エックスサーバーで独自ドメインが本当に永久無料になるのか、条件や仕組みがよく分からず不安になっていませんか。
この記事では、エックスサーバーのドメイン永久無料特典の仕組みと条件、注意点や解約・移管時のポイントまでをまとめて解説します。サーバーを継続利用する前提ならお得な仕組みなので、内容を理解して安心して申し込めるようになりましょう。
エックスサーバーのドメイン永久無料とは?ざっくり全体像

まずはエックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典がどんな内容なのか、全体像を押さえておきましょう。ここが分かると、あとの条件や手順も理解しやすくなります。
エックスサーバーの「独自ドメイン永久無料特典」の仕組み
独自ドメイン永久無料特典は、エックスサーバーの対象プランでサーバー契約をしているあいだ、指定した独自ドメインの取得費と更新費がずっと無料になる特典です。イメージとしては「サーバー料金の中に、対象ドメインの維持費が含まれている状態」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特典名 | 独自ドメイン永久無料特典 |
| 対象サービス | レンタルサーバーの対象プラン |
| 無料になるもの | 対象ドメインの新規取得費用と更新費用 |
| 無料になる数 | 最大2個まで |
| 無料になる期間 | サーバー契約が有効なあいだ |
| 対象の操作 | 新規取得、他社からの移管、取得済みドメインの切り替え |
「サーバー契約が続く限り永久無料」の意味
名前だけ聞くと「一度ドメインを取れば、サーバーを解約してもずっと無料で使えるのでは」と思いがちですが、実際は違います。意味としては「レンタルサーバーの契約を継続している期間は、そのドメインの更新費がずっと無料になる」というイメージです。
サーバーを解約したあともドメイン自体は残せますが、その場合は通常の料金で更新することになります。永久無料というより「サーバー契約中は無料」と理解しておくと、誤解しにくいです。
何個までドメインが永久無料になるのか
独自ドメイン永久無料特典で無料にできるドメインは、プランや契約期間によって変わりますが、上限は基本的に2個です。スタンダードプランでも条件を満たせば最大2つ、上位のプレミアムプランやビジネスプランなら契約した時点で2つまで無料対象として利用できます。
個人ブログなら「メインのブログ用ドメイン」と「サブサイトや将来用のドメイン」の2つ、法人なら「コーポレートサイト」と「採用サイト」など、よく使う2つを永久無料にしておくとコスパがよくなります。
エックスサーバーでドメインが永久無料になる条件

次に、エックスサーバーでどんな契約をするとドメインを永久無料にできるのか、プランごとの条件を整理します。自分がスタンダード・プレミアム・ビジネスのどれを選びそうかイメージしながら読んでみてください。
スタンダードプランでドメインを永久無料にする条件
もっとも利用者が多いスタンダードプランで独自ドメインを永久無料にするには、次の条件を満たす必要があります。ここを押さえておかないと、申し込んだのに特典が出てこないということになりかねません。
| 契約パターン | 契約期間 | 無料になるドメイン数 |
|---|---|---|
| 新規契約 | 12ヶ月以上 | 1個 |
| 新規契約 | 24ヶ月以上 | 2個 |
| 既存契約の更新 | 24ヶ月以上に更新 | 2個目を追加で取得可能 |
さらに、スタンダードプランではサーバーの自動更新設定を有効にしておくことも条件です。クレジットカード払いなら、自動更新をオンにしておけば更新忘れを防げて、特典の条件も同時に満たせます。
プレミアム・ビジネスプランでの永久無料条件
プレミアムプランとビジネスプランは、スタンダードより料金は高めですが、独自ドメイン永久無料特典の条件はかなりゆるくなります。長期契約を選ばなくても、契約した時点で最大2つのドメインを永久無料にできます。
| プラン | 契約期間の条件 | 自動更新設定の条件 | 無料になるドメイン数 |
|---|---|---|---|
| プレミアム | 特になし | 特になし | 2個 |
| ビジネス | 特になし | 特になし | 2個 |
事業サイトを複数運営したい法人や、最初からいくつかサイトを立ち上げる予定のある人は、プレミアムかビジネスでサーバーをまとめてしまい、そこでドメインを2つ永久無料にしておくと管理しやすくなります。
キャンペーン特典とプラン特典の違い
エックスサーバーには、今回のようなプラン特典とは別に、期間限定のキャンペーン特典もあります。たとえば「追加でもう1つドメインが無料になる」「サーバー料金が割引になる」などです。
独自ドメイン永久無料特典は、プランごとに用意されている基本サービスで、サーバー契約を続けるかぎり恩恵を受けられます。一方のキャンペーン特典は、申し込み時期などの条件を満たした人だけが受けられるボーナス的な位置づけです。どの特典が自分に適用されているのか、XServerアカウントの「各種特典お申し込み」画面で一度確認しておくと安心です。
ドメイン永久無料で選べる種類とおすすめの選び方

ここからは、独自ドメイン永久無料特典で選べるドメインの種類と、おすすめの選び方を紹介します。ドメインは途中で変えるのが難しいので、最初の一回をじっくり選ぶのが大事です。
独自ドメイン永久無料特典の対象ドメイン一覧
プランによって選べるドメインの種類は少しずつ違いますが、代表的なものをまとめると次のようになります。
| プラン | 主な対象ドメイン |
|---|---|
| スタンダード | .com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog / .online / .site など |
| プレミアム | スタンダードの対象に加えて .jp など |
| ビジネス | プレミアムの対象に加えて .co.jp や .or.jp、.ne.jp、.gr.jp など |
細かい対象ドメインは変わることもあるので、実際に申し込むときは公式サイトのリストもチェックしておきましょう。ここでは「このあたりのドメインが無料の候補になる」とざっくり把握しておけば十分です。
ブログ向けにおすすめのドメイン
個人ブログやアフィリエイト向けなら、正直なところ定番のドメインを選んでおけばほとんど困りません。私が人にすすめることが多いのは次の3つです。
- .com:もっとも有名で、どんなジャンルのブログでも違和感がない
- .net:ITっぽさはあるものの、普通の雑記ブログでも問題なく使える
- .blog:ドメイン名を見ただけでブログだと分かるので、個人ブログとの相性がよい
検索エンジン的には、同じ中身ならドメインの末尾だけで評価が大きく変わることはほとんどありません。それよりも、覚えやすさや、初めて見る人にとって怪しく見えないかどうかを優先して選ぶと、長く運営しても後悔しにくいです。
事業サイト・法人向けドメインの選び方
会社や店舗、団体の公式サイトに使うドメインを選ぶ場合は、いわゆる属性型JPドメインも候補になります。条件付きですが、そのぶん信頼感が高いのが特徴です。
- .jp:日本のサイトだとひと目で分かり、個人事業主から法人まで幅広く使える
- .co.jp:日本の法人だけが取得できるため、信頼性や安心感を演出しやすい
- .or.jp / .ne.jp / .gr.jp:法人種別や団体種別ごとに取得条件が決まっている
こうしたドメインは、通常は年あたりの維持費がやや高めです。エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典を使ってこれらをカバーできれば、長く運営するほど「とっておいてよかった」と感じやすくなります。
エックスサーバーでドメインを永久無料にする手順

次に、実際にエックスサーバーでドメインを永久無料にする手順を見ていきます。とくに難しい操作はないので、流れだけつかんでおけば大丈夫です。
新規契約でドメイン永久無料にする流れ
サーバーもドメインもまだ持っていない人は、「エックスサーバーの新規契約と同時にドメインを永久無料で取得する」方法が一番スムーズです。大まかな流れは次のとおりです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 公式サイトから申し込み画面を開き、プランと契約期間を選ぶ |
| 2 | 独自ドメインの新規取得を選び、希望のドメイン名と末尾を入力して空き状況を確認する |
| 3 | 支払い方法を選択し、自動更新設定をオンにして本契約を完了させる |
| 4 | XServerアカウントにログインし、「各種特典お申し込み」から独自ドメイン永久無料特典を選んで対象ドメインを指定する |
| 5 | サーバーパネルでドメインを設定し、WordPressなどをインストールしてサイトを作成する |
すでに持っているドメインを永久無料にする流れ
すでに他社やXserverドメインで取得済みのドメインを、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典の対象にしたいケースも多いと思います。その場合は、現在ドメインをどこで管理しているかによって手順が変わります。
| 現在の状況 | 主な手順 |
|---|---|
| 他社でドメインを管理している | 他社側で移管ロック解除と認証コード取得 → XServerアカウントで移管申し込み → 各種特典お申し込みから永久無料特典として適用 |
| Xserverドメインで管理している | サーバーと同じXServerアカウントで管理されているか確認 → 各種特典お申し込み画面で対象ドメインを選び、永久無料に切り替える |
ドメインの移管では、メール承認やネームサーバーの切り替えなどが発生し、反映まで少し時間がかかることがあります。運営中のサイトがある場合は、アクセスが少ない時間帯を選ぶなど、余裕を持って作業しましょう。
Xserverドメインを使うときのポイント
エックスサーバーと同じ会社が提供するXserverドメインを使うと、サーバーとドメインを同じアカウントで管理できて楽になります。
- サーバーとドメインの契約状況や支払い情報をまとめて確認できる
- ネームサーバー設定などがテンプレート化されていて、初心者でも設定しやすい
- 更新期限がひと目で分かるので、ドメインの更新忘れを防ぎやすい
その反面、ログイン情報を忘れてしまうとサーバーとドメインの両方にアクセスできなくなるので、アカウント情報は必ず安全な場所に控えておきましょう。将来他社へ移る可能性がある人は、XServerアカウントからの解約や移管方法も一度チェックしておくと安心です。
ドメイン永久無料のデメリットと注意点もチェック

ここまでエックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典のメリットを中心に見てきましたが、いいことばかりではありません。この章では、契約前に知っておきたいデメリットや注意点を整理します。
解約や他社移管のときの注意点
もっとも誤解されやすいのが、サーバーを解約するときや、永久無料特典が適用されているドメインを他社に移管するときのルールです。ここを知らないまま動くと、契約解除のタイミングで焦ることになりかねません。
- サーバーを解約しても、ドメイン自体はすぐに消えるわけではなく、解約手続きをしないかぎり残ることが多い
- ただし、その場合は独自ドメイン永久無料特典の対象外となり、次回から通常の更新費が必要になる
- 特典が適用されているドメインを他社へ移管する場合、特典の解除手続きと、ドメイン1年分前後の更新費に相当する解除手数料が発生する
「特典がついているから移管できない」のではなく、「移管前に解除が必要で、その際に費用がかかることがある」とイメージしておくと分かりやすいです。サーバーの乗り換えを検討し始めた段階で、サポートページを一度読み込んでおくことをおすすめします。
自動更新や支払い方法まわりの落とし穴
独自ドメイン永久無料特典は、サーバー契約が途切れず継続していることが前提です。とくにスタンダードプランでは自動更新設定が条件になっているので、支払いまわりの設定を放置しておくと、特典から外れてしまうリスクがあります。
- クレジットカードの有効期限切れや限度額オーバーで、自動更新に失敗していないか
- 支払い方法を変更したあとに、自動更新設定がオフになっていないか
- 更新日ギリギリの支払いだと、反映のタイムラグでヒヤッとすることがある
複数のサーバーやドメインを持っている場合は、ときどきXServerアカウントにログインして契約や支払い方法を確認しておくと安心です。
エックスサーバーに縛られるリスクと考え方
独自ドメイン永久無料特典があると「サーバーから離れにくくなるのでは」と心配になるかもしれませんが、エックスサーバーは性能や安定性が高く長期運用にも向いているので、無理に乗り換える必要がある場面は多くありません。
どうしても他社に移りたい事情ができたときは、解除手数料や作業の手間も含めてトータルで判断すれば大丈夫です。
他社サーバーの無料ドメインとエックスサーバーの違い

他社サーバーの「ドメイン無料」とエックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典の違いを整理します。いくつかのサービスで迷っている人は、ここをチェックしてから決めると選びやすくなります。
「初年度無料」と「永久無料」の違い
多くのレンタルサーバーが行っているのは「新規契約で独自ドメイン1つ無料」といったキャンペーンです。この場合、多くは初年度の取得費用だけが無料になり、2年目以降は通常どおり更新費がかかります。
| 項目 | エックスサーバー | よくある他社サーバー |
|---|---|---|
| ドメインの無料期間 | サーバー契約中は取得と更新が無料 | 初年度のみ無料で2年目以降は有料 |
| 無料になるドメイン数 | 最大2個 | 1個のことが多い |
| 対象ドメインの種類 | .comなどの定番に加え、.jpや属性型JPドメインも対象になる | .comなど一部の定番に限定されることが多い |
エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典はサーバー契約が続くかぎり更新費もずっと無料なので、長期で運営するサイトほど差が大きくなります。
年間コストのざっくりイメージ
ドメインの料金は会社によって違いますが、ざっくりとしたイメージは次のとおりです。
- .comドメインの更新費は年に1,000円前後のことが多い
- .jpや属性型JPドメインは、年に数千円かかることも珍しくない
この前提で、ドメインを数年間使うケースを比べると、次のような違いが見えてきます。
- エックスサーバーで永久無料の対象にした.comや.jpなら、その期間中はドメイン費が0円
- 他社で通常取得した.comなら、同じ期間でも数千円の出費
- 他社で.jpや.co.jpを運用すると、合計で数万円になることもある
エックスサーバーのドメイン永久無料が向いている人
ここまでの内容を踏まえると、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典がとくに向いているのは次のような人です。
- 趣味ブログや副業ブログをじっくり育てていきたい人
- 複数のサイトやメディアを立ち上げていく予定がある人
- .jpや.co.jpなど維持費が高めのドメインで事業サイトを運営したい人
- サーバーとドメインを同じアカウントでまとめて管理したい人
一方で、短期間だけ公開するキャンペーンサイトやイベントサイトなどは、必ずしも独自ドメイン永久無料特典を重視しなくても問題ない場合もあります。そのときそのときで、いちばん手軽なプランを選んだ方が合理的なケースもあるでしょう。
よくある質問:エックスサーバーのドメイン永久無料Q&A

最後に、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典について、よくある質問をQ&A形式でまとめます。契約前にざっと目を通しておくと、不安がかなり減ります。
Q1. エックスサーバーのドメイン永久無料は本当にずっとタダですか?
A1. サーバー契約が続いているあいだは、対象ドメインの取得費と更新費がずっと無料です。契約が有効なかぎり、追加でドメイン料金が請求されることはありません。ただし、サーバーを解約したり、独自ドメイン永久無料特典を解除したりすると、その時点からは通常の更新費が必要になります。
Q2. エックスサーバーの永久無料ドメインを途中で変更できますか?
A2. いったん独自ドメイン永久無料特典の対象にしたドメインを、あとから別のドメインに変更することも可能です。XServerアカウントの「各種特典お申し込み」画面から対象ドメインを選び直す流れになり、取得済みドメインの中から切り替えることもできます。変更できるタイミングやルールには制限があるので、実際に手続きする前に公式マニュアルにも目を通しておきましょう。
Q3. 永久無料特典がついたドメインを他社サーバーに移しても大丈夫ですか?
A3. 他社サーバーに移すこと自体は可能ですが、その前に独自ドメイン永久無料特典の解除手続きが必要です。特典の解除時には、ドメイン1年分前後の更新費に相当する解除手数料が発生するケースがあります。移転を決める前に、費用と手順を必ず確認し、余裕のあるスケジュールで移管作業を進めましょう。
まとめ:エックスサーバーのドメイン永久無料をお得に使おう
最後に大事なポイントだけ振り返ります
- 独自ドメイン永久無料特典は、サーバー契約中なら対象ドメインの取得費と更新費が0円になる仕組み
- 無料にできるドメインは最大2個で、スタンダードは契約期間や自動更新などの条件があり、プレミアムとビジネスは条件がゆるい
- .comや.jp、.co.jpなど維持費が高めのドメインほど、永久無料特典でカバーすると長期的に大きな節約になる
- 解約や他社への移管をするときは、特典の解除手続きや解除手数料が必要になることがあるので、事前にルールを確認してから動くことが重要
- 長くサイトを育てたい人や複数サイト・事業サイトを運営したい人ほど、エックスサーバーでドメインを永久無料にするメリットが大きい
今日できる一歩として、「どんなサイトをどのくらいの期間運営したいか」「どんなドメイン名なら長く使っても違和感がないか」を紙やメモアプリに書き出してみてください。そのうえでエックスサーバーの各プランと独自ドメイン永久無料特典の内容を見比べれば、自分にとっていちばんムダのない契約パターンが見えてきます。



