いている人・向いていない人

週1での副業は、向き・不向きがあります。感覚的に選ぶのではなく、今の生活リズムと照らし合わせて考えるのがおすすめです。

タイプ	向いている人の特徴	慎重に考えたい人
会社員	残業が多すぎず、週に半日〜1日を定期的に空けられる	慢性的に残業が続き、休日も仕事の呼び出しが多い
主婦・主夫	家事・育児の流れがある程度決まっていて、自由時間の見通しが立つ	子どもがまだ小さく、寝かしつけなどで毎日予定が読めない
フリーター・学生	シフト調整がしやすく、自分で時間を組み立てるのが得意	授業や本業のシフトが不規則で、固定の曜日を空けにくい
専門職（エンジニアなど）	専門スキルがあり、短時間でも成果を出しやすい環境にいる	スキルはあるが、本業の残業やトラブル対応で余力がほぼない

私の体感では、「安定して4〜6時間を確保できる日が、週に1回は作れるかどうか」が一つの目安です。睡眠時間を削らないと時間が生まれない状態なら、一度生活リズムを整えるほうが安全です。

週1の副業でどれくらい稼げるイメージか

気になるのはやはり「月にどのくらいプラスになるのか」というところだと思います。仕事の内容によって差はありますが、ざっくりした目安をまとめるとこんな感じです。

副業のタイプ	目安の単価・時給	週1の稼働時間の例	月の収入イメージ
アルバイト（飲食・販売など）	時給1,000〜1,500円前後	1日5時間×月4回	約2万円前後
在宅ライター・デザイナー	1件3,000〜1万円程度	週1で1件ペース	約1〜4万円
エンジニア・専門職の案件	1件2〜5万円以上	月1〜2件	約2〜10万円以上
アンケートなどのお小遣い系	1回数十〜数百円	すきま時間でちょこちょこ	数千円〜1万円未満

生活を一気に変えるほどではなくても、「固定費の一部がまかなえる」「貯金や投資に回せるお金が増える」くらいを目標にすると、現実的で続けやすいと感じています。

副業 週1のスタイルは大きく4パターン

週1で取り組む副業のスタイルは、ざっくり次の4つに分けられます。

このあと、それぞれのパターンで具体例やメリット・注意点を紹介していきます。自分の性格や生活スタイルと相性がよさそうなものを、頭の片隅にメモしながら読んでみてください。

副業を週1で始める前に必ずチェックしたいポイント

会社の就業規則と副業ルールを確認する

会社員の人が週1の副業を始めるなら、まず見てほしいのが就業規則です。

• 副業そのものが禁止か、条件付きで認められているか
• 同業他社で働くことが禁止されていないか
• 長時間労働になりすぎないような決まりがあるか

就業規則だけではよくわからない場合は、「一般的に副業はどう扱われていますか？」といった形で、総務や人事にざっくり相談してみるのも一つの方法です。そのうえで、会社に申請して始めるのか、そもそも今の会社で副業をするかどうかを考えていきましょう。

税金・確定申告と「20万円ライン」の考え方

週1の副業でも、お金が入ってくる以上は税金が関わってきます。細かい条文まで覚える必要はありませんが、次のポイントだけは押さえておくと安心です。

• 本業が会社からの給料、副業は「雑所得」など別の扱いになることが多い
• 副業のもうけ（収入から経費を差し引いた金額）が一定額を超えると、自分で確定申告が必要になる
• 住民税の通知のしかたによっては、会社に副業の存在が伝わる場合がある

「自分の場合はどうなるのか」が不安であれば、税務署の窓口や税理士の無料相談などを利用して、一度だけでも確認しておくとスッキリします。週1だから税金は関係ない、ということはないので、早めに軽く勉強しておくのがおすすめです。

生活リズム・家族とのバランスをイメージする

副業を始めるとき、多くの人が「いくら稼げるか」ばかりに目が行きますが、実際には生活リズムとの相性も同じくらい大事です。

• 睡眠時間を削らずに、副業の時間をひねり出せるか
• 家族やパートナーの理解を得られそうか
• 本業が忙しい時期と副業の日程が重なりすぎないか

おすすめは、1週間のざっくりしたタイムスケジュールを書いてみることです。仕事・家事・睡眠・副業・自由時間を書き出してみると、「これはさすがに無理があるな」といったポイントが見えやすくなります。私も最初は欲張って予定を入れすぎて、ヘトヘトになった経験があります。

【ジャンル別】週1からできるおすすめ副業15選

在宅・オンライン系の週1副業

まずは、家から出ずにできる在宅・オンライン系の仕事です。移動時間がかからないので、限られた時間を有効に使いやすいのが魅力です。

副業の例	おおまかな内容	向いている人
Webライター	記事やコラム、商品紹介文などを書く	文章を書くのがそこまで苦手ではない人
ブログ運営	自分のサイトを育てて広告収入や成果報酬を得る	コツコツ作業を続けるのが苦にならない人
動画編集	YouTubeなどの動画をカットしたりテロップを入れたりする	クリエイティブな作業が好きな人
Webデザイン	バナーやLPなどのデザインを作る	デザインや美術に興味があり、センスを磨きたい人
オンライン家庭教師	オンライン通話で勉強を教える	人に教えるのが好きで、学習内容を整理して伝えるのが得意な人

在宅系の仕事は、最初のうちは単価が低めなことも多いですが、経験が増えるほど作業スピードが上がり、時給換算の収入も伸びていきます。週1から少しずつスキルを積み上げていくイメージで取り組むと、長い目で見て大きなリターンにつながりやすいです。

バイト・パート系の週1副業

「難しいことは抜きで、わかりやすくお金にしたい」という人には、アルバイトやパートとして働く形の副業も向いています。

副業の例	おおまかな内容	主なメリット
飲食店スタッフ	ホールでの接客やキッチンでの調理補助など	未経験でも始めやすく、人との会話が増える
コンビニ・スーパー	レジ対応や品出し、店内の清掃など	職場が家の近くで見つかりやすい
イベントスタッフ	ライブやスポーツイベントなどの運営補助	非日常感があり、好きなジャンルだと純粋に楽しい
塾講師・家庭教師	子どもや学生に勉強を教える	時給が高めな募集も多い
試験監督・模試監督	受験会場で受験生を見守る仕事	1日単位の仕事で、一度にまとまった金額を得やすい

アルバイト系の良さは、仕事内容のイメージがつきやすく、採用までの流れがシンプルなところです。その反面、移動時間も含めたトータルの拘束時間が伸びがちなので、通勤圏内で無理のない場所かどうかもセットでチェックしておくと安心です。

スキル・専門職で高単価を狙える週1副業

すでに仕事で使っているスキルや専門知識がある場合は、それを活かして高単価の仕事を受けるという選択肢もあります。エンジニアやデザイナー、経理・人事などのバックオフィス経験者に多いパターンです。

副業の例	おおまかな内容	特徴
Webエンジニア	サイトやアプリの開発・改修、保守対応など	案件によっては1件数万円以上になることもある
データ分析	売上やアクセス数などのデータを分析してレポートにまとめる	数字や分析が得意な人向け
経理・労務のサポート	中小企業の会計や給与計算、勤怠管理のサポート	実務経験がそのまま評価されやすい
マーケティング支援	SNS運用や広告運用、販促企画などを手伝う	集客や商品PRが好きな人に向いている

こうした案件は、クラウドソーシングサービスや、副業・フリーランス向けのエージェント経由で探すケースが多いです。条件が合えば「週1ミーティング＋あとは在宅作業」といった働き方も可能なので、本業との相性を見ながら選んでみてください。

趣味・好きなことを活かした週1副業

せっかくなら、好きなことを副業にしたいという人も多いと思います。収入は少し控えめでも、「楽しいから続けられる」というスタイルです。

趣味を活かした副業は、「ガツガツ稼ぐ」というよりも、「楽しく続けた結果として少しお金になる」というイメージで取り組むと心が楽です。材料費や場所代など、見落としがちなコストもあるので、小さく始めて反応を見ながら広げていくのが無難です。

副業 週1を続けるための時間管理とコツ

副業時間を「週1ブロック」としてカレンダーに固定する

副業を習慣にする一番のコツは、「余った時間でやる」のではなく、「先に時間をブロックしてしまう」ことです。

曜日	時間帯	内容
土曜	9:00〜12:00	在宅の副業作業タイム
土曜	12:00〜13:00	昼食・休憩
土曜	13:00〜15:00	家事や家族との時間

このように、カレンダーに「ここは副業の時間」と先に入れてしまうと、他の予定を入れるときに迷いにくくなります。私も執筆の日は、朝の数時間をまるごとブロックして、スマホは別の部屋に置いておくようにしています。

タスクを細かく分けて「30分単位」で動く

週1の副業だと、「やりたいことが多すぎて、結局あまり進まなかった」という状態になりがちです。そこで役に立つのが、タスクを30分前後の細かい単位に分ける方法です。

• 案件の募集内容を3件読む（30分）
• 提案文を1件分書く（30〜60分）
• 今日やった作業のメモをまとめる（30分）

ここまで具体的に分けておくと、「とりあえずこの30分だけやろう」と気軽に取りかかれます。疲れている日でも、小さなタスクを1つ終えれば達成感が出るので、モチベーションの維持にもつながります。

燃え尽きないためのマイルールを決めておく

副業は、やる気がある人ほど頑張りすぎて燃え尽きやすいです。最初から、自分なりの「頑張りすぎないルール」を決めておくと、心身の負担を減らせます。

• 本業が忙しい週は、副業をお休みにしてもOKと決めておく
• 体調が悪いときは、迷わず休む
• 一定額以上稼げたときは、小さなご褒美を用意する

頑張ることだけをゴールにせず、「休むタイミング」もルール化しておくと、長く続けたときのトータル収入や経験値がぐっと大きくなります。

副業 週1の始め方ステップ｜今日からできる3ステップ

ステップ1：目的と使える時間を書き出す

いきなり求人を探し始めるのではなく、「なぜ副業をしたいのか」「どれくらい時間を使えるのか」を先に整理しましょう。

紙でもスマホのメモでもいいので、思いつくまま書き出してみると、頭の中がかなりスッキリします。ここを飛ばしてしまうと、「なんとなく稼げそうだから」という理由だけで仕事を選んでしまい、後からミスマッチに気づくことが多いです。

ステップ2：気になる副業を2〜3個に絞る

目的と時間のイメージが固まったら、「やってみてもよさそう」と感じる副業を2〜3個に絞ります。このとき大事なのは、「完璧な1つを探そうとしない」ことです。

• 在宅・オンライン系から1つ（ライター、動画編集など）
• アルバイト系から1つ（塾講師、イベントスタッフなど）
• スキルを活かす仕事から1つ（エンジニア案件、デザインなど）

このくらいの候補があれば、もし1つ試して合わなかったとしても、別の副業に切り替えやすくなります。「どれが正解か」ではなく、「まずどれから試すか」に意識を向けると、気持ちが軽くなります。

ステップ3：サービスに登録して、とりあえず1件応募してみる

最後のステップは、実際に動くことです。ここまで来たら、難しく考えずに「1件だけ応募してみる」と決めてしまいましょう。

• クラウドソーシングサイトに登録して、興味のある案件に提案してみる
• 求人サイトやアプリで「週1可」「Wワーク可」などの条件で検索して応募する
• SNSや知人に、「週1でこんな仕事ができます」と発信してみる

完全に準備が整うのを待っていると、いつまでたってもスタートできません。小さな一歩でも踏み出せば、そこから見えてくる景色が変わってきます。

よくある質問：副業を週1で始めるときのギモン

Q1. 副業 週1だと、どれくらい稼げれば普通ですか？

A. 多くの人は、月に数万円を目標にしていることが多いです。たとえば時給制のアルバイトなら、週に1日・5時間ほど働いて、月に2万円前後という人がよく見られます。

在宅のライターやデザイナーは、案件の内容や単価によって幅がありますが、慣れてくると月3〜5万円を目指すことも可能です。最初から大きな金額を狙うより、「まずは1万円」「次に3万円」と少しずつ目標を上げていくと、続けやすくなります。

Q2. 副業 週1でも、会社にバレることはありますか？

A. 副業の日数に関係なく、会社に知られる可能性はゼロではありません。住民税の通知や、SNSでの発信、同僚づての噂など、きっかけはいろいろあります。

就業規則で副業が認められているなら、きちんと申請したうえで進めるのが一番安心です。副業が禁止されている場合は、そもそも今の会社で副業をすべきかどうかも含めて、慎重に考えたほうがいいと思います。

Q3. 副業 週1でも、確定申告は必要になりますか？

A. 週1の副業でも、収入や働き方によっては確定申告が必要になります。本業が会社員であっても、副業で得たもうけが一定額を超えると、自分で税金の申告をする必要が出てきます。

また、金額の大小にかかわらず、どのように住民税を納めるかによって、会社に副業が伝わる可能性もあります。条件は人によって変わるので、副業を始めた最初の年に一度だけでも、税務署や専門家に相談しておくと安心です。

まとめ：副業 週1をムリなく続けて、じわじわ生活を変えよう

この記事のポイントを振り返ります

今日からできる一歩としては、まず紙やスマホのメモを開いて、「副業をしたい理由」と「週のどこで何時間くらい使えそうか」を書き出してみてください。そのうえで、この記事で紹介した中から気になる仕事を2〜3個選び、関連するサービスに登録して、1件だけ応募してみるところまで進むと一気に前に進めます。

週1からの小さなチャレンジでも、続けていけば、お金だけでなく自信やスキルもじわじわと積み上がっていきます。無理のないペースで、自分に合ったスタイルを一緒に探していきましょう。