ブログの挫折率はどれくらい？もう挫折しそうと悩む人へ7つの処方箋

ブログを始めたものの、「このまま続けて意味があるのかな」とモヤモヤしていませんか。

世間ではブログの挫折率は高いと言われますし、「ブログで挫折しそう」と検索してしまうくらい不安になっている人も少なくありません。私もまったく同じ気持ちを味わいました。

結論から言うと、前提と仕組みさえ整えれば、多くの人はブログをちゃんと続けていけます。

ブログの挫折率が高いのは当たり前という前提を知ろう

ブログの挫折率のイメージと現実

多くの人が、ブログを始めるときに「数か月でアクセスや収益がぐんぐん伸びる」と想像しがちです。ですが、現実はかなり地味で、数字の動きもゆっくりです。

ざっくりとしたイメージですが、ブログ開始からの期間ごとの「よくある状態」を表にすると、次のような感じになります。

ブログ歴の目安	よくある状態	心の中の声
1か月以内	記事数は数本で、作業に慣れない	「思ったより時間がかかるな…」
1〜3か月	10〜30記事、アクセスはほぼゼロ	「誰も読んでくれないし、もうやめようかな…」
3〜6か月	30〜60記事、検索から少しずつアクセス	「本当にこの先伸びるのかな…」
半年前後	累計50〜100記事、少し手応えが出てくる	「続ければ伸びそうだけど正直しんどい」
1年前後	上位表示記事が増え、収益もじわじわ増加	「やっとブログが資産っぽくなってきた」

もちろん人によってペースは違いますが、多くの人は「1〜3か月の、ほぼ誰にも読まれない時期」で心が折れてしまいます。このギャップが、ブログの挫折率を一気に押し上げている大きな理由です。

ブログで成功している人も「挫折しそうだった時期」がある

いま安定して稼いでいるブロガーも、ほぼ全員が「もうやめようかな」と感じた時期を経験しています。

私も最初のブログでは、3か月ほどまったく読まれず、「この時間を全部寝る時間に回した方が幸せなんじゃないか」と本気で考えていました。

それでも続けられたのは、あとでお話しする「期待値のコントロール」と「作業を習慣にする工夫」を入れたからです。

つまり、ブログの挫折率が高いのは事実ですが、「挫折しそうになるのは才能がないからではなく、ほとんどの人が通るプロセス」だと知っておいてください。

ブログで挫折しそうになる典型パターンを知る

ブログで挫折しそうになるタイミング一覧

よくある「挫折しそうなポイント」をざっくりまとめると、次のようになります。

タイミング	状況	挫折しそうになる理由
初期設定が終わった直後	デザインやテーマ選びで疲れた	「設定だけで疲れた、記事を書く前に燃え尽きた」
5〜10記事を書いたころ	最初のテンションが落ちてくる	「頑張ったのにアクセスも反応もない」
20〜30記事の壁	作業に慣れてきたが成果はまだ薄い	「これ以上続けても意味あるのかな…」
50記事前後	少し伸びるが収益は小さい	「このペースだと理想の収入に届く気がしない」
生活が忙しくなったとき	仕事や育児がバタバタ	「ブログどころじゃない、時間が足りない」

まずは、「自分はいまどのあたりにいるのか」を一度冷静に見てみてください。多くの場合、ブログで挫折しそうになるタイミングは、この中のどれかに近いはずです。

ブログで挫折しそうになる人の共通点

ブログで挫折しそうになる人には、いくつか共通したパターンがあります。

私も最初のころは、「どうせ書くならちゃんとした記事を出したい」と気合を入れすぎて、1記事に何時間もかけていました。そのあと数日疲れて何も書けなくなる、という悪循環です。

その結果、記事数がなかなか増えず、当然アクセスも増えません。「ここまで頑張ったのに誰も読んでないし、ブログで挫折しそう…」という気持ちばかりが大きくなっていました。

ブログ挫折率を上げてしまう原因【マインド編】

ブログで挫折しそうになる「期待値ギャップ」の罠

多くの人がハマるのが、「期待値ギャップ」の罠です。

例えば、次のようなギャップが起きがちです。

• アクセスは「すぐ数百PV」と思っていたのに、しばらくゼロが続く
• 収益は「数か月で毎月数万円」と期待したのに、クリックが数回だけ
• 記事作成は「1〜2時間でサクッと」のつもりが、最初は半日以上かかる
• モチベーションは「常に高い」と思っていたのに、波が激しくて落ち込みやすい

期待値を調整しようと言うと、夢や目標を下げるように感じるかもしれません。しかし実際は、「現実的な目標に変えるだけ」で、メンタルはかなり楽になります。

私も、「まずは半年で50記事、そのうち数記事が少し読まれたら成功ライン」というようにハードルを下げてから、気持ちがずいぶん安定しました。

完璧主義がブログ挫折率を爆上げする

もうひとつ大きな原因が、完璧主義です。

• 毎回、最高の1本を書こうとしてしまう
• 構成や言い回しにこだわりすぎて公開ボタンが押せない
• 1記事を書き終えるたびに燃え尽きる

こうなると記事数が増えず、いつまでたっても成果が見えません。それがまた「私は向いていない」という自己否定につながり、ブログで挫折しそうな気持ちを加速させてしまいます。

ブログは「100点の記事を10本」よりも、「70点の記事を100本」の方が、長期的には圧倒的に強いです。まずは完璧を目指さず、「今の自分にできるベスト」をサクッと出していく感覚を持つのがおすすめです。

比較と承認欲求が「ブログで挫折しそう」を呼び込む

SNSや他のブログを見ると、自分より早く伸びている人が必ず目に入ります。それ自体は悪いことではありませんが、「比較」と「承認欲求」に飲み込まれると、一気に挫折しやすくなります。

こういうときは、一度SNSから距離を置き、「過去の自分とだけ比べる」ことに集中してみてください。昨日の自分より1行でも多く書けていれば、それだけで立派に前進しています。

ブログ挫折率を下げる仕組みの作り方【スキル・環境編】

時間がない人でもブログを続けやすくする環境づくり

「時間がないからブログで挫折しそう」という人は本当に多いです。ただ、よく話を聞いてみると、時間がないのではなく、「ブログに使う時間をあらかじめ確保していないだけ」というケースもかなりあります。

代表的な課題と、その対策イメージを表にまとめます。

課題	よくある状況	対策の例
まとまった時間が取れない	仕事や家事でバタバタ	通勤やスキマ時間に「見出しだけ」「メモだけ」作る
家で集中できない	家族の声やテレビが気になる	カフェや図書館など、作業場所を変える
ついスマホを触ってしまう	SNSをダラダラ見てしまう	ブログ時間だけは通知を切る、アプリを一時的に隠す
疲れてやる気が出ない	帰宅後はヘトヘト	朝の少しだけをブログ時間に回す

ブログに必要なのは、「長時間の作業」よりも、「短時間でもいいから定期的に触れ続けること」です。

ブログの作業を細かく分けて挫折率を下げる

ブログを書く作業を「記事を書く」の一言でまとめてしまうと、どうしても重く感じます。

そこでおすすめなのが、作業を細かく分解してしまうことです。

• ネタ出し
• キーワード選定
• 見出し作成
• 本文の下書き
• 装飾や画像選び
• 推敲と公開

これを1日で全部やろうとすると、そりゃブログで挫折しそうになります。

でも、「今日はネタ出しだけ」「今日は見出しだけ」といった感じでタスクを小さくすると、一気にハードルが下がります。

作業分解のイメージを表にすると、次のようになります。

作業パート	やること	目安時間
ネタ出し	読者の悩みを書き出す	10〜15分
キーワード選定	検索ニーズをざっくり調べる	15〜20分
見出し作成	記事の骨組みを作る	20〜30分
本文の下書き	とにかく最後まで書く	40〜60分
仕上げ	画像・装飾・推敲	20〜30分

「今日はどのパートだけやるか」を決めてから作業を始めると、途中で投げ出しにくくなります。

ブログのジャンル選びと挫折しにくさの関係

実は、どんなジャンルを選ぶかでも、ブログの挫折率は変わってきます。

• そもそも興味がないジャンル
• 知識が浅すぎるジャンル
• 競合が強すぎるジャンル

こういったテーマを選んでしまうと、リサーチも執筆もつらくなり、続けるのがしんどくなります。

逆に、次のようなジャンルは続けやすいです。

• 過去の自分が本気で悩んだテーマ
• いまも日常的に調べたり人に話したりしていること
• 友人からよく相談される分野

こういったテーマなら、比較的ネタ切れしにくく、ブログで挫折しそうになっても「せっかくだからもう1記事書こうかな」と思いやすくなります。

ジャンル選びを見直すときのポイントを、表にまとめます。

ジャンルのタイプ	挫折しやすさ	理由
興味ゼロだが稼げそうなジャンル	挫折しやすい	調べるのが苦痛で記事が増えない
そこそこ興味があるジャンル	どちらとも言えない	ネタが尽きるとしんどくなる
過去の自分の悩み系ジャンル	続けやすい	自分の経験をそのまま記事にできる
今も追っている趣味・学び系	続けやすい	インプットが自然に増えていく

「ブログで挫折しそう」なときの具体的な対処ステップ

ブログで挫折しそうなときの3ステップ

私が実際にやって効果があった方法を、次の3ステップで整理します。

• ステップ1：現状を書き出す（感情ではなく事実を整理する）
• ステップ2：目的と期限を決め直す（いつまでにどこまでやるかを決める）
• ステップ3：直近1か月の行動プランを決める（手を動かすことに集中する）

まずステップ1では、次のようなことを書き出します。

• 今までに書いた記事数
• 今の1か月あたりの作業時間
• アクセスや収益のおおまかな状況
• しんどいと感じているポイント

紙でもメモアプリでもいいので、とにかく「頭の中にあるモヤモヤを全部外に出す」ことが大事です。

ステップ2では、「いつまで」「どこまでやるか」をあらためて決めます。例えば、「あと3か月で20記事追加してみる」「合計50記事まではやり切る」といったイメージです。

ステップ3では、直近1か月の具体的な行動プランを決めます。

• 週に何記事書くか
• どの時間帯にブログ作業を入れるか
• どのジャンルの記事から書いていくか

ここまで決めてしまうと、「やる気が出たらやる」ではなく、「決めたからやる」という状態に近づきます。

一度「お休み期間」を決めるのもアリ

どうしてもメンタル的にきついときは、「一生やめる」と決めてしまうのではなく、「一度お休み期間を決める」のもアリです。

ポイントは、「なんとなく離れる」のではなく、「休む期間と再開の日」を自分で決めておくことです。これだけでも、「ブログで挫折しそう」という罪悪感がかなり減ります。

誰かに状況を話してみる

一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなります。もし可能なら、次のような人に状況を話してみてください。

私も、先輩ブロガーに状況を話したとき、「その状況なら普通に続けた方がいいよ」と言われて、かなり気持ちが楽になりました。

一人で抱え込まず、誰かと悩みを共有するだけでも、ブログで挫折しそうな気持ちはだいぶ軽くなります。

ブログで挫折しそうでも無駄にならない理由と選択肢

ブログ経験で身につくスキルを整理してみる

ブログを続けていると、次のようなスキルが自然と身についています。

スキル	具体的な中身	活かせる場面
ライティング力	分かりやすく文章を書く力	Webライター、メルマガ、資料作成
リサーチ力	情報を集めて整理する力	企画職、営業資料作成
マーケティング思考	読者のニーズを考える習慣	商品企画、広告運用
継続力	コツコツ取り組む習慣	あらゆる長期プロジェクト

もしブログを完全にやめたとしても、これらのスキルはちゃんと残ります。実際、私もブログで身につけたスキルを、そのままWebライターの仕事や他のメディア運営に活かしています。

ブログを続ける・方向転換する・やめるの判断軸

「続けるか、方向転換か、やめるか」を判断するときの軸を、表にまとめます。

視点	続ける場合の目安	やめる・方向転換を検討する目安
心の状態	しんどいけれど、どこか楽しい	毎回PCを開くのもつらい
目的とのズレ	多少ズレていても修正できそう	目的自体が変わってしまった
他への活かし方	ブログをポートフォリオにしたい	他の媒体や仕事に切り替えたい
生活とのバランス	工夫すれば時間を作れそう	どう頑張っても時間が足りない

この記事を読んでいる時点で、少なくとも「もう少しだけ何とかしたい」という気持ちは残っているはずです。その気持ちが少しでもあるなら、この記事で紹介した対処法を試してみてから判断しても遅くありません。

よくある質問｜ブログの挫折率とブログ継続の悩み

Q1. ブログの挫折率が高いと聞くと、そもそも始める意味はありますか？

A. 意味は十分にあります。

ブログの挫折率が高いのは事実ですが、それは「続けられない人が多い」というだけで、「続けた人に価値がない」という意味ではありません。むしろ、多くの人が途中でやめてしまうからこそ、粘り強く続けた人のブログが目立ちやすくなります。

収益だけでなく、次のようなメリットもあります。

• 文章力や発信力が鍛えられる
• 自分の考えを整理する習慣がつく
• 仕事や副業のチャンスにつながる

なので、「やってみてから判断する」くらいの気持ちで始めてみるのがおすすめです。

Q2. どのくらい続ければ、ブログで挫折しそうな気持ちが減ってきますか？

A. 個人差はありますが、目安としては「50記事前後」や「半年から1年ほどの継続」を1つのラインにしている人が多いです。

記事数が増えてくると、検索から安定して読まれる記事が少しずつ出てきます。そうすると、「ちゃんと積み上がっている」と感じられるようになり、ブログで挫折しそうな気持ちはかなり軽くなります。

もちろん、ただ数をこなせばいいわけではありません。読者の悩みを意識しながら記事を改善していくことで、「手応え」を感じるスピードも早くなります。

Q3. すでに何度もブログで挫折していて、自信がありません…

A. 何度挫折していても大丈夫です。

私自身、最初のブログは途中で放置してしまい、2度目の挑戦でようやく継続できました。大事なのは、「前回なぜブログで挫折しそうになったのか」「何が一番つらかったのか」を振り返り、同じパターンを繰り返さないことです。

• 完璧主義で記事が増えなかったのか
• ジャンル選びが合っていなかったのか
• そもそも時間の確保が難しかったのか

原因が分かれば、対策も立てやすくなります。むしろ、挫折経験があるからこそ、「同じことで悩む人の気持ちが分かる」という強みにもなります。

まとめ｜ブログで挫折しそうなあなたへ

最後に、この記事のポイントを整理します。

今日からの最初の一歩としては、次の3つをやってみてください。

• 現状を書き出す（記事数・作業時間・悩み）
• 今後3か月の目標記事数を決める
• 直近1週間のブログ作業時間をカレンダーに入れる

ブログで挫折しそうな気持ちを抱えながらも、ここまで読み進めてくれたあなたなら、まだ十分に巻き返せます。一緒に、挫折率の高いブログの世界で「続けられる側」に回っていきましょう。