エックスサーバーのスタンダードとプレミアムの違い｜失敗を避ける5つの判断基準

エックスサーバーを契約しようと思っても、「スタンダードとプレミアムのどっちにすればいいの？」って、正直かなり悩みますよね。

この記事では、エックスサーバーのスタンダードとプレミアムの違いをできるだけかんたんな言葉で整理しつつ、「自分ならどっちを選べばいいか」がイメージできるようにお話ししていきます。

先に結論だけ言うと、多くの個人ブログや小さめのサイトはスタンダードで十分です。ただ、XWRITEを使いたい人や複数の中規模サイトを本気で育てたい人は、最初からプレミアムにしておくと後悔しにくいです。ここから、少しずつかみ砕いて見ていきましょう。

エックスサーバーのスタンダードとプレミアムの違いをざっくり解説

スタンダードとプレミアムのスペック比較表（まず全体像）

公式のプラン情報をもとに、よくチェックされるポイントを抜き出してまとめた表です。

項目	スタンダード	プレミアム
月額料金（長期契約時の目安）	約990円〜	約1,980円〜
ディスク容量（NVMe SSD）	500GB	600GB
転送量	実質無制限（過大な負荷時のみ制限される場合あり）	実質無制限（過大な負荷時のみ制限される場合あり）
独自ドメイン永久無料特典	最大2個（長期契約＋自動更新など条件あり）	最大2個（契約期間の条件なし）
選べる無料ドメインの種類	.com / .net など	.com / .net / .jp など
WordPress簡単インストール	あり	あり
WordPressテーマ「XWRITE」無料特典	なし	あり（ビジネスも対象）
サポート	メール・電話・チャット	メール・電話・チャット

ざっくり言うと、スタンダードは「コスパのいい基本プラン」、プレミアムは「テーマ代やドメイン特典まで含めてトータルでお得になりやすい上位プラン」というイメージです。

エックスサーバー3プラン（スタンダード・プレミアム・ビジネス）の位置づけ

スタンダードとプレミアムだけを見ていると迷いやすいので、ビジネスも含めた3プランの立ち位置も軽く押さえておきます。

プラン名	位置づけ	ざっくり想定ユーザー
スタンダード	エントリー〜中堅向けの基本プラン	個人ブログ・小さめの企業サイト
プレミアム	上位のオールインワンプラン	複数サイト運営・収益化ブログ・中小企業
ビジネス	法人寄りの最上位プラン	本格的な法人利用・やや大規模なサイト

この記事では、いちばん迷う人が多い「スタンダードとプレミアム」の違いに集中して解説していきます。

【エックスサーバー】スタンダードとプレミアムの違いを5つの軸でチェック

ここからは、スタンダードとプレミアムの違いをもう少し細かく見ていきます。ただし、あまりに細かい項目を全部追いかけると、途中でイヤになってしまうので、重要なポイントを5つに絞って比較します。

順番に見ていきましょう。

ディスク容量の違い｜500GB vs 600GBで何が変わる？

まずはディスク容量です。公式情報では、各プランの容量は次のようになっています。

プラン	容量（NVMe SSD）
スタンダード	500GB
プレミアム	600GB

数字だけ見てもピンとこないと思うので、ざっくりイメージを置いておきます。

• 1記事あたり画像込みで3MBくらいだと仮定
• 1,000記事でも約3GBほど
• 画像多めでも、普通のブログなら数十GBレベルに収まることが多い

こう考えると、スタンダードの500GBでも、個人ブログや小〜中規模のサイトであれば、かなり余裕があることが分かります。

一方で、たとえば次のようなケースだと、プレミアムの600GBが効いてきます。

• 高画質な写真を大量に使うギャラリーサイト
• 自前で大きめのファイルを置いておきたいダウンロードサイト
• 複数の中規模サイトを1契約にぎゅっとまとめたい場合

容量の差は100GBですが、「かなり大きな部屋に、さらにもう一部屋増える」くらいのイメージだと思ってもらうと分かりやすいです。

独自ドメイン永久無料特典の違い｜プレミアムは.jpが選びやすい

エックスサーバーの大きな特徴のひとつが「独自ドメイン永久無料特典」です。サーバー契約が続く限り、特定のドメインを最大2つまで、ずっと無料で使い続けられます。

スタンダードとプレミアムでは、この特典の条件や選べるドメインの種類が少し違います。

項目	スタンダード	プレミアム
無料ドメイン数	最大2つ	最大2つ
条件	長めの契約期間＋自動更新設定が必要	契約期間や自動更新に関係なく対象
選べる主なドメイン	.com / .net など	.com / .net / .jp など

特に企業サイトやお店のサイトでは、「.jpドメインを使いたい」という相談を受けることがよくあります。日本のユーザー向けのサイトだと、.jpのほうが信頼感が出やすいからです。

私のクライアントでも、

• コーポレートサイトは .jp
• 採用サイトやキャンペーン用LPは .com

のように使い分けるパターンが多いです。こうしたドメインの選択肢を広く持ちたい人には、プレミアムのほうが相性がいいですね。

XWRITE無料特典の違い｜プレミアムはテーマ代がほぼゼロになる

スタンダードとプレミアムの差を語るうえで、かなり大きいのがWordPressテーマ「XWRITE」の無料特典です。

ざっくり言うと、

• スタンダード：XWRITEは通常の有料テーマとして別途購入
• プレミアム：サーバー契約中はXWRITEを無料で利用できる（ビジネスも対象）

という違いがあります。

XWRITE自体は、エックスサーバーが開発している有料テーマで、

といった特徴があります。単体で購入すると、年額1万円前後、買い切りだと2万円弱するクラスのテーマです。

プレミアムなら、このテーマ代が丸ごと浮くので、

• テーマ選びに時間をかけたくない
• とりあえず無難で使いやすいテーマで始めたい

という人にはかなり大きなメリットになります。一方、すでに別の有料テーマを持っている人や、自作テーマを使う予定の人にとっては、この特典の価値はそれほど大きくありません。

料金とトータルコストの違い｜XWRITE込みで考える

スタンダードとプレミアムの料金だけを見ると、長期契約時の月額はだいたい2倍くらいの差があります。ただ、XWRITEを有料で買うかどうかで、トータルの費用感が変わってきます。

項目	スタンダード	プレミアム
サーバー料金（月額の目安）	約990円	約1,980円
XWRITE利用料	別途 年額9,900円ほど、もしくは買い切り約19,800円	0円（プレミアム／ビジネス特典で無料）
1年間のざっくり合計	サーバー約1.1万円＋テーマ約1万円＝約2.1万円	サーバー約2.3万円＋XWRITE無料＝約2.3万円
2年目以降の費用感	サーバー代のみ	サーバー代のみ

あくまでイメージですが、「XWRITEを使うかどうか」を決めるだけで、スタンダードとプレミアムのコスパの印象がだいぶ変わります。

• XWRITEを使うなら：プレミアムでサーバーとテーマをセットにしたほうが分かりやすい
• すでに他のテーマを持っているなら：スタンダードで十分なことが多い

こんなふうに考えると、料金面でのモヤモヤも整理しやすくなります。

向いている用途・運用スタイルの違い

ここまでの違いを踏まえて、「どういう人にはどっちが向いているか」をまとめておきます。

• スタンダードが向いている人
  • はじめてWordPressブログを作る人
  • とりあえず1〜3サイトくらいからスタートしたい人
  • テキスト中心で、画像や動画はそこまで多くない人
  • テーマは自分の好みで選びたい人（無料テーマや別の有料テーマを使う予定）
• プレミアムが向いている人
  • 最初から複数サイトを作るイメージがある人
  • アフィリエイトや広告収入など、収益化に本気で取り組みたい人
  • .jpドメインなど、ドメイン名の印象にもこだわりたい人
  • テーマ選びにあまり時間をかけず、XWRITEでサクッと始めたい人

私の場合は、最初の個人ブログはスタンダードで立ち上げて、そのあと特化ブログを増やしたタイミングでプレミアムに切り替えました。「とりあえず始めたい人」はスタンダード、「すでにやりたいことがハッキリしている人」はプレミアム、という分け方もありだと思います。

どっちを選ぶ？スタンダードとプレミアムのおすすめな人の違い

ブログ初心者・副業ブロガーならスタンダードで十分なケースが多い

ブログ初心者や、副業でブログを始める人の多くは、次のような状況からスタートします。

この条件であれば、スタンダードの500GBでもかなり余裕がありますし、速度や安定性の面でも困ることはほとんどありません。

「まずはブログを始めてみたい」「副業で月数万円くらいを目指してみたい」といった感覚であれば、スタンダードから入るのが現実的で、お財布にもやさしい選択です。

収益化を本気で狙う人・複数サイト運営ならプレミアムを検討

一方で、次のようなイメージを持っているなら、最初からプレミアムを視野に入れてOKです。

• 雑記ブログ＋特化ブログなど、複数サイトを育てていきたい
• アフィリエイトや広告収入でしっかり稼いでいきたい
• オウンドメディアやLP、企業サイトなどもまとめて運用したい

プレミアムだと、XWRITEが無料で使えるので、

• デザイン調整にあまり時間をかけなくて済む
• 複数サイトで同じテーマを使い回せる
• 「とりあえずこのテーマで始める」という判断がしやすい

といったメリットがあります。特に、記事を書くことに集中したい人にとっては、「サーバーとテーマをセットで確保できる」という安心感が大きいです。

タイプ別おすすめプラン一覧

ここまでの内容を、タイプ別にもう一度表にまとめておきます。

タイプ	おすすめプラン	主な理由
初めての個人ブログ	スタンダード	料金が手ごろで、性能も十分
雑記ブログ＋特化ブログの2サイト運営	スタンダード or プレミアム	まずはスタンダード、伸びてきたらプレミアムに切り替え
本気のアフィリエイト・メディア運営	プレミアム	XWRITE無料・容量・ドメイン特典込みでコスパが良い
小規模な企業サイト1つだけ	スタンダード	コーポレートサイト1つならスタンダードで問題なし
複数の企業サイトやLPをまとめたい	プレミアム	複数ドメイン・複数サイト運営を見越して余裕を持ちたい

「どちらもアリ」と書いてあるところは、予算と本気度のバランスで決めてOKです。迷ったときは、あとから変更しやすいほうを選んでおくと、心理的に楽になります。

エックスサーバーのスタンダードからプレミアムへ切り替えるタイミング

スタンダードからプレミアムへはいつでも変更可能

エックスサーバーでは、上位プランへの変更は管理画面からいつでも申請でき、申請後は基本的にすぐに新しいプランへ切り替わります。

• スタンダード → プレミアムといった上位プランへの変更
  • 管理画面から申請できる
  • 申請後、短時間で新プランが適用される
  • 利用期限までの差額料金を支払う形になる
• プレミアム → スタンダードなどの下位プランへの変更
  • 基本的には契約の更新タイミングから反映
  • 申請できる期間が決まっている場合がある

私もスタンダードから上位プランへ変更したことがありますが、サイトが長時間止まるようなトラブルはなく、数分〜数十分のあいだに自然と新プランに切り替わった感覚でした。

プレミアムへ切り替えを検討すべきサイン

「そろそろスタンダードだと心もとないかも…」と感じる場面はいくつかあります。代表的なパターンを表にまとめました。

症状・状況	チェックポイント	おすすめの対応
サイトの表示が重く感じる	画像や動画がかなり増えている	画像圧縮やキャッシュ設定の見直し＋プレミアム検討
運営サイトの数が増えてきた	3サイト以上を本格運用中	管理のしやすさと余裕を考えてプレミアム検討
収益化に本腰を入れたい	テーマ選びやデザインにあまり時間をかけたくない	XWRITE目当てでプレミアムへ切り替え
ドメインを増やしたい	.jpやブランド感のあるドメインを使いたい	プレミアムでドメイン特典をフルに活用

私の場合は、2つ目の特化ブログを作ったタイミングで、

• 画像多めの記事が増えてきた
• ドメインももう1つ欲しくなった

という理由でプレミアムを真剣に検討しました。結果的に「どうせテーマも買うなら、最初からプレミアムにしてXWRITEを使ったほうが楽」と判断して切り替えた、という流れです。

切り替え時に気をつけたいポイント

プラン変更自体はそこまで難しくありませんが、念のため次のポイントを意識しておくと安心です。

• アクセスが少ない時間帯に作業する
• 事前にバックアップを取っておく（自動バックアップ機能もありますが、自前のバックアップもあると安心）
• 切り替え後に、サイトの表示や管理画面の動作をざっと確認する

このあたりを押さえておけば、「プラン変更したせいで大失敗…」という状況にはまずなりません。

エックスサーバー共通のメリットと他社との違い

速度と安定性｜アクセスが増えても落ちにくい

エックスサーバーは、速度と安定性に力を入れているレンタルサーバーです。CPUやメモリなどのハードウェアも、同じ価格帯のサーバーと比べるとかなり余裕のある構成になっています。

実際、私が運営を手伝っているサイトでも、

• SNSで急にバズってアクセスが増えた
• キャンペーンで一時的にPVが跳ね上がった

といった場面で、表示が極端に遅くなったり、サーバーエラーで落ちたりしたケースはほとんどありませんでした。もちろん絶対に落ちないわけではありませんが、「アクセスが増えても安心して任せられる」というのは大きなメリットです。

WordPressのインストールが簡単で、初心者でも始めやすい

エックスサーバーは、WordPressのインストールがとても簡単です。「WordPress簡単インストール」や「クイックスタート」を使えば、

といった作業が、ほぼ流れ作業で完了します。

私が初めてWordPressを触ったときも、「これ本当にこれだけでいいの？」と思うくらいあっさりブログが立ち上がりました。サーバー作業が苦手な人ほど、この簡単さの恩恵は大きいと思います。

セキュリティ・バックアップ・サポートがプラン共通で充実

スタンダードとプレミアムに共通する機能として、セキュリティやバックアップ、サポートの充実も見逃せません。

つまり、「ちゃんと動く」「何かあったときに助けてもらえる」「最低限以上のセキュリティが確保されている」といった土台は、どのプランを選んでも同じです。スタンダードだからといって、品質が極端に落ちるわけではありません。

よくある質問：エックスサーバー スタンダード プレミアム 違い

Q1. スタンダードとプレミアムで、表示速度に違いはありますか？

A. どちらのプランも高速なサーバー環境が用意されているので、「スタンダードだから遅い」「プレミアムだけ極端に速い」というような差は、体感ではそこまで大きくありません。

むしろ、次のような要素のほうが速度には影響します。

• 使っているテーマやプラグインの数
• 画像のサイズや圧縮具合
• キャッシュ設定やCDNの有無

サーバー側の性能はどちらも十分なので、まずはサイト側のチューニングを意識しつつ、それでも物足りなければプレミアムを検討する、という順番がおすすめです。

Q2. エックスサーバーのスタンダードとプレミアムで、いちばん大きな違いは何ですか？

A. 実務的にインパクトが大きいのは、

• XWRITE無料特典があるかどうか
• 独自ドメイン永久無料特典の条件や選べるドメインの種類

の2つです。

ディスク容量の違いもありますが、個人〜中小規模のサイトであれば、スタンダードの500GBでも余裕があるケースが多いです。それよりも、

• テーマを別で買うかどうか
• .jpドメインなど、ドメインの種類にこだわりがあるかどうか

という点が、スタンダードとプレミアムを分ける大きな要素になりやすいと感じています。

Q3. 途中でスタンダードからプレミアムに変えると、サイトは止まったりしませんか？

A. 上位プランへの変更は管理画面からいつでも申請でき、申請後は基本的にすぐ新しいプランが適用されます。サイトが長時間止まるようなことは通常ありません。

とはいえ、完全に不安をゼロにするために、

• アクセスの少ない時間帯に変更する
• 事前にバックアップを取っておく
• 変更後にサイトの表示や管理画面をチェックする

といった一手間をかけておくと、安心感がグッと増します。プラン変更がやりやすいのは、エックスサーバーを選ぶうえでの大きなメリットのひとつです。

まとめ：エックスサーバーのスタンダードとプレミアムの違いを押さえて失敗しない

この記事のポイントを振り返っておきます。

今日から取れる一歩としては、まず次の3つをやってみてください。

1. 自分が作りたいサイトの数と規模（記事数・画像量・収益目標）を書き出してみる
2. 「テーマは別で買うか」「.jpドメインを使いたいか」を決める
3. そのうえで、迷ったらスタンダードで始め、将来プレミアムに上げる前提でプランを選ぶ

あとは、どちらかのプランを選んで、実際にWordPressを立ち上げてみるだけです。サーバー選びは、動き出してしまえば意外となんとかなります。この記事が、あなたの「最初の一歩」を後押しできればうれしいです。