WordPressのSWELLを使っていると、記事の一番下に「この記事を書いた人」というボックスが出てきますよね。
この著者ボックスをちゃんと整えると、ブログの信頼感やファンになってくれる読者の数が目に見えて変わります。
私も、なんとなく設定していた頃は反応が薄かったのですが、きちんと作り直したあとにお問い合わせやフォローが増えました。
あなたのブログでも同じような変化が出せるように、できるだけ分かりやすく、フランクな感じでお話ししていきます。
SWELL「この記事を書いた人」を整えると何が変わるのか

まずは、SWELLの「この記事を書いた人」がそもそもどんな役割を持っていて、整えることで何が変わるのかをざっくり押さえておきましょう。
SWELL「この記事を書いた人」とプロフィールの違い
SWELLを使っていると、似たような場所に「この記事を書いた人」と「プロフィール([SWELL]プロフィールウィジェットなど)」が登場します。
ここがごちゃごちゃになっていると、読者からすると「同じ説明が何度も出てきて読みにくい…」という状態になりがちです。
イメージをつかみやすいように、違いを表にまとめてみました。
| 項目 | 「この記事を書いた人」 | プロフィール(ウィジェット等) |
|---|---|---|
| 表示される場所 | 各記事の本文の下 | サイドバーやフッターなど |
| 紐づくもの | その記事の「投稿者」 | サイト全体または特定エリア |
| 主な役割 | その記事を書いた人の情報を伝える | サイト運営者(ブログ主)の自己紹介 |
| 読者の見え方 | 記事ごとの著者情報 | ブログの顔となるプロフィール |
「この記事を書いた人」は、まさに「この文章を書いたのはこういう人です」と伝える専用のボックスです。
一方で、サイドバーのプロフィールは「このブログを運営しているのはこんな人です」という、もう少し広い自己紹介だと考えると分かりやすいです。
この2つを同じ文章でコピペしてしまうと、どうしてもくどい印象になります。逆に役割を分けておくと、読者は違和感なく情報を受け取ってくれるようになります。
「この記事を書いた人」があると読者は安心する
今はどんなジャンルでも、ネット上には情報があふれています。
そんな中で、読者が気にしているのは次のようなポイントです。
- この情報は、実際に経験している人が書いているのか
- ちゃんと勉強している人なのか、それとも初心者なのか
- 自分と近い立場の人なのか、それとも専門家なのか
ここを短く分かりやすく伝えてくれるのが、SWELLの「この記事を書いた人」です。
たとえば、プロフィールをただの一行から、経歴や体験を少し入れた文章に変えただけで、お問い合わせやSNSフォローが増えたというケースもよくあります。
私自身も、顔アイコンと簡単な経歴を載せたことで、記事への反応が分かりやすく変わりました。内容は同じでも、「誰が書いたか」が見えるだけで、読者の安心感はかなり違ってくるんだなと実感しています。
SWELLの「この記事を書いた人」を表示させる基本設定

ここからは、SWELLで「この記事を書いた人」をきちんと表示させるための基本設定を整理していきます。作業自体はそれほど複雑ではないので、WordPressの管理画面を開きながら読み進めてもらうとスムーズです。
ユーザー情報(プロフィール)を整える
記事下に出てくる文章や名前、肩書きなどは、WordPressの「ユーザー > プロフィール」の情報から反映されます。
ここが空だったり中途半端だと、SWELL側で「この記事を書いた人」を表示していても、読者にとっては物足りない印象になってしまいます。
まずは、ユーザー情報で最低限埋めておきたい項目を整理しておきましょう。
| 項目 | 内容の例 | ポイント |
|---|---|---|
| ユーザー名 | 管理用のID | 管理画面用なので、公開はされない |
| ニックネーム | たろう@副業ブロガー など | 公開名として使いやすい形にしておく |
| ブログ上の表示名 | ニックネームと同じにする | 記事の著者名として表示される部分 |
| プロフィール情報 | 経験・実績・得意分野など | 2〜3行で「何者か」が分かるように書く |
| メールアドレス | お問い合わせ用など | 公開するかどうかは好みでOK |
とくに大事なのが「ニックネーム」と「ブログ上の表示名」です。
たとえば、副業ブログなら「名前+@+テーマ名」(例:ゆうき@Webライター)のようにしておくと、読者にとって覚えやすくなります。
記事をまたいで何度も目にする名前になるので、「一度見たらなんとなく印象に残るかどうか」を意識して決めるのがおすすめです。
アイコン画像やSNSリンクを登録する
SWELLでは、プロフィール画像を「カスタムアバター」から設定できます。
実写でもイラストでもOKですが、「この人が書いているんだな」とイメージできるかどうかが大事です。
設定のイメージとしては次のような感じです。
- アイコン画像
顔写真か、自分の雰囲気に合ったイラストを設定する - 肩書き
「Webライター」「FP」「元◯◯営業」など、読者にとってメリットが伝わる一言にする - SNSリンク
X(旧Twitter)やInstagramなど、読者がフォローしやすいものだけに絞る
全部を完璧に整えようとすると止まってしまうので、まずは「アイコン」「一言の肩書き」「2〜3行のプロフィール文」の3つだけでも埋めてしまいましょう。
そのあとで余裕があれば、少しずつSNSリンクや詳しい自己紹介ページを整えていけば大丈夫です。
SWELLで「この記事を書いた人」を表示・非表示にする方法

次に、SWELLのテーマ設定で「この記事を書いた人」を表示したり、思い切って隠したりする方法と考え方をまとめます。操作自体はシンプルですが、サイドバーのプロフィールとのバランスをどう取るか、という視点も一緒に考えてみてください。
カスタマイザーからオンオフする手順
SWELLでは、テーマカスタマイザーから「この記事を書いた人」をまとめてオン・オフできます。
だいたい次のような流れです。
| 手順 | やること | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 「外観」 > 「カスタマイズ」を開く | SWELLの基本設定画面 |
| 2 | 「投稿・固定ページの設定」を選ぶ | 投稿ページ全体の見た目を調整する項目 |
| 3 | 「記事下エリアの設定」を開く | 関連記事やシェアボタン、著者情報などのエリア |
| 4 | 「著者情報を表示」にチェック | このチェックのオン・オフで表示切り替え |
ここでチェックを入れておけば、対応している投稿タイプの下に著者情報のボックスが表示されます。
チェックを外すと、サイト全体の「この記事を書いた人」が一括で非表示になります。
1記事ごとに細かく出し分けたい場合は、標準機能だけでは難しいので、のちほど紹介する「監修者情報を別ブロックで追加する」などの方法と組み合わせて考えるとやりやすいです。
サイドバーとの重複をどう減らすか
SWELLユーザーからよく聞くのが、「サイドバーのプロフィールと、記事下の著者情報がかぶってしまってうるさい」という悩みです。
このあたりは、どんな読者にどんな風に読んでほしいかに合わせて、次のようなパターンから選ぶと整理しやすくなります。
| パターン | 記事下(この記事を書いた人) | サイドバーのプロフィール | 向いているブログ |
|---|---|---|---|
| A | 表示する | 表示する | 読者とじっくり関係を育てたいブログ |
| B | 表示する | 表示しない | スマホユーザーが多く、スッキリ見せたいブログ |
| C | 非表示にする | 表示する | 記事下をコンパクトにまとめたいブログ |
スマホからのアクセスが多い場合は、Bパターンのように「記事下だけに著者情報を出す」構成がかなり見やすいです。
逆に、PCユーザーが多く、サイドバーにカテゴリーやバナーも並べている場合は、Aパターンにして「記事下では記事との関係が強い情報を、サイドバーではブログ全体の情報を」と役割分担しても良いと思います。
どのパターンでも共通して意識したいのは、「同じ文章を単純にコピペしない」ということです。
たとえば、記事下ではその記事のテーマに関連する経験や実績を書き、サイドバーではブログ全体の目標や運営方針を書く、といった分け方をすると、読者にとっても読みやすくなります。
「この記事を書いた人」を魅力的にする書き方とデザイン

ここからは、SWELLの著者ボックスを「ただの定型文」ではなく、「読者の気持ちに刺さる自己紹介」に変えていくためのコツをまとめます。少しの工夫で印象が大きく変わるので、できそうなところからぜひ試してみてください。
伝わるプロフィール文のテンプレとNG例
プロフィール文でよくあるのが、「真面目に書いているのに、何をしている人なのかよく分からない」というパターンです。
文字数よりも、「どんな立場の人が、どんな経験をもとに書いているか」が一瞬で伝わるかどうかが大事です。
イメージしやすいように、NG例と少し手を入れたOK例を並べてみます。
| パターン | NG例 | OK例 |
|---|---|---|
| 副業ブログ | 「副業でブログを書いています。」 | 「本業は事務職、すきま時間で副業ブログに挑戦中。実際に試してきた副業の体験談を、失敗も含めて正直に発信しています。」 |
| 専門系ブログ | 「お金の勉強をしています。」 | 「FP資格を持つお金ブロガー。家計管理や投資の基本を、むずかしい専門用語をできるだけ使わずに解説しています。」 |
| 体験レビュー系 | 「ガジェットが好きです。」 | 「ガジェット好きのブロガー。自腹で買ったアイテムを中心に、実際に一定期間使って分かった本音レビューを書いています。」 |
このように、「自分は何者か」「どんな経験があるか」「誰に向けて書いているか」が2〜3文で分かるようにすると、著者ボックスの説得力が一気に増します。
記事下のスペースは限られているので、長くても4〜5文くらいまでに収めるのがおすすめです。
もっと詳しい自己紹介をしたい場合は、「詳しいプロフィールはこちら」のようなリンクを用意して、別ページに誘導するとスッキリ見せられます。
デザインは「読みやすさ優先」で考える
SWELLはデザイン性が高いテーマなので、装飾を頑張りたくなる気持ち、すごくよく分かります。
ただ、「この記事を書いた人」に関しては、まずはシンプルで読みやすい状態を目指すのがおすすめです。
私がチェックしているポイントは次の通りです。
- アイコンが小さすぎたり大きすぎたりせず、ほどよいサイズか
- 文字の色と背景のコントラストが十分で、読みづらくないか
- スマホで見たときに、行間が詰まりすぎていないか
- 全体の雰囲気が、広告と勘違いされるような派手さになっていないか
装飾を足すよりも、まずは余白と行間を整えるだけでも、SWELLの初期デザインのままで十分きれいに見えます。
どうしても物足りないときに、枠線や背景色を少し変えるくらいの感覚でCSSを使っていくと、崩れにくくて安心です。
ブログの目的別に見る SWELL「この記事を書いた人」の活かし方

ブログの目的によって、「この記事を書いた人」に書く内容や見せ方は少しずつ変わります。ここでは、よくあるタイプ別に、どんな方向性が合いやすいかを整理してみます。
個人ブログ・アフィリエイト向けの活かし方
個人ブログやアフィリエイトブログでは、自分の経験や失敗談そのものが価値になることが多いです。
その場合、「この記事を書いた人」では次のようなことを意識すると相性が良いです。
| ブログタイプ | 主な目的 | 著者情報で意識したいポイント |
|---|---|---|
| 雑記ブログ | 自分の体験を共有して共感を得る | 人柄や好きなことを短く伝え、親近感を持ってもらう |
| 特化ブログ | 特定ジャンルで信頼を得る | 経験年数や具体的な実績を一言入れて専門性を示す |
| アフィリエイトブログ | レビュー記事からの成約につなげる | 自腹か提供か、どんな立場から書いているかをハッキリ書く |
個人ブログの場合、「私も同じことで悩んでいました」「こういう失敗をしました」という一言を入れておくだけで、読者との距離感はかなり変わります。
そのうえで、「今はこういう工夫で乗り越えました」という流れにすると、自然と記事の内容への信頼も高まりやすくなります。
企業サイト・複数人ブログでの見せ方
企業サイトや、複数のライターさんが記事を書いているメディアの場合は、「法人としての信頼」と「書いている個人の人柄」のどちらも大切です。
たとえば、次のような形が考えられます。
- 「この記事を書いた人」には、実際に執筆したライターの顔アイコンと簡単なプロフィールを載せる
- 同じボックスかその近くに、「◯◯編集部監修」や「専門家チェック済み」などの情報も入れる
- プロフィール文の最後に、「所属:◯◯株式会社」「◯◯編集部ライター」などの表記を添える
こうしておくと、「どんな組織が運営しているサイトなのか」と「どんな人が書いた記事なのか」が同時に伝わります。
また、複数人で運営している場合は、著者ごとにアイコンや得意ジャンルを変えておくと、「この人の記事は読みやすいな」という読者の感覚が育ちやすくなります。
SWELL「この記事を書いた人」でよくあるつまずきと対処法

ここからは、SWELLの著者ボックスまわりでよく聞くつまずきポイントと、その対処法をまとめておきます。先に知っておくと、実際に設定するときに焦らずに済みます。
表示されない・画像が変わらないとき
よくあるのが、「著者情報を表示」にチェックを入れているのに、記事下に何も出てこないというケースです。
原因として多いのは、次のようなものです。
- ユーザー情報の「プロフィール情報」が空のままになっている
- キャッシュ系プラグインが効いていて、変更が反映されていない
- テーマや子テーマのカスタマイズで記事下エリアが変更されている
まずは、ユーザーのプロフィール情報に文章が入っているか確認し、そのうえでキャッシュプラグインやブラウザ側のキャッシュを一度削除してみてください。
それでも表示されないときは、別のプラグインやテーマ編集との競合を疑ってみると解決につながることが多いです。
アイコン画像が変わらない場合も、反映までにキャッシュが邪魔をしているパターンが多いです。
少し時間を置いてから再読み込みをしてみたり、シークレットウィンドウで確認してみるのもおすすめです。
1記事だけ別の著者情報にしたいとき
「この1記事だけ、監修者も一緒に紹介したい」「別の人の存在も出したい」という場面もありますよね。
WordPressでは記事ごとに「投稿者」を変えることはできますが、標準の「この記事を書いた人」ボックスの中で、「執筆者」と「監修者」を分けて表示することはできません。
そのような場合は、次のような方法を組み合わせると対応しやすくなります。
- 記事の冒頭か末尾に、「監修者情報」用のブロックを作って、必要な記事だけに入れる
- ブログパーツで監修者のプロフィールボックスを作り、監修入り記事だけに呼び出す
- 著者ボックスの文章の中で、「執筆:◯◯、監修:△△」といった形で、関わった人の名前をまとめて書く
「著者機能だけで全部やろう」と思いすぎず、SWELLのブロックやブログパーツと組み合わせて柔軟に考えたほうが、読者にとっても分かりやすい表示になります。
よくある質問

最後に、SWELLの「この記事を書いた人」について、私がよく聞かれる質問をQ&A形式でまとめます。
Q1. SWELLの「この記事を書いた人」を非表示にすると、SEO的にマイナスになりますか?
A1. 著者ボックスを表示しただけで検索順位が劇的に変わる、というような直接的なものではありません。
ただ、「誰が書いたか分からない記事」よりも、「どんな人がどんな経験をもとに書いているかが見える記事」のほうが、読者の信頼を得やすいのは確かです。
その結果として、滞在時間や他のページへの回遊、クリック率などに良い影響が出ることは十分ありえます。
デザインの都合でどうしても非表示にしたい場合は、サイドバーや別ページのプロフィールなど、ほかの場所で著者情報をしっかり見せておくことをおすすめします。
Q2. 「この記事を書いた人」とサイドバーのプロフィール、両方とも必要でしょうか?
A2. 両方が必須というわけではありません。
スマホでの見やすさをいちばんに考えるなら、「この記事を書いた人」に著者情報を集約して、サイドバーにはあえて置かない、という選択も十分アリです。
一方で、PCユーザーが多かったり、ファンがじっくり読み込むようなブログでは、記事下に著者ボックスを出しつつ、サイドバーに運営者としてのプロフィールを載せる構成も効果的です。
どちらの場合でも、「まったく同じ内容をコピペするのではなく、役割を分ける」という考え方を意識してみてください。
Q3. 「この記事を書いた人」に書く内容は、どれくらいの頻度で見直せばいいですか?
A3. 明確な決まりはありませんが、資格を取ったときや仕事が変わったとき、新しい実績が増えたときなど、「自分の今の状態」を変えたいタイミングで見直すのがおすすめです。
昔のままの肩書きで、実際の実力よりも弱く見えている状態はもったいないです。
逆に、ほとんど状況が変わっていないのに頻繁に書き換える必要はありません。
著者ボックスの内容を更新したときは、あわせてプロフィールページやSNSの自己紹介も見直しておくと、読者に一貫したイメージを持ってもらいやすくなります。
まとめ:SWELLの「この記事を書いた人」を今日から整えよう
この記事のポイントをまとめます
- 「この記事を書いた人」は、記事ごとの著者情報を読者に伝える大事なパーツです。
- サイドバーのプロフィールとは役割を分けて、「何者か」「どんな経験があるか」「誰に向けて書いているか」を短く伝えましょう。
- ユーザー情報のプロフィール編集と、SWELLカスタマイザーの「著者情報を表示」設定を押さえれば、基本的な表示は整います。
- 個人ブログでは人柄と経験、企業サイトでは組織名と担当者をセットで見せるなど、ブログの目的に合わせた見せ方を意識することが大切です。
- 表示されない・画像が変わらないときは、ユーザー情報の空欄とキャッシュ、カスタマイズの有無を落ち着いて確認すると、多くのトラブルは解決できます。
今日からできる最初の一歩としては、「ユーザー > プロフィール」の欄を開き、自分の今の状態に合う3〜4文の自己紹介を書き直してみてください。
そのうえで、SWELLのカスタマイザーから著者情報の表示設定をチェックし、スマホからの見え方も含めて確認してみましょう。それだけでも、あなたのブログの「信頼感」は少しずつ変わっていきます。



