WordPressの副業は稼げない？根本的な勘違いと7つの対策

「WordPressの副業が全然稼げない」と悩んでいる方へ。きっと今のやり方で本当に収入が出るのか？と不安になっていると思います。

この記事では、私自身の経験や周りで副業している人たちのケースも交えながら、WordPressを使った副業で稼げない理由と、そこから抜け出すための考え方を整理していきます。

モヤモヤした不安を、できるだけ具体的な「次の一歩」に変えられるように一緒に整理していきましょう。

WordPressの副業は本当に稼げないのか？結論から整理

私が見てきたWordPress副業のリアルな現場

私の周りには、WordPressを使って副業している人がかなりいます。会社員を続けながら月に数万円をコツコツ積み上げている人もいれば、その延長線上で独立してしまった人もいます。一方で、半年や一年くらい続けているのにほとんど収入が出ていない人もいて、同じWordPressの副業でも明暗がはっきり分かれているのが正直な印象です。

大まかに分けると、次のようなパターンが多いです。

副業の種類	状態	よくある悩み	稼ぎやすくするポイント
サイト制作・構築	そこそこ稼げている	単価を上げたい、継続案件を増やしたい	実績の見せ方と、やり取りの質を上げる
サイト制作・構築	あまり稼げていない	低単価案件ばかり、提案が通らない	ポートフォリオと案件の選び方を見直す
ブログ・アフィリエイト	じわじわ伸びている	アクセスはあるが収益をもっと伸ばしたい	ジャンルと導線の設計を整える
ブログ・アフィリエイト	ほぼ無収入	何を書けばいいか分からない、手が止まる	記事数と分析が足りているか数字で確認する

同じ「WordPressの副業」でも、ざっくり言うと次の2つに分かれます。

• サイト制作や構築など、クライアントから仕事を受けるタイプ
• ブログやアフィリエイトのように、自分のサイトで収入を得るタイプ

どちらをやるかを決めないまま情報だけ集めていると、「自分は何を目指しているんだっけ？」と分からなくなり、そのまま時間だけが過ぎてしまいがちです。WordPressの副業で稼げないと感じている人の多くは、そもそもの方向性が曖昧なまま進んでいるケースが多いです。

「稼げない」と言われがちな3つの背景

WordPressを使った副業が「稼げない」と言われがちな理由には、共通する背景があります。代表的なものを3つに絞ると、次のようなものです。

特にブログ系の副業は、検索で上位に上がるまで時間がかかるため、「しばらく収入ゼロが続く覚悟」が必要です。制作系の副業も、単価の高い案件は「この人になら頼みたい」と思わせられる人に集中します。

ただ、裏を返すと次のようにも言えます。

• 自分が戦う土俵（制作かブログか、どのジャンルか）をまず決める
• その土俵に必要なスキル・実績を少しずつ積み上げていく

この2つさえ押さえれば、「WordPressの副業は稼げないから諦めるべき」というほど極端な状況ではない、と私は感じています。

WordPress副業の種類と稼ぎ方の違い

サイト制作・構築系の副業

サイト制作・構築系のWordPress副業は、ざっくり言うと「クライアントのサイトを代わりに作る仕事」です。ゼロからデザインして作る人もいれば、既存テーマをベースにカスタマイズして仕上げる人もいて、スタイルはさまざまです。

よくある仕事内容を挙げると、次のようなものがあります。

• 個人事業主や小さな会社のホームページ制作
• ブログ型のオウンドメディア構築
• 既存サイトのデザインリニューアル
• 表示速度の改善やプラグイン回りの調整
• 記事の投稿代行や、ちょっとした文言修正などの更新作業

目安となる報酬感は、次のようなイメージです。あくまでざっくりした目安なので、ここから大きく上下することもあります。

仕事の規模	目安の報酬レンジ	備考
1ページのLP制作	数万円〜十数万円程度	デザイン込みか、コーディングのみかで変わる
小規模サイト（3〜5ページほど）	十数万円〜30万円程度	テンプレを使うか、1から作るかで変わる
中規模サイト（10ページ以上）	数十万円以上	打ち合わせ・追加修正が多くなりやすい
更新・保守・軽微な修正	月数千円〜数万円程度	長期の安定収入になりやすい

サイト制作の副業は、スキルを身につけるまで少し時間がかかる一方で、まとまった金額の案件を取りやすいのが強みです。保守や更新まで任せてもらえるようになると、毎月の固定収入も作りやすくなります。

逆に、ここで「全然稼げない」と感じる人に多いのは、次のようなパターンです。

• 単価が低い案件だけを受け続けて、体力的にも精神的にも消耗してしまう
• ポートフォリオが弱く、良い案件に応募しても選ばれない
• 提案文があいまいで、「この人に頼みたい理由」が伝わっていない

このあたりを少しずつ整えていくことで、同じ作業時間でも収入を上げやすくなります。

ブログ・アフィリエイト系の副業

ブログやアフィリエイトの副業は、自分のWordPressサイトを育てて広告収入を得るスタイルです。広告のクリック報酬や、商品・サービスの成約報酬を積み上げていきます。

流れをざっくり書くと、次のような感じです。

ブログの副業で「全然収益が出ない」と悩む人は、本当に多いです。よくあるパターンを挙げると、次のような感じです。

ブログはどうしても成果が出るまで時間がかかります。そのタイムラグのあいだに不安になり、「WordPressのブログ副業は稼げない」と感じてしまう人が多いのが現実です。

どちらのWordPress副業を選ぶべきか

「サイト制作とブログ、どっちから始めたらいいの？」という相談をもらうことがよくあります。答えとしては、「自分の性格と使える時間によって選ぶのがおすすめ」です。

ざっくり比較してみると、こんなイメージになります。

項目	サイト制作・構築の副業	ブログ・アフィリエイトの副業
収入が出るまで	案件が取れれば比較的早い	どうしても時間がかかりやすい
必要な主なスキル	HTML/CSS、WordPressの操作、簡単なデザインなど	ライティング、SEOの基礎、読者目線で考える力
向いている人	モノづくりが好き、人と話すこともそこまで苦手ではない	文章を書くことがそこそこ好き、コツコツ続けるのが得意
つまずきがちなポイント	営業・提案が苦手、単価アップのタイミングが分からない	継続できない、戦略があいまいなまま記事を増やしてしまう

どちらか一方に絞ってもいいですし、「制作で早めに収入を作りつつ、ブログで長期的な収入の柱を育てる」という組み合わせも現実的です。大事なのは、「自分はどのルートで収入を作りにいくのか」を決めてから動き始めることです。

WordPress副業で稼げない人の共通点チェック

行動量と期間が圧倒的に足りない

少し厳しめの話になりますが、「思っているほど行動できていない」ケースはとても多いです。制作なら提案数が少なすぎたり、ブログなら記事数が少なかったり、そもそも試行回数が足りていないパターンです。

感覚だけだとよく分からないので、一度数字で整理してみるのがおすすめです。

項目	目安ライン	自分の現状	コメント
制作：月の提案数	毎月ある程度の件数	？件	提案が少ないと、そもそもチャンスが少ない
制作：ポートフォリオの数	最低でも数サイト以上	？サイト	架空案件でもいいので、形を増やしたい
ブログ：記事数	数十記事以上	？記事	ここに届いていないと、データがほぼ集まらない
ブログ：更新頻度	週に数記事ほど	？記事	数か月単位で更新が止まっていないかを確認する

数字で見てみて、「思ったよりやっていないな」と感じるなら、それは悲観する材料ではなく、これから伸びしろが大きいということです。やり方を学びつつ行動量を増やしていけば、WordPressの副業で稼げない状態から抜け出せる可能性は一気に上がります。

学び方がバラバラで基礎が固まっていない

WordPress副業の情報は、本やブログ、動画、SNSなど本当に山ほどあります。便利な反面、「あれもこれも少しかじって終わり」になってしまうと、いつまでたっても基礎が身につきません。

例えば、次のような状態になっていないでしょうか。

• 基礎の教材をやり切る前に、新しい教材や動画に次々と手を出してしまう
• 話題になっているノウハウを見るたびに、テーマやジャンルを変えてしまう
• 表面的なテクニックだけ追いかけて、「なぜそうするのか」が分からないまま進めている

これではどうしても、「広く浅く」になってしまいます。WordPressを使った副業で稼げないと感じるときほど、次のようなシンプルな方針に立ち返るのがおすすめです。

• 学習用の教材を1つ決めて、まずは最後までやり切る
• ブログなら、しばらくの間はジャンルを1つに絞る
• 制作なら、「得意なサイトのタイプ」を1つ決めて、その型を磨く

基礎の軸が固まると、新しい情報を見たときも「自分に必要かどうか」を判断しやすくなるので、情報に振り回されにくくなります。

単価の低い案件・ジャンルにとどまり続けている

サイト制作の副業でよくあるのが、「いつまでも低単価の案件ばかり受けてしまう」パターンです。最初のうちは経験を積むためにやむをえない部分もありますが、ずっとそのゾーンにいると、時間と体力だけが削られていきます。

例えば、次のようなサインが出ていたら要注意です。

ブログの場合も、「単価が低い広告」や「そもそも成約しにくいジャンル」にこだわり続けていると、アクセスの割に報酬が伸びないといったことが起こります。WordPressの副業で稼げないときは、「どのゾーンで戦っているのか」を一度見直してみると良いです。

稼げないを抜け出すWordPress副業ロードマップ

ステップ1：学習のゴールと道のりを決める

最初にやっておきたいのは、「自分はどこをゴールにしたいのか」を決めることです。何となく勉強をスタートさせると、途中で「これって意味あるんだっけ？」と分からなくなりがちです。

例えば、次のようにステップを区切ってみると、目標がイメージしやすくなります。

ステップ	ゴールのイメージ	具体的にやること
1	WordPressで自分のサイトを立ち上げられる	サーバー契約、ドメイン取得、WordPressのインストール
2	テンプレートを使って形にできる	テーマの設定、固定ページと投稿ページを理解する
3	制作ならポートフォリオサイトを作れる	架空案件でサイトを数件分作成する
4	ブログならジャンルを決めて一定数の記事を書く	キーワード選定から執筆、簡単なリライトまで経験する
5	小さくてもいいので収益や案件成約を一度経験する	低単価案件や少額報酬でもいいので最初の一歩を踏む

「まずはステップ3までやってみる」といったように、いくつかの区切りを作っておくと、途中で折れにくくなります。

ステップ2：小さく稼ぐ経験を最速で作る

WordPressの副業でモチベーションが一気に変わる瞬間は、「自分の力で初めてお金を生み出せた」と実感したときです。金額は数百円でも数千円でも構いません。数字以上に、「自分にもできた」という感覚が大きな意味を持ちます。

制作系なら、次のようなところから経験を積むのも一つの手です。

• 知り合いや家族のビジネスや活動で使うサイトを、格安または実質無料で作らせてもらう
• 小さなお店やサークルのサイトを作り、実績として掲載させてもらう
• クラウドソーシングで、簡単な修正や更新などの案件に応募してみる

ブログ系なら、次のようなイメージです。

• まずは少額でもいいので、アドセンスやアフィリエイトで成果を出してみる
• 初めて成約が出た記事を徹底的に読み返し、「なぜ読者が動いてくれたのか」を振り返る
• 成果が出た記事に内部リンクを集めて、さらに伸ばせないか試してみる

最初のうちは、どうしても「時給で考えると割に合わない」ことが多いです。ただ、その一歩があるからこそ、次に単価を上げたり、大きめの案件に挑戦できるようになります。

ステップ3：単価アップとリピート・安定化

小さくても収益が出始めたら、次は「安定させること」と「単価を上げていくこと」を意識していきます。ここからが、WordPress副業を長く続けられるかどうかの分かれ目になります。

制作系なら、例えば次のようなことを少しずつ整えてみてください。

• ポートフォリオサイトを見直し、「どんなサイトが得意なのか」が一目で伝わるようにする
• お試し価格で受けたクライアントに、保守や追加の施策を提案してみる
• 見積もりを出すときに、自分の目標時給を意識して金額を組み立てる

ブログ系なら、次のようなポイントが重要です。

• 成約が出ている記事を優先的にリライトし、さらに読みやすく・分かりやすくする
• うまくいっていない記事は、キーワードや構成、導線を見直して改善する
• アクセスと収益のデータを見ながら、「伸びる可能性が高そうなところ」に時間を配分する

この段階まで来ると、WordPressの副業は「何となくやっている副業」から「育てていくビジネス」に近い感覚になっていきます。

WordPress副業で月◯万円を目指す現実シミュレーション

ここでは、WordPressの副業で月に数万円レベルを目指す場合のイメージを、制作とブログに分けてざっくりシミュレーションしてみます。あくまで一例ですが、「どのくらいの働き方で、どれくらいを目指せそうか」の感覚がつかめればOKです。

サイト制作で月◯万円を目指すケース

サイト制作系のWordPress副業で月に数万円を目指す場合は、例えば次のようなパターンが考えられます。

パターン	仕事の内容	月の案件数イメージ	月収のイメージ
A	小規模サイトを丸ごと制作	月1件	数万円〜十数万円程度
B	LP制作と軽微な修正案件	月1〜2件	数万円〜十数万円程度
C	既存サイトの修正と保守	保守数件＋スポット案件数件	固定収入とスポット収入の組み合わせ

もちろん、ここに至るまでにはポートフォリオ作りや営業、実務に慣れる期間が必要です。ただ、一度このゾーンに入ってしまえば、紹介で仕事が増えたり、同じクライアントから継続の依頼をもらえたりして、安定感は増していきます。

ブログで月◯万円を目指すケース

ブログ系のWordPress副業で月に数万円レベルを目指す場合は、次のような段階をたどることが多いです。

段階	状態	やることの例
1	記事数が少なく、アクセスもわずか	記事を書くことに慣れる、ジャンルの方向性を固める
2	一部の記事にアクセスが集まり始める	よく読まれている記事を分析し、リライトする
3	成約のある記事が少しずつ出てくる	成約記事に内部リンクを集め、導線を整える
4	月◯万円レベルの安定収入	伸びているテーマを深堀りし、新しい記事を追加する

ブログは「積み上がっていく資産」を育てる感覚に近いので、最初のうちはどうしても「頑張っているのに数字が動かない」と感じる期間があります。それでも、地道に続けていくと、あるタイミングからアクセスと収益がぐっと伸びるケースも少なくありません。

よくある質問（WordPressの副業が稼げないとき編）

Q1：完全未経験からでもWordPressの副業で稼げますか？

A：可能性は十分ありますが、「短期間で楽に」はさすがに難しいです。制作系なら、HTML/CSSやWordPressの基本操作を学べば、小さな案件からスタートできます。ブログ系なら、ライティングとキーワード選定を学びながら記事を積み上げていくことで、徐々に収益化のチャンスが増えていきます。

大事なのは、「どの副業スタイルで」「どのくらいのスパンで収入を目指すのか」を先に決めることです。ゴール設定がないまま情報収集だけしてしまうと、いつまでもWordPressの副業で稼げない状態から抜け出せません。

Q2：副業にあまり時間をかけられません。それでも大丈夫でしょうか？

A：時間が少なくても大丈夫ですが、その分「やることを絞る」ことがとても重要になります。あれもこれも手を出すと、どれも中途半端になってしまいます。

例えば、次のような戦い方が現実的です。

• 制作系なら、「この規模のサイト」と「この業種」の案件だけに絞り、型を作る
• ブログ系なら、1つのテーマに集中し、毎日少しずつでも書き続ける

時間が限られている人ほど、「やらないこと」を決めることが、WordPressの副業で稼げない状態を抜ける近道になります。

Q3：何か月も続けているのに成果が出ません。それでも続けた方がいいですか？

A：ただやみくもに続けるだけだと、正直なところ厳しいです。大事なのは、「続けるかどうか」よりも、「やり方を見直しているかどうか」です。

一度、次のような点を紙に書き出してみてください。

• 自分が今メインでやっているのは、制作なのかブログなのか
• これまでにどのくらいの行動量（提案数や記事数、学習時間）を積み上げてきたか
• うまくいったケースとうまくいかなかったケースを、それぞれ何個把握しているか

そのうえで、「量は足りているのに成果が出ていない」のか、「そもそもの量が足りていない」のかを切り分けてみると、次にやるべきことが見えやすくなります。やり方を修正しながら続けるのであれば、今からでもWordPressの副業で結果を出していくことは十分可能です。

まとめ：WordPress副業の「稼げない」から抜け出そう

最後に、ここまでの内容を簡単に整理します。

今日から取れる一歩としては、とてもシンプルです。

• 制作に興味があるなら、「ポートフォリオに載せるための架空サイトを1つ作る」と決めて着手する
• ブログに興味があるなら、「1つのジャンルを決めて、試しに1記事を書き切る」と決めて取り組む

完璧な準備が整ってから始める必要はありません。小さくても具体的な一歩を踏み出したその日から、あなたのWordPress副業は少しずつ「稼げない側」から「稼げる側」に近づいていきます。自分のペースで構わないので、一緒に進んでいきましょう。