エックスサーバーのメリットとデメリット総まとめ【初心者向け】

ワードプレスでブログやサイトを作ろうと思って、エックスサーバーにするかどうか悩んでいませんか。私も最初のブログを立ち上げるとき、候補のサーバーが多すぎて「本当にエックスサーバーでいいのかな」とかなり迷いました。

この記事では、エックスサーバーのメリットとデメリットを、できるだけ公平な目線でまとめていきます。

先に結論だけ一言でまとめると、「サーバー選びであれこれ迷いたくない人はエックスサーバーを選んでおけば大きな失敗はしにくいけれど、月額料金を最優先に抑えたい人には向きにくい」です。

エックスサーバーのメリット・デメリットをざっくり整理

エックスサーバーの基本スペックと料金を表で確認

最初に、エックスサーバーがどんなプラン構成になっているのか、代表的な3プランをまとめておきます。細かいキャンペーン価格などは変わることがありますが、おおまかなイメージとして見てもらえれば大丈夫です。

プラン名	想定ユーザー	月額料金の目安	ディスク容量	主な特徴
スタンダード	個人ブログ・小規模サイト	約1,000円前後	500GB	コスパ重視の定番プラン
プレミアム	アフィリエイト・中規模メディア	約2,000円前後	600GB	同時アクセスにさらに強い
ビジネス	企業サイト・大規模メディア	約4,000円前後	700GB	法人利用を意識した最上位プラン

私を含め、個人ブロガーや中小企業サイトの多くはスタンダードプランを選んでいる印象です。エックスサーバーのメリットやデメリットを考えるときも、ひとまずスタンダードを基準にイメージしていくと分かりやすくなります。

ぱっと見で分かるエックスサーバーのメリット・デメリット

細かい中身に入る前に、先にエックスサーバーの良いところとイマイチなところをざっくり整理しておきます。

エックスサーバーの主なメリット

• 表示速度が速く、アクセスが増えても落ちにくい
• ワードプレスのインストールや引っ越しがとても簡単
• 自動バックアップや無料SSLなど、安全対策が最初からそろっている
• 利用者が多く、ネット上に情報や解説が山ほどある
• サポートが手厚く、トラブル時も相談しやすい

エックスサーバーの主なデメリット

• 格安サーバーと比べると月額料金はやや高め
• 長期契約ほどお得になる仕組みなので、短期利用には向きにくい
• 本当に小さな趣味サイトだけならオーバースペックになりがち
• アダルト系など、一部ジャンルでは利用できない

このあと、それぞれのポイントを具体的に見ていきます。「自分の使い方だとここが効きそうだな」「ここは気になるな」という視点で読み進めてみてください。

エックスサーバーのメリットを詳しく解説

メリット1：表示速度が速く、アクセス集中にも強い

サーバー選びで一番気にしておきたいのが、サイトの表示速度です。ページがなかなか開かないサイトは、読者が待ってくれず、検索順位にも良くない影響が出ます。エックスサーバーは、NVMe SSDなどの高速なストレージと独自のチューニングのおかげで、同じワードプレスでも体感で「サクサクだな」と感じることが多いです。

私も以前、別のサーバーからエックスサーバーに乗り換えたことがありますが、トップページの読み込みが明らかに速くなりました。アクセスが急に増えたタイミングでも、ページが真っ白になってしまうようなトラブルは今のところ経験していません。

メリット2：ワードプレスの開設がとにかく簡単

エックスサーバーの分かりやすい強みが、ワードプレスを始めやすいことです。サーバーの契約、独自ドメインの取得、SSL設定、ワードプレスのインストールまで、まとめて自動でやってくれる機能が用意されています。

「サーバーとかドメインとか聞くだけで頭が痛い」という人でも、画面の案内どおりに名前やパスワードを入れていくだけでブログが立ち上がるので、最初のハードルがかなり低くなります。私も最初のころは専門用語がさっぱり分からなかったのですが、この仕組みのおかげでなんとか形になりました。

メリット3：自動バックアップと無料SSLで「もしも」のときも安心

サイト運営をしていると、「設定をいじったら画面が真っ白になった」「大事な記事を消してしまった」といったヒヤッとする瞬間がどうしても出てきます。エックスサーバーでは、自動バックアップが標準で用意されていて、一定期間さかのぼってデータを戻せる仕組みがあります。

また、通信を暗号化するSSLも無料で簡単に設定できるので、ブラウザに「保護されていない通信」と表示されてしまう心配も減ります。セキュリティ面で特別な知識がなくても、最低限の安全対策をクリアできるのは、かなり心強いポイントです。

メリット4：利用者が多く、困ったときに情報が見つかりやすい

エックスサーバーは国内でも利用者が多いサーバーなので、「エックスサーバー 設定」「エックスサーバー トラブル」などで検索すると、公式マニュアルだけでなく、実際に使っている人のブログや動画がたくさん出てきます。

マイナーなサーバーだと、日本語の情報が少なくて行き詰まりやすいのですが、その点エックスサーバーは「とりあえずググってみれば大体何とかなる」環境が整っています。私も何度もお世話になっていて、エラー画面が出たときは、とりあえず検索して解決策を探すのがルーティンになっています。

メリット5：サポートが親切で、初心者でも質問しやすい

サーバーは一度動き出してしまえばあまり意識しませんが、トラブルが起きると急に存在感が増します。そんなときに頼りになるのがサポートです。エックスサーバーはメールサポートを中心に、問い合わせへの返信が丁寧で分かりやすい印象があります。

私が初めて問い合わせをしたときも、「もしかして初歩的な質問かも」とドキドキしながら送ったのですが、専門用語を避けた説明と、実際の管理画面のどこをクリックすればいいかまで書いてくれて、かなり安心しました。「困ったら聞ける先がある」というのは、それだけで精神的な保険になります。

メリット6：スタンダードプランでも機能がかなり充実している

レンタルサーバーによっては、安いプランだと機能制限が厳しく、「結局まともに使うには上位プランに上げないといけない」というケースもあります。エックスサーバーのスタンダードプランは、その点かなり良心的で、複数サイトの運用や複数のデータベース作成、メールアドレスの発行など、一般的なサイト運営で必要な機能はひと通りそろっています。

私もスタンダードプランで、ブログ複数＋小さな会社サイトをまとめて運用していますが、まだまだ余裕があります。「最初から上位プランじゃないと不安」という感じではなく、まずはスタンダードで始めて、どうしても必要になったら上げる、くらいの感覚で大丈夫です。

メリット7：料金と性能のバランスが良く、長く使いやすい

探せばエックスサーバーより安いサーバーはいくらでもありますが、「安さだけ」で選んでしまうと、あとから別のストレスが出てきがちです。ページが重かったり、よく落ちたり、サポートの返信が遅かったりすると、地味に消耗します。

エックスサーバーは、最安値クラスではないものの、表示速度や安定性、サポートなどを総合的に見ると、かなりバランスが良い位置にいます。「とりあえずここを選んでおけば、大きな後悔はしにくいサーバー」という感覚に近いです。長くサイトを育てていくつもりなら、相性はかなりいいと思います。

エックスサーバーのデメリットと注意点

デメリット1：格安サーバーより料金が高め

一番分かりやすいデメリットは、やはり料金です。月額数百円から使える格安サーバーと比べると、エックスサーバーのスタンダードプランはどうしても高く感じます。私もブログを始めたころは「固定費はできるだけ抑えたい」と思っていたので、最後まで悩んだポイントでした。

ざっくりとしたイメージは、次のような感じです。

項目	エックスサーバー	よくある格安サーバー
月額料金	約1,000円前後	300〜600円程度
表示速度	比較的速く安定	プランや時間帯によって差が出やすい
安定性	アクセス集中にも強い	急なアクセス増で不安定になることも
サポート	比較的手厚い	必要最低限にとどまる場合も

もちろん、格安サーバーでも問題なく運用できているサイトはたくさんあります。ただ、ブログやメディアでしっかり成果を出していきたいなら、多少お金をかけてでも安定したサーバーを選んだ方が、トータルのストレスは少ないと感じています。

デメリット2：短期利用だと割高に感じやすい

エックスサーバーは、契約期間が長いほど月額料金が安くなる仕組みです。長く運用するつもりならありがたいのですが、「続くか分からないので、まずは数カ月だけ試したい」という人にとっては、少し割高に感じるかもしれません。

ブログを続けられるか不安なときほど、「とりあえず一番安いサーバーで様子を見たい」と考えがちです。私も最初はそうでしたが、途中でサーバーを乗り換えるのはそれなりに手間がかかるので、「どうせ続けるつもりなら、最初からある程度安心できる環境で始めた方が楽だったな」と後から思いました。

デメリット3：小さな趣味サイトだけならオーバースペック

エックスサーバーは、複数サイトの運用やワードプレスでの本格的な運営を想定したサーバーです。そのぶん、家族だけが見る写真アルバムを1つだけ置きたい、名刺代わりの1ページサイトだけあればいい、といった用途だと、正直オーバースペックになることがあります。

そういったケースでは、もっと安いサーバーや、無料のホームページサービスを使う方がコストに見合っているかもしれません。「本気でサイトを育てるつもりがあるかどうか」が、エックスサーバーを選ぶかどうかの一つの分かれ目になります。

デメリット4：ログイン画面や管理画面が複数あって最初は迷う

実際に使ってみて感じた細かいところですが、ログイン画面がいくつかあって、慣れるまでは少し分かりづらいです。契約情報を管理する画面、サーバー設定を行う画面、ファイルを操作する画面など、用途ごとに入り口が分かれています。

一度整理してしまえば問題ないのですが、最初のうちは「どこから入ればいいんだっけ」と戸惑いがちです。私はブラウザのお気に入りに、よく使う画面へのリンクをまとめて登録しておくことで、この問題はだいぶ解消されました。

デメリット5：アダルト系や一部ジャンルでは使えない

エックスサーバーの利用規約では、アダルト系のサイトなど、いくつかのジャンルは運用が禁止されています。普通のブログやビジネスサイトであれば特に問題はありませんが、最初から刺激の強いジャンルを扱うつもりなら、事前に規約をしっかり読んでおく必要があります。

この点は、他の国内レンタルサーバーでも同じようなルールになっているところが多いです。もしアダルト系などを運営したい場合は、専用のサーバーを検討する方がトラブルは少なくなります。

他社と比べたときのエックスサーバーのメリット・デメリット

エックスサーバーと他社のざっくり比較表

有名どころのレンタルサーバーを、料金と性能のバランスという視点で並べると、次のようなイメージになります。

サーバー名	月額料金の傾向	性能・安定性	初心者の始めやすさ	向いている人
エックスサーバー	中価格帯	高い	とても始めやすい	収益化を目指すブロガーや中小企業
ConoHa WING	中価格帯〜やや高め	高い	ワードプレス特化で始めやすい	テーマ込みで一気にそろえたい人
ロリポップ	低価格帯	プランによって差が大きい	低価格プランから試しやすい	趣味ブログやテスト用サイト
さくらのレンタルサーバ	低〜中価格帯	安定している	老舗で安心感がある	コーポレートサイトや情報サイト

細かいスペックや料金はプランごとに違いますが、「エックスサーバーは超格安ではないかわりに、性能とサポートがしっかりしている中堅どころ」というイメージを持っておくと分かりやすいと思います。

他社ではなくエックスサーバーを選ぶ理由

私が複数のサーバーを使った中で、最終的にエックスサーバーをメインに落ち着いた理由は、次のようなポイントです。

「とにかく月額を安く抑えたい」という考えなら、別のサーバーの方が合うかもしれません。ただ、ブログやメディアをきちんと育てていきたい人にとっては、エックスサーバーのバランスの良さはかなり魅力的だと思います。

エックスサーバーのメリット・デメリットから見た向いている人・向いていない人

エックスサーバーを選んだ方がいい人

エックスサーバーと相性が良いのは、次のようなタイプです。

私もまさにこのタイプだったので、エックスサーバーにして良かったと感じています。サイトが落ちたり極端に重くなったりすることが少ないだけで、作業に集中できる時間がかなり増えます。

エックスサーバー以外を検討した方がいい人

逆に、次のような人は別のサーバーも候補に入れて検討した方がいいかもしれません。

• 月数百円レベルで、とにかく固定費を抑えたい人
• 趣味のメモ代わりに、軽いブログをひとつ置ければ十分な人
• アダルト系など、規約で禁止されているジャンルを扱う予定がある人
• サーバーの設定やトラブル対応を、自分で細かくいじるのが楽しい上級者

この場合は、格安サーバーや、VPSのようなより自由度の高いサービスも選択肢に入ってきます。ただし、初心者が最初から上級者向けのサーバーに手を出すと、トラブル対応がかなり大変になるので、その点だけ注意が必要です。

向いている人・向いていない人のイメージ表

イメージをつかみやすいように、エックスサーバーの向き・不向きを表にまとめると、次のようになります。

タイプ	エックスサーバーとの相性
ブログで収益化を目指す人	とても相性が良い
企業の公式サイトを作りたい人	相性が良い
小さな趣味サイトだけ運営したい人	ややオーバースペック
コスト最優先で考えたい人	あまり向いていない

自分がどのタイプに近いかを一度考えてみると、「エックスサーバーにするべきかどうか」の答えが自然と見えてきます。

エックスサーバーのメリットを活かしてワードプレスを始める手順

エックスサーバーでブログを作る大まかな流れ

エックスサーバーでワードプレスブログを作るときの大まかな流れは、次のとおりです。

• サーバーの申し込み（プラン選択とアカウント作成）
• 独自ドメインの取得とサーバーへの紐付け
• SSL設定（https化）の有効化
• ワードプレスのインストール
• テーマやプラグインの設定

これらをまとめて自動で設定してくれる機能もあるので、すべてを手動でやる必要はありません。昔と比べると、サーバー初心者でもかなり始めやすくなっています。

手順を表でざっくり整理

流れをイメージしやすいように、手順を簡単な表にまとめてみます。

手順	やること	ポイント
1	プランを選んで申し込み	迷ったらスタンダードを選べば問題なし
2	独自ドメインを決める	サイトのテーマに合った覚えやすい名前にする
3	SSLを有効にする	「保護された通信」にして信頼感アップ
4	ワードプレスをインストール	フォームに必要項目を入れるだけで完了
5	テーマとプラグインを入れる	デザインと機能を整えて公開準備をする

実際にやってみると、「思ったよりもあっさり終わった」と感じる人が多いです。一度経験してしまえば、2サイト目以降はかなりスムーズに立ち上げられるようになります。

エックスサーバーのメリット・デメリットに関するよくある質問（FAQ）

Q1. 初心者でもエックスサーバーを使いこなせますか？

A. はい、ワードプレス初心者でも問題なく使えます。エックスサーバーのメリットの一つが、契約と同時にワードプレスを自動でセットアップできる仕組みです。やることはプランを決めて、ブログタイトルやログイン情報を入力するくらいなので、「パソコンは得意じゃない」という人でも始めやすいと思います。分からないところがあれば、ネットの解説記事や公式マニュアル、サポートを頼れば大丈夫です。

Q2. エックスサーバーのデメリットで一番大きいのは何ですか？

A. 一番大きいと感じやすいデメリットは、やはり格安サーバーより月額料金が高い点です。ただ、そのぶん表示速度や安定性、サポートなどのメリットが得られるので、「どれくらい快適な環境でサイト運営をしたいか」によって評価が変わります。単に「一番安いサーバー」を探すのではなく、トータルで見たときのコスパで比較するのがおすすめです。

Q3. 他のサーバーからエックスサーバーに引っ越しするのは大変ですか？

A. 思っているほど大変ではありません。エックスサーバーには、他社サーバーにあるワードプレスサイトを移行するための専用機能が用意されていて、必要な情報を入力すれば自動で引っ越しをしてくれます。私もこの機能を使って移行しましたが、画像や記事も含めてほとんどそのまま移せました。ゼロから記事をコピーし直すより、ずっと楽です。

まとめ：エックスサーバーのメリット・デメリットを理解して、自分に合うサーバーを選ぼう

この記事の内容を簡単に振り返ります

もし今のあなたが「どのサーバーにするかでずっと迷っている」という状態なら、まずはエックスサーバーのスタンダードプランを前提に、自分のサイトの目的や予算と照らし合わせてみてください。そのうえで、「ここまでの性能と安心感なら、この料金でも納得できるな」と感じられれば、エックスサーバーを選んでしまって問題ないと思います。

今日できる最初の一歩としては、エックスサーバーの公式サイトでスタンダードプランの内容を確認し、「自分のサイトをここに置いたらどんなイメージになるか」をざっくり想像してみてください。そこまでイメージできれば、サーバー選びのモヤモヤはかなり減るはずです。