WordPressで作業していたら、さっきまで出ていたウィジェットが突然消えたり、サイドバーが丸ごと空っぽになったりして、「え、なんで?」と固まったことはありませんか。
WordPressのウィジェットが表示されないときの全体像をざっくり整理

まずは、自分がどんな「表示されない」状態なのかを整理しておきましょう。ここがあいまいなまま対処法を探しても、なかなか答えにたどり着けません。
どの「表示されない」状態なのかを整理しよう
一口に「ウィジェットが表示されない」といっても、実は症状のパターンが分かれています。自分の状態に近いものを、ざっくりチェックしてみてください。
| 症状のパターン | 具体的な状態 | 優先して読む章 |
|---|---|---|
| 管理画面にウィジェットメニューがない | 「外観」の中にウィジェットの項目が見当たらない | 「管理画面でウィジェットが表示されない場合の対処法」 |
| 管理画面にはあるがサイト側に出ない | サイドバーやフッターが空白のままになっている | 「サイト側にウィジェットが表示されない場合の対処法」 |
| 特定のページだけウィジェットが消える | トップページだけ表示されない、固定ページだけ空になる | 「サイト側にウィジェットが表示されない場合の対処法」 |
| 特定のウィジェットだけ表示されない | 広告だけ表示されない、ランキングだけ出てこない | 「テーマやプラグインが原因でウィジェットが表示されないとき」 |
この表のうち、どれが自分に一番近いか、まずは目星をつけてください。それによって、この記事のどの章から読めばいいかが決まってきます。
あわせて、どのパターンにも共通する「最初に見ておきたいチェックポイント」もあります。次の見出しで、全体に共通するフローを紹介します。
WordPressウィジェットが表示されないときの原因チェックフロー

ここでは、どのパターンのトラブルでも共通して使える、ざっくりとしたチェックの順番を紹介します。上から順に見ていくだけでも、原因がかなり絞り込めます。
まずは超基本のチェックポイント
いきなり難しい設定やコードを見る前に、ごく基本的なところから確認しておきましょう。
- ブラウザのキャッシュを削除して、シークレットウィンドウでも表示を確認する
- Chrome・Safariなど、別のブラウザや別の端末(スマホなど)でも見てみる
- ログイン中の画面と、ログアウトした状態の画面を両方チェックしてみる
これだけで、「自分のブラウザだけが古い情報を持っていて、実はサイト自体は問題なかった」というケースが、意外とよく見つかります。
共通チェック項目を一覧で確認
次に、どの「ウィジェットが表示されない」パターンにも関係してくるチェック項目を、表で整理しておきます。
| チェック項目 | 確認する場所 | ざっくりの見方 |
|---|---|---|
| テーマの設定 | 外観 → カスタマイズ | サイドバーやフッターを表示する設定になっているか |
| ウィジェットの配置場所 | 外観 → ウィジェット | 意図したエリアに入っているか |
| プラグインの影響 | プラグイン一覧 | 数が多すぎないか、不明なものがないか |
| キャッシュの有無 | サーバー管理画面やキャッシュ系プラグイン | キャッシュ削除ボタンを実行したか |
| 表示条件の設定 | ウィジェットやテーマ独自の設定画面 | 特定ページや特定デバイスだけに絞りすぎていないか |
この表の項目を、上から順番に軽くでもチェックしていくだけで、「あ、ここ設定をいじっていたかも」という気づきが出てきやすくなります。
私がよくやる簡易フロー
実際に私が相談を受けたときに、よくやっている確認の流れはこんな感じです。
- まずキャッシュ削除と別ブラウザでの確認をする
- 次に、ウィジェットがどのエリアに入っているかをチェックする
- それでもダメなら、テーマやプラグインを一時的に切り替えて原因を切り分ける
この順番で見ていくだけでも、多くの「ウィジェットが表示されない」トラブルは、「テーマ側なのか」「プラグイン側なのか」「設定ミスなのか」といったところまで絞り込めることが多いです。
管理画面でウィジェットが表示されない場合の対処法

ここからは、「外観」メニューの中にウィジェットの項目が見当たらない、ウィジェット画面を開くと真っ白になる、といった管理画面側のトラブルに絞って解説します。
外観メニューにウィジェットが表示されないとき
「そもそも外観の中にウィジェットというメニュー自体がない」という場合、次のような原因が考えられます。
- 使っているテーマが、ウィジェット用のエリアを用意していない
- 自作テーマや子テーマで、ウィジェットを有効にする設定が書かれていない
- ログインしているユーザーの権限が管理者ではない
特に自作テーマや、カスタマイズした子テーマを使っている場合、テーマ側でウィジェットエリアを登録していないと、WordPressは「ウィジェット」というメニューそのものを表示してくれません。
| 状態 | 考えられる原因 | 対処のイメージ |
|---|---|---|
| ウィジェットメニュー自体が見えない | テーマがウィジェット非対応 | 一度標準テーマに切り替えて表示されるか確認する |
| 子テーマに切り替えたときだけ出てこない | 子テーマ側の設定不足 | 親テーマに戻して確認し、子テーマの設定を見直す |
| 特定ユーザーでだけ表示されない | ユーザー権限が編集者などになっている | 管理者ユーザーでログインし直す |
標準テーマに切り替えたらウィジェットメニューが出るようになった場合は、テーマ側の実装や設定に原因があると判断できます。
ウィジェット画面が真っ白、エラーで開けないとき
ウィジェットの画面を開いた途端、真っ白な画面になったり、エラー表示が出て編集できなくなることもあります。この場合は、次のような原因が多いです。
- ウィジェットを追加するタイプのプラグインが不具合を起こしている
- テーマとプラグインの相性が悪く、管理画面でエラーが出ている
- 昔に貼ったコード入りテキストウィジェットが壊れている
安全に原因を探るときの流れとしては、次のようなステップがおすすめです。
- いったん、すべてのプラグインを無効化してからウィジェット画面を開いてみる
- 問題なく開けたら、プラグインを一つずつ有効化して、どれが原因か探す
- それでも解決しない場合は、テーマを標準テーマに一時的に切り替えて様子を見る
プラグインを全部一気に有効に戻すのが不安な場合は、ウィジェットに関係がありそうなものから順番に戻していくと、少しずつ切り分けができます。
ブロックウィジェットとクラシックウィジェットの違い
WordPressには、ブロックエディタ風に操作する「ブロックウィジェット」と、従来のシンプルな「クラシックウィジェット」があります。テーマやプラグインがブロックに対応していないと、ブロックウィジェット画面で不具合が出ることがあります。
- ブロックのウィジェット画面だと重くて使いづらい
- ブロックウィジェットに切り替わってからエラーが出るようになった
- 以前のようなシンプルなウィジェット画面に戻したい
こうした場合、クラシックウィジェットに戻せるプラグインを入れて、旧来の画面に切り替える方法もあります。設定を少し変えるだけで、慣れ親しんだインターフェースに戻せるので、特にブロック操作に不安がある方にはかなりラクになります。
サイト側にウィジェットが表示されない場合の対処法

ここからは、「外観 → ウィジェット」で見るときちんとウィジェットは入っているのに、実際のサイト側では表示されないケースを見ていきます。
ウィジェットエリアの場所が違っている
意外と多いのが、ウィジェットを入れる場所を勘違いしているパターンです。私も最初のころはよくやっていました。
- 本当はサイドバーに出したいのに、フッター用のエリアに入れてしまっている
- スマホ専用フッターに入れているのに、PCでしか確認していない
テーマによっては、ウィジェットエリアがかなり細かく分かれています。イメージしやすいように、よくあるエリア構成をまとめておきます。
| ウィジェットエリア名 | 表示される場所 | よくある勘違い |
|---|---|---|
| メインサイドバー | 投稿ページの左右どちらか | 固定ページでは表示されないことがある |
| トップページサイドバー | トップページのサイドバー | 投稿ページにも出ると思い込んでしまう |
| フッター1〜3 | ページのいちばん下 | スマホでは縦一列になり、存在に気付きづらい |
| スマホ用フッター | スマホ画面の下部 | PCで見ていると、そもそも確認できない |
「どのページの、どの位置に出したいウィジェットなのか」を意識しながら、エリア名をよく見て配置するだけで、表示漏れはかなり減ります。
ページテンプレートによってウィジェットが非表示になっている
固定ページやランディングページで、サイドバーをなくして1カラム表示にしているテーマも多いです。そういったテンプレートを選んでいると、ウィジェットをきちんと設定していても、そもそもサイドバーが出ません。
- 1カラム(サイドバーなし)のテンプレートを選んでいる
- テーマ独自の「LP用テンプレート」などでは、サイドバーを出さない仕様になっている
確認しておきたいポイントは、次のとおりです。
- 該当ページの編集画面で、テンプレートの種類を確認する
- テーマの説明ページやマニュアルで、どのテンプレートでサイドバーが出るかをチェックする
テンプレートが原因なら、サイドバーありのテンプレートに切り替えるだけで、設定済みのウィジェットが表示されるようになることが多いです。
表示条件やデバイス条件の設定ミス
最近のテーマやウィジェット関連プラグインには、「このウィジェットはトップページだけ」「スマホだけ表示」といった細かい制御機能がよく付いています。とても便利ですが、設定が細かいぶん、うっかりミスもしやすいところです。
- 表示条件で「特定カテゴリーのみ」や「特定ページのみ」が選ばれている
- ログインユーザーにだけ表示する設定になっている
- PCだけ表示、またはスマホだけ表示にチェックが入っている
一度、各ウィジェットの設定画面を開いて、「表示条件」や「デバイス別表示」のような項目がないか探してみてください。もし条件を細かく絞りすぎていたら、いったん条件をゆるめて再度表示を確認してみると、原因が分かりやすくなります。
テーマやプラグインが原因でウィジェットが表示されないとき

ここでは、テーマやプラグイン、そしてそれらに関連するコードが原因で、「WordPressのウィジェットが表示されない」状態になるケースをまとめて解説します。
テーマがウィジェットに対応していない、実装が足りない
特に自作テーマや、シンプルな無料テーマなどで起こりやすいのが、ウィジェットまわりの実装漏れです。
- ウィジェットエリアがそもそも登録されていない
- テンプレートファイル側で、ウィジェットを表示する処理が書かれていない
- サイドバー用テンプレートが呼び出されていない
ざっくりいうと、次の2ステップがそろっていないと、ウィジェットは出てきません。
- WordPressに「ここにウィジェットエリアがあります」と宣言する
- テンプレートファイルの中で、そのウィジェットエリアを表示する処理を書く
| 原因 | 症状 | 対処のイメージ |
|---|---|---|
| ウィジェットエリア未登録 | 管理画面にエリア自体が出てこない | テーマの設定ファイルにウィジェットエリアを追加する |
| テンプレートで未呼び出し | 管理画面では設定できるがサイト側に出ない | サイドバーやフッターのテンプレートを修正する |
| 呼び出し位置のミス | 思ってもいない位置にウィジェットが出る | テンプレート内の配置を見直す |
コードを触るのが怖い場合は、テーマの制作者に問い合わせるか、制作会社や詳しい人に相談してしまったほうが、安全で早いケースも多いです。
プラグインの競合や不具合
プラグインの組み合わせによって、ウィジェットが表示されなくなることもよくあります。特に注意したいのは、次のようなプラグインです。
- 人気記事・広告管理など、ウィジェットそのものを追加するプラグイン
- スライダーやアニメーションなど、JavaScriptを使うプラグイン
- キャッシュ系や高速化系のプラグイン
よくある症状としては、次のようなものがあります。
- あるプラグインが提供するウィジェットだけが表示されない
- 特定のプラグインをオンにすると、サイドバー全体が消えてしまう
原因を探るときは、次の手順で確認するとスムーズです。
- まずキャッシュ系や高速化系プラグインを一度無効化してみる
- それでもダメなら、関係していそうなプラグインを一つずつ止めて表示を確認する
- 原因となるプラグインが分かったら、設定を見直すか、代わりのプラグインを検討する
同じような機能を持つプラグインは複数あることが多いので、どうしても相性が悪い場合は、無理に使い続けるよりも、別のプラグインに乗り換えたほうがストレスが減ります。
特定のウィジェット(広告・アフィリエイトなど)だけ表示されない
「サイドバーの他のウィジェットは出ているのに、広告だけ表示されない」という相談もかなり多いです。この場合、WordPress本体よりも、ウィジェットの中身のコード側に原因があることが少なくありません。
- 広告コードをコピーするときに、一部が欠けてしまっている
- タグマネージャーや広告ブロックの影響で、表示が抑えられている
- httpとhttpsが混ざっていて、正しく読み込めていない
一度、広告サービス側の管理画面でコードを再発行し、改めてまるごと貼り直してみてください。そのうえで、ブラウザの拡張機能で広告ブロックを使っている場合は、それをオフにして再確認してみると原因が見えやすくなります。
コードやCSS・キャッシュが原因でウィジェットが表示されないケース

ここでは、少し技術寄りの話として、コードやCSS、キャッシュまわりで「ウィジェットが表示されない」状態になるパターンをまとめます。
CSSでウィジェットが見えなくなっている
デザインを整えるために、追加CSSやテーマファイルをいじっていると、知らないうちにウィジェットを隠してしまっていることがあります。
- サイドバー全体に display:none が指定されている
- 文字色と背景色がほぼ同じになっていて、内容が見えない
- 位置指定のせいで、画面の外にウィジェットがずれてしまっている
こういった場合、ブラウザの開発者ツールを開き、問題のウィジェット部分を選択すると、どんなCSSが当たっているかを確認できます。怪しい指定があれば、一度コメントアウトしたり削除したりして、表示が戻るか試してみてください。
JavaScriptエラーでウィジェットが崩れている
スライダーやアニメーション、SNS連携など、JavaScriptを使うプラグインをたくさん入れていると、エラーが原因でウィジェットが正常に読み込まれないことがあります。
- サイドバーの途中までしか表示されない
- 特定のウィジェットのところで読み込みが止まったように見える
これも開発者ツールのコンソールタブを開くと、エラーの内容が出ていることが多いです。エラーに書かれているファイル名やプラグイン名を手がかりに、どのプラグインが悪さをしているのか探していきましょう。
キャッシュのせいで「表示されない」ように見えているだけ
キャッシュプラグインや、サーバー側の高速化機能が強めに効いていると、ウィジェットを変更しても、しばらく表示が切り替わらないことがあります。私も何度か、「ウィジェットが表示されない!」と焦ってあれこれさわった結果、単にキャッシュが残っていただけだった、という失敗をしています。
キャッシュ周りでチェックしておきたいポイントを、種類ごとに整理しておきます。
| キャッシュの種類 | 例 | 確認・対処のポイント |
|---|---|---|
| ブラウザキャッシュ | Chrome・Safariなどの履歴 | キャッシュ削除、シークレットモードでの確認 |
| プラグインキャッシュ | キャッシュ系プラグイン | プラグインの「キャッシュ削除」ボタンを実行する |
| サーバーキャッシュ | レンタルサーバーの高速化機能 | サーバー管理画面でキャッシュクリア、必要に応じて一時オフ |
ウィジェットを追加・削除・並べ替えしたときは、「何かしらのキャッシュをクリアする」という一手間を習慣にしておくと、表示されないトラブルをかなり減らせます。
よくある質問|WordPressのウィジェットが表示されないとき

最後に、「WordPressのウィジェットが表示されない」ときによく寄せられる質問を、Q&A形式でまとめておきます。
Q1. ウィジェットが表示されないとき、最初に見るべき場所はどこですか?
A1. 難しい設定やコードにいく前に、次の3つを優先してチェックするのがおすすめです。
- 外観 → ウィジェットで、狙ったエリアに正しく配置されているか
- 使っているページテンプレートが、サイドバーありのものになっているか
- キャッシュを削除し、別ブラウザでも同じように表示されないか
この3つを押さえるだけでも、多くの「ウィジェットが表示されない」トラブルは、原因の方向性が見えてきます。
Q2. 特定のウィジェットだけ表示されません。WordPress本体の不具合でしょうか?
A2. 特定のウィジェットだけ表示されない場合、WordPress本体の不具合であることは少なく、多くは次のような原因です。
- そのウィジェットを提供しているプラグインの設定ミスや不具合
- ウィジェット内に貼っている広告コードやHTMLの記述ミス
- 表示条件やデバイス条件の設定が厳しすぎる
まずは、そのウィジェットだけを単独で表示させてみてください。それでも表示されない場合は、プラグイン側の設定や、貼り付けているコードを見直す方向で確認していくのが近道です。
Q3. テーマを変更したら、ウィジェットが表示されなくなりました。どうすればいいですか?
A3. テーマ変更後にウィジェットが表示されない場合は、テーマごとのエリア構成の違いを疑ってみてください。
- 新しいテーマのウィジェットエリアの構成を確認する
- 旧テーマにはあったエリアが、新テーマには存在しない可能性がある
- 新テーマのマニュアルで、サイドバーやフッターの扱いをチェックする
- 一度標準テーマに切り替えて、ウィジェットが表示されるか試してみる
テーマごとにウィジェットエリアの考え方はかなり違うので、「テーマを変えたら、ウィジェットの配置も一度リセットして考え直す」くらいの気持ちで触ると、トラブルを減らせます。
まとめ|ウィジェットが表示されないときに今日からできること
この記事のポイント整理しておきます
- 「ウィジェットが表示されない」ときは、まず管理画面側の問題か、サイト側の表示の問題かを切り分ける
- キャッシュ・ブラウザ・ウィジェットの配置場所・ページテンプレートなど、基本的な部分から順にチェックする
- テーマやプラグインの影響が疑わしい場合は、一時的な切り替えや無効化で原因を絞り込む
- CSSやJavaScript、広告コードなど、見た目や動きに関わる部分も、表示されない原因になりやすい
- 原因が分かったら、そのときの対処法をメモしておき、同じミスを繰り返さないようにする
今日からできる最初の一歩は、「自分の症状がどのパターンかをはっきりさせて、この記事のチェックリストに沿って一つずつ試してみること」です。
いきなりテーマファイルをいじったり、むやみにプラグインを削除したりするのではなく、落ち着いて順番に確認していけば、多くのウィジェット表示トラブルは自分の手で解決できます。慌てず、この記事を横に置きながら、少しずつ一緒に直していきましょう。




