googleサーチコンソールでできること完全ガイド7ステップ【初心者必見】

Googleサーチコンソールでできることを押さえておくと、「どの記事をどう直せばいいか」がかなりはっきり見えてきます。

アクセスが増えない、どの記事が検索で評価されているのか分からないと悩んでいる気持ちは、私も同じようにモヤモヤしていた時期があるのでよく分かります。

この記事では、次のようなことが分かります

Googleサーチコンソールでできることの全体像
SEO改善のための具体的な使い方とチェックの流れ
GA4との違いと、組み合わせて成果を出す考え方

読み終わるころには、「とりあえず何を見ればいいか分からない」状態から抜け出して、今日から自分のサイトで試せるアクションまでイメージできるはずです。

googleサーチコンソールとは？ざっくり全体像とできること
googleサーチコンソールでできること9選【機能ごとの使い方】
googleサーチコンソールの始め方と初期設定
googleサーチコンソールでできることを活かす3つのシナリオ
googleサーチコンソールとGA4を組み合わせた活用イメージ
よくある質問：googleサーチコンソールでできることについてよく聞かれること
まとめ｜googleサーチコンソールでできることを今日から試してみよう

googleサーチコンソールとは？ざっくり全体像とできること

ごとう

まずは、「そもそもGoogleサーチコンソールとは何なのか」をざっくり整理しておきます。

Googleサーチコンソールでできることを一枚で整理

Googleサーチコンソールは、サイトが検索結果の中でどんな扱いを受けているかを教えてくれる、Google公式の無料ツールです。

大ざっぱに言うと「検索結果の成績表」と「サイトの健康診断」をまとめて見られるダッシュボードのような存在です。

大きく見ると、次のようなことができます。

どのキーワードで、どのページが、何回表示・クリックされているかが分かる
ページがきちんとインデックスされているか、エラーがないかを確認できる
特定のURLが検索結果でどう扱われているかを詳しく診断できる
サイトマップを送って、クロールしやすい状態を作れる
外部リンク・内部リンクの状況を一覧できる
Core Web Vitals（表示速度や安定性など）の状態を確認できる
セキュリティ問題や手動ペナルティが出ていないかチェックできる

主なレポートと「何ができるか」を表にまとめておきます。

レポート名	主にできること	使うときのメリット
検索パフォーマンス	クエリ・ページごとのクリック数や平均掲載順位を確認	伸ばすべき記事や見直すべきキーワードが分かる
ページのインデックス登録	インデックス状況やエラーの種類を確認	検索結果に出ていない原因を特定しやすい
URL検査	特定URLのインデックス状態や問題点をチェック	新記事やリライト記事をピンポイントで診断できる
サイトマップ	XMLサイトマップの送信・読み込み状況の確認	クロールの効率を上げ、更新情報を伝えやすくなる
リンク	外部リンク・内部リンクの集計	重要ページを強化するためのリンク戦略を立てやすい
Core Web Vitals	表示速度や安定性などの指標を確認	ユーザー体験を改善して離脱を防ぎやすい
セキュリティと手動による対策	ハッキングや手動ペナルティの有無を確認	重大トラブルに早めに気づいて対処できる

Googleアナリティクスとの違いをかんたんにイメージ

「GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス（GA4）は何が違うの？」という質問もよくあります。

Googleサーチコンソール：検索結果に出る前後の世界を見るツール
GA4：サイトに来てからの動きを見るツール

分かりやすく並べてみます。

ツール	見える主なデータ	主な目的
Googleサーチコンソール	クエリ、表示回数、クリック数、平均掲載順位、インデックス状態	検索結果での見え方を改善し、検索流入を増やす
GA4	ページビュー、スクロール、コンバージョン、滞在時間、離脱率など	サイト内での行動や成果を分析し、導線を改善する

私の感覚だと、「どんなキーワードで人が来ているのか」を知りたいときはGoogleサーチコンソール、「来たあとに何をしているか」を知りたいときはGA4という使い分けです。

Googleサーチコンソールを使うべき人・サイトの例

Googleサーチコンソールは、次のような人やサイトと相性がいいです。

ブログやオウンドメディアを運営している個人・企業
サービスサイトやLPの自然検索流入を増やしたい担当者
ECサイトや予約サイトなど、検索からの集客が重要なビジネス
制作会社やSEOコンサルなど、クライアントサイトを分析する立場の人

「検索からお客さんに来てほしい」と少しでも思っているなら、Googleサーチコンソールはほぼ必須のツールだと考えてもらって大丈夫です。

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googleサーチコンソールでできること9選【機能ごとの使い方】

ごとう

ここからは、Googleサーチコンソールで具体的にどんなことができるのか、よく使う機能ごとに見ていきます。

1. 検索パフォーマンスレポートでクエリと順位をチェック

検索パフォーマンスは、Googleサーチコンソールの中でも一番よく使うレポートです。

ここでは、次のような指標が分かります。

クリック数：検索結果から実際にクリックされた回数
表示回数：検索結果に表示された回数
CTR：表示回数に対してクリックされた割合
平均掲載順位：検索結果での平均的な順位

私がよく見るのは、次のようなポイントです。

平均掲載順位が10位前後で、表示回数はあるのにCTRが低いページ
3〜5位くらいにいるのに、クリック数が思ったほど伸びていないクエリ
自分では狙っていなかった意外なクエリから流入しているページ

こういったものを見つけると、「タイトルやディスクリプションの改善」「見出しの調整」「専用の新記事作成」など、次にやるべきアクションがかなり具体的になります。

2. ページのインデックス登録レポートでエラーを把握

ページのインデックス登録（Page indexing）は、「どのページが検索エンジンに登録されているか」をまとめて確認できる画面です。

ここでは、次のような状態が一目で分かります。

有効：問題なくインデックスされているページ
除外：意図的に除外したページや、重複などでインデックスされていないページ
エラー：インデックスできない重大な問題があるページ

よくあるパターンとしては、例えば次のようなものがあります。

noindexが誤って入っていて、公開したつもりの記事がインデックスされていない
リダイレクト設定のミスで、404エラーになっているページがたくさんある
重複コンテンツ扱いで、重要なページがインデックスされにくくなっている

技術的なトラブルに気づけるのが、このレポートの大きな役割です。

3. URL検査ツールで個別URLを診断

URL検査は、特定のページ1つをピンポイントで調べるための機能です。

例えば、こんなときに使います。

新しく公開した記事を、なるべく早くインデックスしてほしいとき
リライトした記事が、ちゃんと再クロールされているか確認したいとき
特定のURLが検索結果に出てこない理由を知りたいとき

URLを入力すると、次のような情報が分かります。

インデックスされているかどうか
インデックス登録の状況（エラーの有無など）
モバイルでの表示に問題がないか
構造化データの検出状況

問題がなければ、その場で「インデックス登録をリクエスト」しておくことで、クロールを促すことができます。

4. サイトマップ送信でクロールをサポート

サイトマップは、サイト内のURL一覧を検索エンジンに伝えるためのファイルです。

Googleサーチコンソールでは、このサイトマップを送信したり、読み込み状況を確認したりできます。

サイトマップURLを登録しておく
読み込み状況やインデックス数を確認する
エラーが出ていないかチェックする

特に、記事数が多いメディアやECサイトでは、サイトマップがないとクロール漏れが出やすくなります。

5. リンクレポートで内部リンク・外部リンクを整理

リンクレポートでは、次のような情報をまとめて見ることができます。

どのサイトからリンクされているか（外部リンク）
どのページがよくリンクされているか
サイト内でどのページに多くリンクを張っているか（内部リンク）

私がよくやるのは、重要な記事に内部リンクが足りているかどうかのチェックです。

コンバージョンにつながる記事
カテゴリのトップになるようなまとめ記事
検索パフォーマンスが良く、さらに伸ばしたい記事

こういったページに内部リンクを集めることで、サイト全体のSEOも安定しやすくなります。

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6. Core Web Vitalsとページエクスペリエンスで表示速度を改善

Core Web Vitalsは、ページの表示速度や安定性を数字で教えてくれる指標です。

主な指標は次の3つです。

LCP：メインのコンテンツが表示されるまでの時間
INP：ボタンを押すなどの操作に対する反応の速さ
CLS：レイアウトのズレの大きさ

Googleサーチコンソールでは、「問題のあるURLのまとまり」を単位にして教えてくれます。

表示が遅かったり、読み込み中にレイアウトが大きく動いたりすると、それだけでユーザーは離脱しやすくなります。

検索順位にも間接的に影響する部分なので、Core Web Vitalsのレポートは定期的にチェックしておきたいところです。

7. セキュリティと手動による対策でペナルティを把握

「セキュリティと手動による対策」のメニューでは、次のような重大な問題があれば知らせてくれます。

サイトがハッキングされている
マルウェアが仕込まれている
ガイドライン違反で手動ペナルティを受けている

ここに警告が出ていると、場合によっては検索結果からほとんど表示されなくなることもあります。

普段は何も表示されていないのが理想ですが、「いざというときの保険」として覚えておくと安心です。

8. 削除ツールと一時的な非表示

削除ツールでは、特定のURLを一定期間、検索結果から一時的に非表示にできます。

誤って公開してしまったページ
個人情報など、すぐに検索から消したい情報
古いキャンペーンページや不要になったLP

注意点としては、あくまで「一時的な非表示」であって、その操作だけでページ自体が完全に削除されるわけではないということです。

9. 強調スニペットやリッチリザルト関連のレポート

構造化データを入れていると、「パンくずリスト」「商品」「よくある質問」など、いわゆるリッチリザルトに関するレポートも表示されます。

構造化データにエラーや警告が出ていないか
どのページでリッチリザルトが表示されているか

リッチリザルトは、検索結果に表示される情報量が増えるので、クリック率の向上につながりやすい要素です。

googleサーチコンソールの始め方と初期設定

ごとう

ここからは、Googleサーチコンソールをまだ導入していない人向けに、始め方と最初にやっておきたい設定をまとめます。

プロパティタイプの違いとおすすめの設定

Googleサーチコンソールでは、サイトを登録するときに「プロパティ」という単位で管理します。

主なタイプは次の2つです。

プロパティタイプ	特徴	おすすめの人
ドメインプロパティ	wwwあり・なし、http・httpsなど、同じドメイン配下をまとめて計測	基本的にはほとんどのサイトにおすすめ
URLプレフィックス	登録したURL配下だけを計測（例：https://example.com/blog/ など）	一部のディレクトリだけ見たいときや特殊な構成のとき

迷ったら、まずはドメインプロパティで登録しておくのが無難です。

所有権確認の代表的な方法

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プロパティを登録したら、「本当にこのサイトの管理者か？」を証明するために所有権確認を行います。

よく使われる方法は次のとおりです。

DNSレコードを追加する（サーバーやドメイン管理画面で設定）
HTMLファイルをアップロードする
HTMLタグをサイトの<head>内に埋め込む
GoogleタグマネージャーやGoogleアナリティクスのタグを使って確認する

最初だけ少し手間ですが、一度設定してしまえば、あとは基本的に触らなくて大丈夫です。

初回にやっておきたい3つの設定

所有権確認ができたら、最初に次の3つだけは済ませておきましょう。

サイトマップを登録する
ユーザーを追加して、チームメンバーも見られるようにする
メール通知をオンにして、重大な問題があったときに気づけるようにする

ここまでできていれば、Googleサーチコンソールでできることの土台作りとしては十分です。

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googleサーチコンソールでできることを活かす3つのシナリオ

ごとう

ここからは、実際の運用でよくあるシチュエーション別に、Googleサーチコンソールでできることをどう使うかを整理してみます。

シナリオ1：新規記事を公開したあとにやること

私が新しい記事を公開したときに、ルーティンのように行っていることは次のとおりです。

サイトマップが自動更新されているかを確認する
URL検査で新記事のインデックス登録をリクエストする
少し時間をおいてから、狙っているキーワードで表示され始めているかを見る

流れを簡単な表にすると、こんなイメージです。

タイミング	やること	使う機能
記事公開直後	公開URLをURL検査に入力してインデックス登録をリクエスト	URL検査
公開後しばらくして	ページのインデックス登録でエラーがないか確認	ページのインデックス登録
データがたまってから	狙ったクエリで表示・クリックが出ているかチェック	検索パフォーマンス

シナリオ2：既存記事をリライトするときのチェックポイント

既存記事のリライトでも、Googleサーチコンソールはとても頼りになります。

私がよく見るポイントは次のとおりです。

平均掲載順位が10位前後で止まっているクエリ
表示回数はあるのにCTRが低いクエリ
意外と表示・クリックされているサブクエリ

この情報から、次のようなリライト方針を決めていきます。

タイトルとディスクリプションを、実際に表示されているクエリに寄せる
見出しや本文に、よく見られているサブクエリを自然な形で組み込む
情報が薄い部分や、競合記事に比べて弱い部分を補強する

シナリオ3：アクセスが急に落ちたときの原因チェック

アクセスが急に落ちたときも、Googleサーチコンソールの情報を組み合わせると、原因の候補をかなり絞り込めます。

よくあるパターンを表にまとめると、次のようなイメージです。

症状	まず見るレポート	チェック内容
サイト全体で急にクリック数が減った	検索パフォーマンス	特定のクエリ・ページだけ落ちているのか、全体なのかを確認
一部のページだけアクセスがほぼゼロになった	ページのインデックス登録 / URL検査	インデックスエラーや手動対策が出ていないか確認
検索結果には出ているが、クリックが急に減った	検索パフォーマンス	平均掲載順位とCTRの変化、実際の検索結果画面を確認
目立つキーワードだけ順位が下がった	検索パフォーマンス	そのクエリに対するコンテンツの質や網羅性を見直す

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googleサーチコンソールとGA4を組み合わせた活用イメージ

ごとう

ここでは、GoogleサーチコンソールとGA4を組み合わせた、少し踏み込んだ活用イメージを紹介します。

検索クエリから「伸ばせるページ」を見つける

まずは、Googleサーチコンソール側で次のようなページを探します。

平均掲載順位が5〜15位あたりにあるページ
表示回数はそこそこあるのに、CTRが低めのページ
自分が想定していなかったクエリでよく表示されているページ

こうしたページは、「あと一歩で上位に行ける」可能性が高いページです。

GA4で流入後の行動とコンバージョンを見る

次に、GoogleサーチコンソールとGA4で、どんな指標を組み合わせて見ると良いかを表にしておきます。

Googleサーチコンソールの指標	GA4の指標	分かること
クエリ / 平均掲載順位	セッション数 / エンゲージメント	狙ったクエリから、十分な訪問が来ているか
CTR	コンバージョン率	クリック率と成約率のどちらに課題があるか
ページ別のクリック数	スクロールの深さ / 離脱率	コンテンツの読みやすさや構成に問題がないか